桜荘夜話vol.4のゲストは、和服姿で登場の谷口安利さん。100年続く老舗駄菓子屋谷口商店の店主です。初黄・日ノ出町のまちづくりの為に、日々走り回っています。そして、先日押し入れで発見されたという、100年前の生地で作った谷口商店のハッピのお披露目をされました。“煎豆”という文字が胴回りを巻いたすてきなデザインでした。
さて、お話で印象的であったのは、4歳の時に体験した横浜大空襲の事です。空襲は、ほん2,3時間の間の出来事。一気に街中が火の海になりました。東小学校に逃げた人々は、隠れ場所を2手に分けられ、仕方が無く防空壕に入った谷口さんを含む4人だけが助かった。谷口さん曰く、みんな経験し、惨状を見ているのだけれど、忘れたいためか、話さないでいるうちに、本当に忘れてしまったのかもしれないとの事でした。また、広範囲に渡って街が燃え崩れた後日、高台から見ると焼け野原の中に、日本郵船や松坂屋等の石造りの西洋建築がきれいに残っていたとの事です。その話を聞いて、BankART1929 Yokohamaの旧第一銀行も、大戦争の戦火に耐え残り、歴史的建造物として、現在活用させていただいているという事を実感しました。