横浜駅北改札から歩いてすぐそばの神奈川公園は、1930年(昭和5年)に開園した歴史ある公園です。同じ年には関東大震災のがれきを埋め立てて造った山下公園も開園しています。
こちらは桜の名所としても有名で、地域の方々に親しまれている公園ですが、現在大きな工事が行われていて、公園を半分に仕切るような形で工事仮囲いが巡らされています。
この仮囲いに子どもたちを見守るような壁画が描かれることになりました。
描いているのは画家・絵本作家のキム・ガウンさんです。
広大な自然の中で冒険するウサギとクマと、彼らの仲間の物語。ペン画の世界に、木や桜など、この公園に由来のある自然のモチーフが調和した幻想的な風景が描かれる予定です。
神奈川公園を訪れる住民や子供たちに、壁画を眺めながらそれぞれの夢の世界を想像してもらいたいです。これからも皆さんに、神奈川公園で幸せなひと時を過ごしてほしいという思いを込めました。(キム・ガウンさん談)
昨年壁画制作の依頼を受け、長年公園に親しまれていた地域の方々のお気持ちに沿いながら、イメージ図を直して準備を進め、この夏7月下旬から制作が始まりました。
大変な暑さの中、陽射しの反射を避けるため早朝から頑張って描いています。描き始める前は眼に痛いほど真っ白で殺風景だった仮囲いが、どんどん変わってきています。
公園を通る人たちやご近所の方々が、最初は不思議そうに遠巻きにしていたのが、制作が進むにつれて、「もうこんなに描けている!」「楽しみにしているよ!!」など、声を掛けてくれています。毎日犬の散歩で通る方の中には、写真を撮って変化を楽しんでいると教えてくれました。工事現場の人たちも、見に来てくれているそうです。
約8年間予定されている工事期間中、たくさんの人たちの眼に触れて、公園で遊ぶ子どもたち、グランドゴルフに興じるお年寄りの皆さん、ランチタイムでお弁当を広げるオフィスワーカー、散歩する人や連れられている犬にも語り掛けてくれるでしょう。
制作は公開で続けられています。完成は年内を目指しています。どうぞ、日々描きこまれていく様子を楽しみに見守ってください。
その様子はこちらでもご覧になれます。ぜひ、フォローをお願いします。
なお、この壁画が描かれているすぐ隣のヨコハマポーサイド地区では、『ヨコハマポートサイド アートの街に出かけよう!2024秋』が開催されます。10月4日から11月4日までの期間中『アート&デザインの街』を意識した展示やツアーやワークショップを予定しています。この壁画をガウンさんと一緒につくるお子さん向けのワークショップもあります(対象:小学校3年以上)。
ご参加お待ちしています。