「集まれ! ダンスアーカイヴ」展示では、舞踊家石井漠の資料を展示しています。石井漠(1986-1962)は、帝国劇場の歌劇部員として舞踊を学び、1920年代に渡欧、帰国後石井漠舞踊研究所を開きました。日本の洋舞史の原点に立つ舞踊家であり、沢山のお弟子さん達が現在も活発に活動をしています。1930年代、大野一雄もまた石井漠の弟子でした。その石井漠の歴史資料は、ときおり公開されることはありますが、まとまって見られる場所が残念ながらありません。「日本の現代舞踊のパイオニア、石井漠の足跡を辿り、保存することの意味」をめぐって、愛弟子石井かほるさんと舞踊批評家山野博大さん、立木あき子さんにお話し頂きました。貴重な資料が散逸の危機に瀕している状況や、保存運動がなかなか実を結ばない事情が、現場をよく知る人たちの言葉で熱く語られました。