日韓の国境に位置する対馬で、2011年から対馬市主催で開催されている「対馬アートファンタジア」。企画運営を行っている広島市立大学芸術学部の教授である伊東敏光氏、 チャールズ・ウォーゼン氏をお招きし、展覧会の様子をスライドをみながらお話を伺った。参加作家たちは対馬で滞在制作し、対馬の材料を用い、対馬をテーマにした作品が多いとこと。また年々韓国の参加作家が増えてきており、古くからの交流の十字路である対馬で価値観の異なる人たちの新しい交流がアートを通して展開されてる様を垣間みることができた。
今後は来年度の開催に向け、恒久的に使用可能な古民家を確保し、アーティスト・イン・レジデンスの準備を始めいるとのこと。またアジアの他の地域との連携も取り、アジアにおける文化交流の一つの拠点となる事をめざし活動を進めていくそうだ。BankART1929が継続して行なっている「続・朝鮮通信使」も対馬は幾度か滞在したことのある重要な場所。これからも対馬アートファンタジアの活動と連動していきたい。