サンドラム

彼らとの出会いは、数年前に行った巻上公一さんのゲストとして登場したときが最初だ。リズム、ボーカル、パフォーマンス、全てがメロディとしてではなく、打楽器として体にむかってきた衝撃を覚えている。以降、彼らとは幾度も協働作業を重ねてきている。例えば、2012年の越後妻有のファイナルパーティ。韓国の、やはりリズム楽器を中心にしたノリダンとの競演は、とてもスリリングだった。北川さんに「行け」といわれて大観衆の前でパフォーマンスを繰り広げた。
台北のTAVとの交換レジデンスプログラムでも、彼らは都心部にとどまらず、TAVを飛び出し、台湾の山岳少数民族と交わりながら、音楽行脚を続けた。記録でしか見ていないが、猿をたべたり、首刈り族と一緒に生活したりと、想像を超えるリサーチ、フィールドワークを繰り返していた。韓国でも現地に入り、フィーリングの合うミュージシャンとともに行動し、新しい音楽をつくりあげてきている。
そんなサンドラムの久しぶりのNYKでの公演。この夏の暑い期間、続・朝鮮通信使2016の瀬戸内+釜山ツアー+東海道ツアーを私たちとともにして、横浜に戻ってきた。「旅する街」と称した続・朝鮮通信使。様々な人と街の出会いの中で、彼らは新しい都市を見つける(つくる)ことができただろうか?

ライブ詳細はこちら
http://bankart1929.com/archives/1039

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