周 代焌(チョウ・タイシュン)「Back To」展 オープニング 2017年3月24日

台北市・横浜市アーティスト交流プログラムで、1月からBankART Studio NYKのスタジオ内で制作を続けてきた周 代焌(チョウ・タイシュン)氏の滞在成果の発表となる展覧会「Back To」展が始まりました。初日のオープニングパーティには、たくさんの方が集まりました。

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DA・M2017「煙がモンクの目にしみる」 2017年3月23~26日

オルタナティブな舞台創作活動をジャンル・国籍を超えたアーティストたちとともに精力的に展開する劇団DA・M。昨年、NYKで行った公演、「すべては突然やってくる」の続編となる、「煙がモンクの目にしみる」を4夜連続上演した。
前回同様、今回も釜山、上海、香港などの海外パフォーマーを加えての公演。
開場と開演、舞台と客席の境目が一切ない演出で、会場に入った瞬間から全員が当事者のよう。同じ空間を皆で目撃、共有するような演出だった。

昨年の公演の様子

劇団 DA・M日韓共同創作2 「すべては突然やってくる」 2016年3月25日 

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モモンガ・コンプレックス「遠くから見ていたのに見えない。」 2017年3月18~19日

白神ももこ率いるモモンガ・コンプレックスの、時間三部作「過去」「未来」「現在」の最終章にあたる、「現在」をテーマにした新作を3Cギャラリーで開演。
BankARTでの公演は今回で3回目となる。
1時間の絶え間ない運動(ダンス)。可動式のパネル、空間を斜めに使い距離のあるステージと演出により、いつの間にか、見ているこっちも動いたり、また座っている位置で見えるものが違ったりなど、楽しさと歯痒さ、「現在」を強く感じさせる公演だった。

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円錐会「初出展01」、横浜国立大学建築卒業設計展「nomadic exhibition」 2017年3月17~19日

2Aギャラリーにて、横浜国立大学建築学教室の設計・意匠系OB・OG有志を中心とするメンバー「円錐会」の展覧会「初出展01」と、横浜国立大学建築卒業設計展「nomadic exhibition」が開催された。
円錐会はメンバー30組により、初発表プロジェクトの建築模型を発表。模型を見ながら皆で批評や議論、新しい思考を誘発する場を目的とした展示で、本展が最初の試みとなる。昨年、Y-GSAの設立とランニングに強いリーダーシップをとられた北山恒氏が退職されたが、若い世代による活動が、引き続き横浜建築を盛り上げていくことを期待したい。
学群生の卒計展では、nomadic(遊牧民)と銘打っているように、横浜の街にある5会場を19作品が遊牧民のように、ローテーションで会場を移動するという展示構成。街ゆく人に展覧会をアピールしながら、建築模型と街を繋ぎながら横浜の魅力を再発見してもらう試みとのこと。

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横浜国立大学 大学院都市イノベーション学府展「横浜大改造計画」 2017年3月17~19日

「都市イノベーション学府」とは、「都市」をテーマとする文理融合の大学院のこと。今回は「横浜大改造計画」と題して、修了作品・論文の展示の他、盛りだくさんのメニューが用意された。
①創立10年を迎えるY-GSAによる「Y-GSA展」
②芸術文化の理論と実践を融合する「Y-GSC展」
③土木学生による「ニュードボク宣言」
④学領域横断(学生有志)プロジェクト「2.5次元都市ヨコハマ」
⑤ゲストを迎えた講演やワークショップ等
さらに「Y-GSA展」ブースでは、昨年末亡くなられた小嶋一浩氏のコーナーが設置され、小嶋氏の残した言葉の前で、多くの関係者が連日佇んでいた。

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宮原昭夫評論集 出版記念対談「宮原昭夫と村田沙耶香が小説の根幹を語る」 2017年3月19日

芥川賞作家宮原昭夫氏の「宮原昭夫評論集ー自意識劇の変貌ー」出版を記念して、
同じく芥川賞作家であり、愛弟子でもある村田沙耶香氏との対談が行われた。
2人の作家の、書くことへの熱意あふれるトークで、対談は終始和やかな雰囲気。満席の会場の人々も、物書きの生の声に熱心に耳を傾けた。その後、サイン会、懇親会へと続いた。
企画進行は、ヨコハマアパートメント・ムーンハウスの川口ひろ子さん。

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LIVE「FIDDER ON THE CROSSROADS」 2017年3月18日

作曲家・ヴォーカリストの坂上知之率いる、R&B、70ʼs シンガーソングライターたちのアメリカ音楽を基盤としたサウンドを目指す「The Crossroads」のライブがkawamata Hallで開催された。ゲストは大迫杏子(ピアノ)、武藤裕生(バイオリン)。

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多摩美術大学統合デザイン学科第1期生 成果展「INTEGRATING」 2017年3月11〜13日

NYKの全館で多摩美術大学総合デザイン学科第1期生[3年次]の成果展「INTERATING」が開催された。領域の垣根を越えたデザインを横断的に学ぶ教育の場として新設された学科。プロダクトデザイナーの深澤直人氏、ウェブデザイナーの中村勇吾氏など、各分野の最前線のクリエイターたちが教鞭を振るう。会場は、各教授から出された課題をブースごとに展示しているので、細分化されたデザインの課題発表展に見えてしまうが、実はここに仕掛けがあって、この全ての課題を同じ学生たちが行っているということらしい。習得した思考・技術がどう「統合」されていくのか、それが来年の卒業制作にどう表れるのかが、楽しみだ。

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片岡純也&岩竹理恵 TAV滞在レポートその1

横浜台北交流事業で台北のTAV(台北アーティストビレッジ)に1.5から滞在中の
片岡純也&岩竹理恵のお二人の滞在レポートです。今回は、特別に韓国でのビエンナーレ出品について。

Taipei Artist Village滞在レポート: ピョンチャンビエンナーレに参加
片岡純也&岩竹理恵

ピョンチャンビエンナーレに参加するために1月28日から2月4日まで韓国のカンヌンに滞在し、作品の設置をしてオープニングを迎えた。ディレクターのキム・ソンヨン氏をはじめスタッフのご尽力により最初から最後まで作品展示に専念することができた。テーマに沿った作品が集まっているからか、共感できる作品や意気統合したアーティストととの出会いもあり励みや刺激を受けた。自分たちの作品の展開や今後の課題も見つかった。

ビエンナーレに参加することになったきっかけは昨年の台北での出会いだった。Taipei Artist Village主催によるON SITE ARTFESTが昨年9月に台北エキスポドームで開催された。このイベントはアジアのアートスペースの紹介交流を目的としていて、台湾各地、中国、韓国、日本、フィリピン、 インドネシアなどアジア各国からたくさん参加していた。わたしたちはBankARTブースからの紹介作家として参加し、セロテープの影を拡大投影して月の表面に見立てた作品などを展示していた。そこへBankARTとかねてから交流のあったキム・ソンヨン氏が訪れた。そのときにキム・ソンヨン氏からピョンチャン・ビエンナーレの概要を聞いた。タイトルは”The Five Moons”、これはビエンナーレが開催される土地に伝わる民話から来ているという。キーワードはeveryday life…などなど。 Moon!!!!! everyday life!!! こうして私たちは幸運な出会いをした。それから1か月後に正式にビエンナーレ参加の依頼を受け、セロテープを月に見立てた作品を”Five Moons”に合わせてインスタレーション作品を計画した。

その後、BankARTの交流プログラムによりTaipei Artist Villageにふたたび滞在制作することが決まり、ビエンナーレの準備に存分に打ち込むことができた。台北には当初9月末までの滞在予定だったので、台北スタッフには「次はどこに行くか決まった?家がないんでしょう?」とたびたび心配されていたが、9月末までの滞在予定が11月末までになり、また翌年にも戻ってくることになるなんてあのときはまだ誰も知らなかった。台北-横浜-韓国のアートネットワークの波に乗れた幸運な流れだった。

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ピョンチャンビエンナーレ2017

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片岡純也&岩竹理恵 展示の様子

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キム・ソンヨン氏と

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会場の様子

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Sai Hua Kuan氏のパイプ管を使った作品、自分の声や音が不思議な反響で帰ってくる。
Sai氏の作品には片岡の作品やアイデアと共通するものがあり意気投合する、見た目も似ているふたり

多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻卒業制作展 2017年3月3日~5日

学部と大学院を合わせた68名がNYK全館を使う大規模な展覧会。
今回の展示構成は、「Solution(解決)」「Material(素材)」「Experience(経験)」「form(形)」「Quest(探求)」の5つの視点(言葉)で分類され、それぞれに、プロセスや試行錯誤、熱意が感じられるように工夫されている。3日間という短期間だが、OB、関係企業など多くの来館が予想される。

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