職業体験 2016年9月14日

こどもたちの職業体験の季節がまたやってきた。日数の長短はあるが、現在は市立松本中学と老松中学の学生を受け入れている。このぐらいの年齢の学生は、何を教えても、とにかく、けらけらよく笑う。一方、緊張して、かちかちになってしまう男子も少なからずいる。コーヒーの入れ方、出し方等を教えた際にみせる、はじめのおどおど感と少し慣れてきて、客にほめられたときの笑顔の素晴らしさのギャップは、オリンピックで大活躍している若年選手に負けず劣らずだ。
BankARTではこの職業体験にアチーブメントは特に設けていない。BankARTの日常の断面を中学生として、たんたんと経験してもらうだけだ。さるは、子供にクルミの割り方を教えない。そばにいて覚えようとするもの、努力しようとするものだけが、生きていけるのだ。

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アジア・ミーツ・アジア公演 2016年9月11日

アジア・ミーツ・アジア「Unbearable Dreams タ・エ・ラ・レ・ナ・イ・ユ・メ 9-10」が、kawamata Hallで三日間開催された。このチームはアジアの現代演劇を自国に紹介し、継続的な相互交流の場を実践してきている。今回は、6都市(東京、香港、上海、釜山、テへラン、バンガドーレ)の演者が参加している。
2部作の公演で、前半は石と身体をモチーフにする連作-“Anywhere”
後半は、説話集「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」の現代アジア版”On Thousand and One Nights”を上演。それぞれの言語、服装、表現で組み交わされる演劇は、鑑賞者も彼らとコミュニケーションを行っているような感覚になった。

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ACCトーク第2回:潘 逸舟さん 2016年9月10日

ACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル) トークをカフェにて開催。これは、助成受給者が助成プログラムを通した体験をお話するイベント。今回は2014年度NYに6ヶ月滞在した上海出身のアーティスト潘 逸舟氏が登壇。上海生まれ、日本育ちという氏のバックグラウンド、アイデンティティを映像作品を用いてを紹介。その後、NY拠点のアーティスト青崎伸孝をゲストに招き、移民、異文化について、具体的な事例を触れながら意見を交換した。潘氏は、2011年Under35、2014年「東アジアの夢」に(いずれもBankART1929企画の展覧会)出品していただいている。

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「Dialogー柳幸典との対話」柳幸典×北川フラム 2016年9月9日

柳 幸典と北川フラムとの対談が行われた。スクールの文脈でもあり、柳氏の個展のレクチャーシリーズでもある。柳氏はアーティストとして、北川氏はコーディネータとして、これまで表現してきたことを背負いながら、ぎりぎりの言葉を出していたと思う。
国家についてまじめな対談だったと思う。
内容は、そう簡単にここで記することはできない。このポテンシャル、正しいのか間違っているのか、どこにいくのか、どこまで届くのかは誰もわからない。少なくとも参加者のこころの奥には、ずしんと響く言葉だった。ありがたい。

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サンドラム

彼らとの出会いは、数年前に行った巻上公一さんのゲストとして登場したときが最初だ。リズム、ボーカル、パフォーマンス、全てがメロディとしてではなく、打楽器として体にむかってきた衝撃を覚えている。以降、彼らとは幾度も協働作業を重ねてきている。例えば、2012年の越後妻有のファイナルパーティ。韓国の、やはりリズム楽器を中心にしたノリダンとの競演は、とてもスリリングだった。北川さんに「行け」といわれて大観衆の前でパフォーマンスを繰り広げた。
台北のTAVとの交換レジデンスプログラムでも、彼らは都心部にとどまらず、TAVを飛び出し、台湾の山岳少数民族と交わりながら、音楽行脚を続けた。記録でしか見ていないが、猿をたべたり、首刈り族と一緒に生活したりと、想像を超えるリサーチ、フィールドワークを繰り返していた。韓国でも現地に入り、フィーリングの合うミュージシャンとともに行動し、新しい音楽をつくりあげてきている。
そんなサンドラムの久しぶりのNYKでの公演。この夏の暑い期間、続・朝鮮通信使2016の瀬戸内+釜山ツアー+東海道ツアーを私たちとともにして、横浜に戻ってきた。「旅する街」と称した続・朝鮮通信使。様々な人と街の出会いの中で、彼らは新しい都市を見つける(つくる)ことができただろうか?

ライブ詳細はこちら
http://bankart1929.com/archives/1039

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BankARTスクール 「Photographic dialogue」スタート 2016年9月6日

BankARTスクール9-11月期がスタート。火曜日は、楢橋朝子・宮本隆司・鈴木理策・鷹野隆大と最前線の写真家4名の実践ゼミ。各作家が2回ずつ座学+課題講評を行なっていく。トップバッターは楢橋朝子氏。写真集のまとめ方について、旅行、ストリートスナップ、テーマ写真等の小冊子や写真展カタログなど(楢橋本人の作品集も含む12名分の)を用い、それぞれの構成や特徴についての講義を行った。
4写真家の課題にどう反応していくか、受講生の作品の変化が楽しみだ。

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MORIMALL 食材をおしゃれに盛り付ける料理教室 2016年8月27日

簡単な盛りつけ・盛り合わせテクニックを伝授する料理教室を2Aギャラリーにて開催。

「MORI MALL」とは、キューピーが運営するレシピサイト。忙しくて料理ができない女性に向けて、盛り付け・盛り合わせに特化し、お店に行ったつもりになるようなレシピを掲載している。
https://morimall.jp/

今回は、フードコーディネーターをお呼びしての盛り付けテクニック、そしてプロカメラマンによる簡単な撮影テクニック講座を実施。
少しの盛りテクニックで、美味しそうな料理があっという間に完成。撮影会もみなさん美味しそうに撮れていて、終始会場は盛り上がった。

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続・朝鮮通信使2016夏・秋《釜山》 2016年9月3日

再度、ビエンナーレ第2会場、F1963(キスワイヤーファクトリー)を訪れる。
橋梁などにつかうワイヤーなどをつくっているキスワイヤーという会社の古い建物を改修したアートスペースだ。
手つかずのところと、お金をかけてきちんと改修しているところの強弱があって、美しいリノベーションを実現している。使われなくなった巨大な鋼鉄の機材などが要所要所に残され、展示されたり、家具として再利用されている。
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展示をみているとやはり、いろんな人とでくわす。
イ・イナムさん。光州でも横浜展示でも大変お世話になった。
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古くからの友人、ナムジュンパイクアートセンターのソジンスクさん。
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釜山市立美術館のリーウーファン美術館のあとは、甘川洞文化村。
朝鮮戦争の際に逃げてきた人たちが、コンディションの悪い急峻な山に居を構えた場所だ。
そこが、きれいな色に塗られたり、アートが導入されたりと、ちょっとした観光地になっている。
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13日からは、続・朝鮮通信使2016の東海道編がはじまる。

続・朝鮮通信使2016夏・秋《釜山ビエンナーレ2016レセプション》 2016年9月2日

今日は釜山ビエンナーレ2016のプレスなどのVIPオープン。雨の中、釜山市立美術館にはたくさんの人が集まっている。
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ビエンナーレの主会場は2つ。そのうちのひとつ釜山市立美術館では「an/other avant-garde china-japan-korea」というテーマで、日中韓それぞれにキュレーターがおり、3つのコーナーに分かれている。日本のチーフキュレーターは椹木野衣氏。アシスタントキュレーターに上田雄三氏。 さらにアドヴァイザーとして建畠晢氏を加えた3人で日本のキュレーションチームが組まれている。
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今秋、BankART Studio NYK全館を使って個展を開催する柳幸典氏の作品が出品されていたり、今期BankARTスクールの講師でもある堀浩哉氏も出品されているので、その応援にかけつけた。堀氏は自作の中で、パフォーマンスが繰り広げられた。
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会田誠氏。
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ビエンナーレの第二会場、F1963(キスワイヤーファクトリー)に移動。
こちらでの展示は「混血する地球、多衆知性の公論の場」というテーマ。
全体のディレクターはユンジェカブ氏。
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なつかしいたくさんの人々に再会。元オルタナティブスペースバンディのキムソンヨンさん。
次回のピョンチャンビエンナーレの総合ディレクターだ。
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オープンスペースbaeのソサンホさん、元釜山文化財団のチャジェグンさんも。左は柳さん本人。
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タムラサトルさんは、こちらの会場での展示に参加。左は、チャさんから紹介していただいた東亜大学建築学科教授のソグムホンさん。
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いずれも参加作家の、柳幸典さん、榎忠さん、ユッククンビョンさん。同窓会のように再会。
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サンドラムが飛び入りで、「よろこびの舞」を披露。会場がさらにもりあがった。
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続・朝鮮通信使2016夏・秋《釜山》 2016年9月1日

朝10時、船は後半かなりゆれたが釜山港に無事到着。
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Totatoga(街中の空き室をクリエイターが積極的に活用しているプロジェクト)
のキムヒジンさん(事務局長)にのいくつかのサイトを案内してもらう。
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アトリエに居合わせたジョンマンヨン(作家/友人)さん。
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キムデホン(作家/友人)さん。
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チャガルチ国際市場で昼食
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釜山文化財団の朝鮮通信使博物館へ。
財団のキム(4号/財団にはキムさんが7名いるので、そうみんなでいってる)さんが丁寧に説明してくれた。
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釜山に来たら必ず訪れるタワー下の釜山浦。(旧日本人居留地)
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サンドラムの坪内さんが、太鼓が部屋に置かれていたのを目ざとく見つけ、居合わせたお客さんと早速コラボレーション。
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