今日はソウルの東大門デザインプラザ(DDP)を訪問。こちらの館長もBankARTに来訪された事があるが、今回はお会いしなかった。
建物は大きくて奇抜だが、街には不思議となじんでいたように思えた。いわずと知れたザハ・ハディドの建築。ショップやレストラン、中心の広場のエリアは、多くの人で賑わっていた。
Event
浦項(ポハン)の旧日本人村 5.3(日)
しとしと雨の中、バスで釜山から 浦項(ポハン)へ移動。
浦項は、朝鮮半島で最も東に位置する世界有数の鉄鋼都市。そんな浦項の港のひとつである九龍浦(クロンポ)は、かつて漁業を営む日本人が集落をつくっていた。終戦後、日本人が撤退したあと、空き家になっていた日本の家屋を修復し「九龍浦近代文化歴史通り」として整備。その関係者が以前にBankARTに視察に来たため、今回訪れてみたのだ。
一件のいちばん立派な和風のお屋敷は、資料館としてオープンしていたが、それ以外の街並はまだ半分以上は改修中だった。日本の赤い郵便ポストがあったり、飲食店のようなものがオープンしたりしていたが、まだ表面だけが修復されていて扉がしめきりの建物が多かった。
ちなみに九龍浦は蟹で有名なようで、蟹を食べさせる店が路面にずらっとならび、悪天候にも関わらず多くの客が訪れていた。その客が、日本人村の方にも流入していた。浦項は一ヶ月前にKTXの駅ができたばかりなので、これから観光産業はもっと本格化していくのだろう。
BankARTスクール 五十嵐太郎+磯 達雄「横浜建築家列伝vol.1」2015年4月24日
金曜日は五十嵐太郎氏+磯 達雄氏による「横浜建築家列伝vol.1」。
本講座では、近現代の横浜のすぐれた建築資産を挙げながら、現在横浜を拠点に活躍中の建築家をお招きし、お話を伺っていく。第1期のゲストは、西田 司(オンデザイン)、飯田善彦、曽我部昌史(みかんぐみ)、高橋晶子(ワークステーション)、山本理顕、室伏次郎(スタジオ・アルテック)。
これまでの設計活動を横浜関連の作品を中心に振り返ってもらいながら、横浜という都市への想いや、そのあるべき将来像などについて語っていただく。都市横浜がどんな建築家により築かれてきたのか。講師のお二人とともに、横浜と建築家の関係性を探る。
ポートランドに学ぶ ポートランド市開発局(PDC)山崎満広さんに聞く
水辺荘とヨコハマ海洋市民大学が主催となり、企画されたレクチャーシンポジウム。近年まちづくりなどの分野で注目を集めているオレゴン州ポートランド市の開発局でマネージャーとして活躍されている山崎満広さんを迎えておこなわれた。ポートランド市は、人口約59万人のアメリカ北西部第2の都市。全米一住みやすいまちと評価され、若者を中心に年間2万人以上が移住しているという。水辺荘の岩本さんからのポートランドの街の紹介プレゼンテーションのあと、山崎さんから、市民がまちづくりに対して主体的になれるポートランドのしくみについてのレクチャーがあり、続いて横浜市職員とのパネルディスカッションで、様々な意見交換がおこなわれた。
尚、主催者側は、当日の講演録を一般公開しているようですので、ご興味のある方はこちらをどうぞ。
http://bit.ly/1d0lx6U
BankARTスクールの紹介 加藤種男「創造Creative Archipelago」4月22日(水)〜
4月〜5月の水曜日の講座は、公益社団法人企業メセナ協議会専務理事の加藤種男氏による「創造Creative Archipelago」。近代から現代にかけて、日本文化の振興に果たした企業およびその関係者の役割とその変遷について、氏が熱く語る。
文化支援といえば、国や地方自治体などの活動はよく認知されているが、企業も日本各地で行われている文化活動を支える重要な立役者である。ちなみに、2014年度の文化庁予算が1,036億なのに対し、メセナの活動費総額は年間956億だ。企業と文化芸術の結びつきの重要性、企業がどんな文化ビジョンや構想を抱いているのか、アートに関わる全ての人に刮目していただきたい講座である。