片岡純也+岩竹理恵「やじろぐ枝」@ 横濱ゲートタワー・スタートギャラリー2+4

BankART Stationから新高島駅1番出口を出て徒歩1分。
横濱ゲートタワーのスタートギャラリーにて、BankARTが企画協力している展示、片岡純也+岩竹理恵の「やじろぐ枝」が開催されている。
すずかけ通りに面したウィンドーギャラリー2箇所に作品がインスタレーションされており、道行く人々が時々足をとめて眺めている様子に出くわす。
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やじろぐ枝
「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」
物と環境を切り離すことはできず互いに影響しあって循環する、
力の釣り合いについて考えていた。

片岡純也+岩竹理恵
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片岡の動く作品、岩竹のイメージの断片をコラージュした平面作品、そしてそれらの連環を、この横濱ゲートタワーが「アート」と「SDGs」をテーマにしていることから、五行相生を用いたテキストで繋いでいる。

展示は10月29日まで。
10月20,21日には同ビル敷地で「パブリックアートテーブル」とその関連イベントも開催予定。

9月15日(金)より開幕!松本秋則+松本倫子「惑星トラリス」展

竹でできた、動く+音が出るオブジェで知られる松本秋則さんと、カラフルな猫の「hoppe」の作品で知られる松本倫子さんのお二人による展覧会 松本秋則+松本倫子「惑星トラリス」展が、9月15日(金)より開幕します!
 
会場であるBankART KAIKOにて、松本さんたちを中心に作品の設営作業を行なっています。

設営初日には、竹と布でできた大きな白いドームが出現しました!

お二人がつくりだす世界で、空間が埋め尽くされています。
また、松本作品を購入できるshopコーナーもあります。

天井から吊るしたオブジェを一つ一つ丁寧に点検している松本秋則さん。

お二人がつくりだす世界で、空間が埋め尽くされています。
また、松本作品を購入できるshopコーナーもあります。

初日の19時より、松本秋則+松本倫子によるトークとレセプションを開催します。
みなさまのご来場をこころよりお待ちしております!

■松本秋則+松本倫子「惑星トラリス」展
会期:2023年9月15日[金]~11月12日[日](会期中無休)
時間:11:00-19:00
入場:無料
会場:BankART KAIKO(横浜市中区北仲通5-57-2 KITANAKA BRICK & WHITE 1F)
◎ オープニングトーク+レセプション 9月15日[金]19:00~ 
参加費1000円 予約申し込み info@bankart1929.com
◎ 拡張展示:北仲歴史広場、北仲BRICK & WHITE各店舗(9.15~10.31)
詳細はこちらより:
https://www.bankart1929.com/news/2023/news/23_019.html

BankART Station Theater 2023 vol.3「牧野貴レトロスペクティブ 2002-2020」開催

BankART Stationの広大な地下空間を活かした、通常とは違ったシアター環境で、映像作品を不定期に上映する「BankART Station Theater」。2023年より新しく始められたこのシアタープログラムの第3回目として、8月25日~9月3日に国内外で活躍するアーティスト・牧野貴の映像作品上映が開催された。

今回は、これまでに40本を超える映画作品を制作してきた牧野貴の全作品を振り返るレトロスペクティブとして、日本初上映作品や2023年に新たにデジタルリマスターされた作品を含む6つのプログラム、「初期作品集1」「初期作品集2」「中期作品集1」「中期〜近年作品集2」「近年の作品集」「長編 Memento Stella」が10日間連続上映された。 

作品「Memento Stella」より

各プログラムの上映前には牧野自身が短い作品解説を行い、また8月25日には映像作家・画家の石田尚志氏、9月1日には東京都現代美術館学芸員の岡村恵子氏をゲストに迎え、トークショーも実施された。トークショーでは、それぞれのゲストから、これまでの牧野作品の制作や上映時にまつわるエピソード、また作品そのものについてさらに理解深めるお話などを伺うことができた。 

各プログラム前に作品解説する牧野貴

映像作家・画家の石田尚志氏、東京都現代美術館学芸員の岡村恵子氏とのトークショーも実施

来場者からは、「ソファに座ってくつろぎながら、大画面で牧野さんの抽象的な映像作品が観られてよかった」「広大な地下空間だからか、音の響きもよく音響も素晴らしかった」「サイトスペシフィックな環境で、上映を存分に味わえた」と、満足したという感想をいただけた。 

また、10月7日から品川・天王洲にあるギャラリーANOMALYで個展「コラージュとアンチコスモス」が開催されるアーティストの牧野からも、「地元でもある横浜で活動できたこと、またこんなにも自由でたくさんの可能性のある会場で、10日間に渡り作品発表できたこと、大変嬉しく貴重な機会となりました」といったコメントをいただいた。 

横浜だけでなく都心でもこうした環境にはなかなか遭遇できない、実験的要素の強い映画や映像を大迫力の画面や音響で観られるシアタープログラム、「BankART Station Theater」。今後も、注目する映像アーティストや映像作家を積極的に紹介していきたい。

BankART KAIKO Pop-up Store Vol.2 「BEZEL Contemporary Jewelry」展開催!

BankART KAIKOでは、8月18日~9月3日にBankART KAIKO Pop-up Store Vol.2 「BEZEL Contemporary Jewelry」展を開催しています。
この展覧会は、展示とショップの間のようなものを目指し本年2月にスタートしたBankART KAIKO Pop-up Storeの第二弾で、今回は日本ではまだ知名度の低いコンテンポラリー・ジュエリーの世界に着目し、芸術性と実用性の間を探求する5名のジュエリー作家たちによる独自の視点を紹介しています。

展示エリアでは、各作家による、ジュエリーをテーマにしたコンセプチュアルな作品やインスタレーション、オブジェ、写真など、それぞれが得意とする技法やアプローチで、ジュエリーに対する想いや世界観が表現されています。
また会期中の木曜から日曜にオープンしているショップエリアでは、各作家のオリジナルなジュエリーを実際に手にとり、ご購入いただくことも可能です。
初日に行われたオープニングレセプションでは、参加作家である本多沙映さん、yukariadachi.(足立友香梨)さん、shikafuco(シカフコ)さん、田添かおりさんも同席され、今回の展示について解説いただきました。参加作家の一人、ベルリン在住の小川直子さんは残念ながらこの日の帰国が叶いませんでしたが、レセプション参加者の方々は展示作品について各作家と談笑されたり、またショップエリアでジュエリーを購入するなど、和やかな雰囲気のうちに終了しました。
展示を通しジュエリー作家の個性豊かな芸術性を楽しめるだけでなく、展示から感じたインスピレーションをジュエリーとしてそのまま持ち帰ることができる、まさに展示とショップを融合した新しい形の展覧会、「BEZEL Contemporary Jewelry」展は9月3日までBankART KAIKOで開催中です(ショップエリアは木曜~日曜のみオープン)。ぜひ会場でコンテンポラリー・ジュエリーの魅力と創造性に触れ、この新しい世界観を感じ取って下さい。

人造真珠をテーマにインスタレーション作品を展示するSae Honda(東京)

思考や人と人との関係性など、かたちのないものをジュエリーで表現するadachiyukari.(東京)

土や麻など天然素材を用いて、プリミティブなオブジェなどを制作するshikafucoシカフコ(大阪)

町工場と連携して制作を行うプロジェクト、small factory ringを展開するKaori Tazoe / small factory ring(横浜)

光の効果等を身体に投影することで“ジュエリー”として身にまとうプロジェクト、Jewelry Huntingのドキュメントを展示するNaoko Ogawa(ドイツ・ベルリン)

木曜から日曜はショップエリアでジュエリーも購入可能です

『花をまわる二人』花道家/アーティストの上野雄次さんと丸山のクロストーク、一輪挿しパフォーマンス〜

作家丸山純子さん企画で、花道家/アーティストの上野雄次さんと丸山さんのクロストーク、そして上野さんによる一輪挿しパフォーマンスをBankART Stationで開催した。

無人駅の芸術祭/大井川2022にどちらも参加したことで今回の企画につながったとのこと。

ただ、その以前にも上野さんは丸山さんが2007年にBankART Studio NYKの3階で行ったビニール袋で作成した花のインスタレーション「無音花」を見て、感銘を受けていたとのこと。

トークでは、両方の古今東西様々な場所で活躍をスライドや映像で説明。

後半は、上野さんの一輪挿しパフォーマンスを実施。

ステーション付近の中央分離帯でとってきた植物を破れた壺に一輪を挿す。ただそれだけの行為であるのに、その位置とバランスを探る所作が、空間自体も変化するような力があり、参加者も固唾を飲んでその瞬間を見守っていた。

こどもがつくるこどものまち「ミニヨコハマシティ2023」

8月5日・6日の二日間、BankART Stationにて、こどもがつくるこどものまち「ミニヨコハマシティ2023」(主催 NPO法人ミニシティ・プラス)が開催された。

「ミニヨコハマシティ」は、こどもが自由に、自分のやってみたいことを好きなだけチャレンジできる、大人口出し禁止のこどものまちだ。

「ミニヨコ学校」でまちのしくみについて、レクチャーを受けるこども市民

この活動は、ドイツのミュンヘンで40年前から続いている「ミニ・ミュンヘン」をモデルにして始まった。参加対象は19歳以下のこども市民で、参加者は会場内のジョブセンターでお仕事を探し、働いて稼いだお金(ミニヨン)を使って、ミニシティで買い物をすることができる。
大人はこどものまちエリアには入れないが、予約制で「大人ツアー」として会場を見学可能だ。

「ジョブセンター」(写真左)と、会場で買い物をする様子

予約制の大人ツアーの様子

今回の開催に向け、昨年からのこども運営市民に加え、新たに参加者を集い、集まった小学1年から中学3年までのこどもたちが、今年の5月から何度も会議を重ね準備を行った。当日は「まち」を運営するための銀行や学校、ジョブセンターの他、雑貨屋さん、ゲームセンター、スライム屋、恐怖のめいろ館など、こどもたちが考え、作り出したユニークなお店で会場内を埋め尽くした。また、入口付近には投票所が設けられ、最終日に次期市長を決定する「こども市長立候補者選挙演説会」も行われた。

会場下見とアーティストとの初顔合わせの様子

「こども市長立候補者選挙演説会」の様子

今回、特別企画としてBankARTよりアーティストを派遣。横浜を拠点に活躍する、さとうりささん、西原尚さんを迎え、こども市民とのコラボレーション企画「わくわくお化けフェス&地底人パレード」を開催。それぞれのブースで制作した楽器やオリジナルの衣装を使い、こども達がBankART会場内をパレードして練り歩き、会場を沸かせた。

西原さんのブースで楽器をつくる様子

さとうさんのブースでは、こども市民が考えた新作のバック等が販売されていた。

パレードの様子

BankART会場では2011年の「新・港村」以来の開催となった「ミニヨコハマシティ」。今年の夏は、みなとみらい線の新高島駅構内に、こども達が作り上げた理想の「まち」が出現し、多くの参加者で賑わった。