【横浜クリエイティブCOOP】商品のご紹介-黄金町エリアマネジメントセンターアーティスト編

BankART実験広報部の今井です
この頃、蒸し暑い日が続くようになってきました😥
熱中症に気をつけつつ、梅雨入りする前にお出かけに行きたいものですね

さて、今回は黄金町エリアマネジメントセンターにゆかりのある作家・アーティストさんのグッズをご紹介していきます👏
まず最初にご紹介するのは 水辺荘 さん💧
横浜の「水辺」に着目したまちづくりをおこなっている水辺荘さんから、横浜の水辺の歴史が見えてくる水辺マップクリアファイルを販売!
また、水辺荘さんが運営する水上アクティビティ「SUP」はこれからの時期にぴったりです🏄

続いては RED Profile さんをご紹介
デザインから裁縫までをお一人でされているファッションレーベルさんです
今回販売しているネックレスとブレスレットは和紙糸のリボンを使っていて、金属アレルギーの方も安心して身につけられます☺️手編みのチョーカーもとても可愛いです!

次は Fuji Anna さんのグッズ紹介です
横浜を拠点に活動されている日系フランス人アーティストのAnnaさん
シルクスクリーン印刷が施された素敵なアップサイクルTシャツを販売中です👕

独特の世界観に心惹かれるシールたちは 金子未弥 さんのアイテム
インスタレーション作品のポストカードと、小惑星や不思議な文言が書かれたシールを販売中です
人々の記憶を元に「実在しない都市」を表現している金子さんの作品は、どれも皆さんの記憶を呼び起こすように語りかけてきます🚦

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_5065-768x1024.jpg

最後にご紹介するのは 秋山直子 さんです
横浜を拠点に写真を使った作品を制作しているほか、近年は視覚と味覚の関わり方に着目しているのだとか☕️
今回は黄金町で出会った猫ちゃんたちのポストカードと缶バッジのセットや、トートバッグなどをお取り扱いしています🐈

梅雨に入る前のこの時期に、アートと一緒にディープな横浜を散策すれば新たな発見があるかもしれません🔍
その際はぜひクリエイティブCOOPにもお越しくださいね!

テキスト・写真:今井
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

創造都市20周年記念「横浜クリエイティブCOOP」
会期:2024年3月15日(金)~ 6月9日(日) 10:00~18:00
定休日:毎週木曜(4月4日、5月2日、6月6日を除く)
会場:BankART KAIKO ショップエリア
横浜市中区北仲通5-57-2 北仲ブリック&ホワイト 1階

https://bankart1929.com/…/artists/yokohama-creative-coop

【横浜クリエイティブCOOP】商品のご紹介-象の鼻テラスアーティスト編vol.2

BankART実験広報部の今井です

今回は前回に引き続き、 象の鼻テラス にゆかりのある作家・アーティストさんのアイテムをご紹介します!

最初のご紹介は、KOSUGE1-16 & KOSUGE1-16’s kids さん!
車田智志乃さんと土屋享さんのアーティストユニットと、そのお子さんたちがクリエイティブCOOPに出店してくださいました~😆
子供のためのお店「駄菓子屋たばZ」のオリジナルブローチにキーホルダー、昔懐かしいコマと、過去に行ったインスタレーション作品のDVDを販売しております

青いビニールシートが目を引くのは Aokid さんのグッズ
過去の展覧会や演劇フェスを記録した書籍と、同じく過去イベントで出品されたタオル、そしてパフォーマンスで使用したブルーシートを再利用したzineを販売中
ダンサーでありアーティストのAokidさんの熱量溢れるパフォーマンスはYouTubeでご覧いただけます~!📹

続いてのご紹介は 小泉アトリエ 小泉雅生 さん
象の鼻テラスや黄金町のスタジオなど、横浜内外で様々な建築に携わっていらっしゃる方です🏠
店頭にて小泉さんの著書を2種お取り扱いしております

次にご紹介するのは、アーティストユニットの 原倫太郎+原游 さん
インスタレーション作家の原倫太郎さんと、画家の原游さんの書籍やzineを販売中📚
昔話を自動”逆”翻訳しちゃった絵本「逃亡者おむすびころりん」は抱腹絶倒間違いなし!!大変オススメの一冊です

続いては たなかまさき さんです
色紙と絵の具を使って作品を構成し描いていくスタイルが特徴的なアーティストさん
クリエイティブCOOPにてパズルのようなアートブックと、ゲームソフトのケースに入ったzineを販売しています

フードデザイナーでアーティストの 中山晴奈 さん🍚
食をテーマにした企画や、食のデザインに取り組むアーティストさんです👀 時には自身の足で調査することも…
今回は中山さんの携わった書籍と、中山さんがプロデュースしたタイ産のコーヒー豆を店頭で販売しております

続いては WA!moto.STUDIO さんのアイテムをご紹介
WA!moto.さんこと、彫刻家の渡辺元佳さんのスタジオさんより、彫刻作品の端切れを使用したエコバッグやクッション、ストラップチャームや風呂敷といった小物類をお取り扱いしています
作品の一部を身につけてお出かけしてみませんか?

横浜を代表する写真家の 森日出夫 さん
森さんの写真集を5冊お取り扱いしています📷
美しい横浜の風景を集めた一冊、お出かけの思い出にいかがですか?

大きな忍者が店内で目を引くのは ししょーと弟子ギャル さん!
「ししょー」であるイラストレーターの高橋信雅さんと、「弟子ギャル」ことグラフィックデザイナーの大越あすかさんのアイテムです
忍者と建造物のグラフィティポスターをはじめ、キラキラのTシャツ、大小様々な忍者のシールやガチャガチャなど…ししょーと弟子ギャルワールド炸裂です

最後にご紹介するのは 大洲大作 さん
光と影から人々と、その営みをとらえるアーティストさんです🎞
陰影と風景のバランスがとても素敵なハガキサイズのフォトアクリルを店頭で販売しております

横浜トリエンナーレも残り2週間ちょっととなりましたが、閉幕まで引き続きイベントも多数開催されますのでお見逃しなく!
クリエイティブCOOPへの来場も心よりお待ちしております

テキスト・写真:今井
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

創造都市20周年記念「横浜クリエイティブCOOP」
会期:2024年3月15日(金)~ 6月9日(日) 10:00~18:00
定休日:毎週木曜(4月4日、5月2日、6月6日を除く)
会場:BankART KAIKO ショップエリア
横浜市中区北仲通5-57-2 北仲ブリック&ホワイト 1階

https://bankart1929.com/…/artists/yokohama-creative-coop

【横浜クリエイティブCOOP】商品のご紹介-象の鼻テラスアーティスト編vol.1

BankART実験広報部の今井です

今回は、海のすぐそば🌊 で横浜らしい景色を眺めつつアートを楽しめる 象の鼻テラスにゆかりのあるアーティストさんをご紹介していきます👏

初めにご紹介するのは 荒牧悠 さん
物の仕組みや認知に注目した作品を制作しているアーティストさんです💡
クリエイティブCOOPではユニークなシールと、自由に貼るのが楽しくなっちゃうシールブックを販売中!大人も楽しめるシールブックになっています🙋

続いてのご紹介は 信耕ミミ さんです
現在、活動名が「ハテサテオ」さんになったそうで、コマ撮りアニメーションの制作以外にも活動していくとのこと✨
信耕さん改め、ハテサテオさんのグッズは、開くと飛び出す物語カードとカードが作れるキットのセット📝 計3種類お取り扱いしております!

次にご紹介するのは 曽谷朝絵 さん🌈
色鮮やかなのに柔らかく優しい油彩画を描かれるアーティストさんです
様々なポストカードと過去展示の冊子、A2サイズのポスターなど魅力的なグッズたちを販売していますが、イチオシは透明なアクリルキューブです🧊✨

続いては 山口典子 さんのグッズをご紹介😆
京都を拠点に活動されていて、幅広く様々な表現方法が特徴のアーティスさんです
今回は1点1点を手作業でペイントしたというカラフルな紙袋を販売🛍️ プレゼントの包装などにおひとついかがでしょうか?

「人や物事のかかわり」をテーマに、作品制作やイベント企画をおこなっている 𠮷田結美 さん👫
優しく素朴な絵本冊子やドローイングのほか、日本神話に登場する神様「スクナビコナ」モチーフのキャラクターの焼き物が皆さんをお待ちしています☺️

横浜グッズの制作・販売をおこなっている株式会社エクスポートさん🛟
「赤い靴」を模したチョコレートのほか、中川憲造さんデザインの「ブルーダル」のグッズであるチョコレートやサイダー、可愛らしいブルーダルの人形を販売中🐶 横浜土産にぜひ!

続いては、アーティストと料理人の両方の顔を持つ 内藤正雄 さんのグッズ
横浜市中区で飲食店などを運営しつつ料理のケータリングを、時にはアーティストとしてインスタレーションなどおこなっていらっしゃいます🧑‍🍳
今回は内藤さんの写真集zineを2点お取り扱いしていますよ📷 内藤さんの料理が食べたくなること間違いナシです

続いてご紹介するのは 井上尚子 さん
井上さんは「匂いと記憶」から表現のアプローチを試みるアーティスト👃 匂いに関係するワークショップを多数企画されています
今回は過去に開催された展示とワークショップがデザインされたオリジナルエコバッグを販売!作家さんが1つ1つミシン縫いしたものになります🪡

次のご紹介は orangcosong さん🧳
アーティストでダンサーの住吉山実里さんと、同じくアーティストや批評家などで活動されている藤原ちからさんの2人組のアーティストグループです
過去の活動や日記を記録した書籍と、実際に街中を冒険できる冊子、今すぐ旅に出たくなるカバン2種類を販売しております!今すぐ旅に出かけよう♫

最後に SLOW LABEL さんのグッズをご紹介
国内外で活躍するアーティストや企業、福祉施設をつなげることで、新たな「モノづくり」「コトづくり」を目指すNPO法人です
今回はタイポグラフィと点字が共存する封筒2種を販売✉️ マイノリティの壁を逆手に取った素敵なデザインのアイテムです✨

現在、象の鼻テラスでは5月10日より「7 SEEDS -COMMUNICATION UNDER TREES-」が開催中!横浜クリエイティブCOOPからも歩いていけますので、お散歩がてらこちらにもぜひ✨

次回も象の鼻テラスゆかりのアーティストさんをご紹介しますのでお楽しみに👀
皆さまの来場、心よりお待ちしております

テキスト・写真:今井
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

創造都市20周年記念「横浜クリエイティブCOOP」
会期:2024年3月15日(金)~ 6月9日(日) 10:00~18:00
定休日:毎週木曜(4月4日、5月2日、6月6日を除く)
会場:BankART KAIKO ショップエリア
横浜市中区北仲通5-57-2 北仲ブリック&ホワイト 1階

https://bankart1929.com/…/artists/yokohama-creative-coop

【多様な地図で巡るツアー】クリエイターが集まる街、関内外を訪ねるツアー : 関内外OPEN!16幹事 小林璃代子さん、原﨑寛明さん(CHA)

「関内外」とはどこでしょうか?
1859年(安政6)年に横浜は開港し、諸外国との商取引などが始まりました。伊勢佐木町から馬車道に向かうあたりには関所が設けられ、この関所の内側、現在のJR関内駅の線路より海寄りを「関内」と呼称します。この「関内」と線路より外側の大岡川と中村川に囲まれた首都高速神奈川3号線の花ノ木あたりまでの場所(吉田新田)やその周辺を合わせて「関内外」(関内・関外地区)です。

「関内・関外地区位置図」横浜市都市整備局WEBから転載

このエリアには、街の記憶を物語る銀行建築など歴史的建造物が存在し、戦後復興の中で建てられた防火帯建築が現役で使われるなど、高層建築が林立するみなとみらいとは、様相が異なる街並みとなっています。そして、防火帯建築では、アーテイストやクリエイターがリノベーションしスタジオやオフィスを構えて、互いの持ち味を活かした協働作業に結び付く場が形成され、創造的な活動が繰り広げられているのです。なぜ、「関内外」にクリエイターが集まり、何を起きているのか。今回のツアーでは、関内外に集まったクリエイターの活動を知ってもらうため、2009年に始まった「関内外 OPEN!」を背景に、実際に何カ所かのオフィスやスタジオをお訪ねし、「クリエイターが集まる街」の魅力を体感しました。

集合は泰生ビルの一階。防火帯建築でクリエイターが集まるきっかけとなったビルです。関内外OPEN!16幹事小林璃代子さんのツアー趣旨を皮切りに、創造都市やBankART Life7について、BankART1929秋元副代表が説明し、次に芸術文化振興財団 アーツコミッション・ヨコハマ(ACY)の小原光洋さんが「関内外OPEN!」について、経緯と現状をスライドで説明しました。

「関内外OPEN!」では、普段見ることが出来ない仕事場を見学できる「オープンスタジオ」や公共空間を活用した「道路のパークフェス」など、クリエイターと交流できる機会を創出してきました。

いつも会場となるこの場所も、あちらこちらに手が加えられたリノベーション物件です。

リノベーションを手掛けたオンデザイン岩穴口さんに案内されオフィスに伺いました。外から見えづらいクリエイターの様子を、通りを歩く人たちにも感じ取ってもらえるよう、まるでカフェのような雰囲気を醸し出す一階。空間に植物を繁茂させたり、意外な隙間から上下動が可能な場所があったりと、無機質で画一的なオフィスとは異なる有機的な匂いすら感じさせる設えの二階。

同じ二階のさくらWORKSはシェアスタジオです。運営者(横浜コミュニテイ・ラボ)の姜美宇さんから、開設から10年を経て、コロナ過での低迷期を切り抜けた様子、イス一つでもOKな入居方法など、単なる場所貸しだけでなく、人と人とのつながりから生まれるプロジェクトを発展させる場を創設するなど、ユニークな活動の様子を伺いました。整然とデスクが並ぶオフィスではなく、まるで迷路のような部屋の有様が、意外に落ち着ける空間となっているのです。そして屋上では、菜園の実験を続けている現場も見せていただき、活動の奥行を感じました。

この泰生ビルが面する通りは「さくら通り」ですが、通りに面する泰生ポーチや古民家・さくらHOUSEなど、この一角を中心として、多数のクリエイターによる多彩な活動が展開されています。そして、今年の「関内外OPEN!16」では、さくら通りがメイン会場になる予定とのこと。期待が膨らみます。

次に、同じく防火帯建築の常盤ビルへ移動し、オフィスを構える入居者の原崎寛明さん(CHA)岡部さん(voids)から、入居のきっかけやリノベーションについて伺いました。

元々の部屋は住宅仕様でした。CHA(3階201-202)では二戸一に壁を抜いて、オフィス内で行き来が出来る一体の空間を創り出しています。元は泰生ポーチにオフィスがあったのですが、手狭になったことから移転先を探してたところ、こちらは、一部屋では狭いものの、隣り合わせで構造的に壁を抜くことが出来る部屋を選んで借りられたこと、家主がリノベーションに理解を示してくれたことが、オフィスを構える動機付けでもあり大きな要因だったとのことです。

続いて、voids EDIT(3階205)とvoids DESIGN(3階210)の二つのオフィスにお邪魔しました。こちらのリノベはCHAが手掛けられたのですが、CHAのオフィスでは床から上がってくる冷気に難儀した経験を踏まえて、voids EDITでは床に断熱材を仕込んだり、水回りの工夫を施し天井にパイプを這わせて、緑を吊り下げられる仕掛けを造ったり、快適さを向上させていました。voids DESIGNでは、作業と打合せスペースを分けるため室内を区切る必要がある中、かっちり仕切る壁をあえて作らず、その代わりに金網状のカーテンを施し、それを開閉することで互いの視線は合わないが、閉塞感がない空間が創出されていました。このカーテンの素材はファッション界で活用されているもので、この後伺う予定のニブロールさんに相談して、カーテンとして作られたものだとのこと。

部屋を活用するサイドのニーズを丹念に聞き取り、思い切った手法と確かな技術で反映させたリノベーションは、入居者の満足度を高め、場所に対する思い入れを醸成することにつながります。リノベだからこそできたことのワクワクするような感覚が共有できるのではないでしょうか。

常盤ビルには、建築家やデザイナー、アーテイストが多く入居していています。実はこれは関内地区の特徴でもあります。このような環境の中で、リノベーションの際に相談し合あったり、雑談の機会を持つため、オフィスに自由に出入りできる雰囲気があるなど、通常の仕事だけでは生まれない多面的な関係性を、入居者同士で築き上げて来た様子が伺われました。

入居者自身が企画して屋上で交流会を開くこともあるそうですが、更に住民同士の行き来を深めるため設けられた、4階(311)住民共有スペースで休憩しながら話を聞きました。このスペースは、家主さんと交渉して、居住賃貸をせず、入居者の交流を目的とした入居者による作品展示会やトークショーなどを企画しているそうです。今年の「関内外OPEN!」では、外向けの展開も検討中とのことです。

参加者の皆さんは、泰生ビルや常盤ビルに訪れたのは初めてという方も多く、狭い廊下や階段の様子や、あまり見る機会のないクリエイターの仕事場やリノベーションの工夫に声を上げたりと、興味津々でした。

「関内外」には、建築系のオフィスが多い傾向にあること、すなわちリノベーションが仕掛けやすい環境だということ(大家さんの理解は当然ですが)。規模的にも顔が見える関係を創りやすい、「村」っぽいところが良い。など、実態を語る言葉に参加者も納得されている雰囲気でした。

常盤ビルから関内駅方面に向かいインキュベーション施設のYOXO BOXに辿り着きます。残念ながらYOXO BOXは土日はお休みです。目の前の旧横浜市役所再開発現場と併せて秋元副代表から説明。重ねて小原さんからも、起業家支援を行うYOXO BOXや、G Innovation Hub YOKOHAMA、AGORA KGU KANNAI、そしてさくらWORKS<関内>と、シェアオフィスが集積していて、オフィスや新しい繋がりを求める起業家・スタートアップ企業も数多く集まっていること。だからこそ、「関内外OPEN!」は起業家・企業がデザイナーやアーティストと出会い交流を生み出す場を設けるなど、『クリエイターが集まる関内外』という街の特性を活かした取り組みにつなげることができると説明がありました。

ここから横浜スタジアムを左手にして線路の向こう側の「関外」に向かいます。ツアーの最終地点は守谷ビルに入居するスタジオニブロールです。代表の矢内原充志さんから、スタジオを構えた経緯や現在の活動の様子など伺いました。

スタジオは、グラフィック・プロダクト・建築・ランドスケープ・インテリアなど幅広いクリエイターが創作活動をするコワーキングスペースとなっていることが特徴です。ファッションという領域を超え、矢内原さん自身、過日手掛けられたパブリックアートテーブルのように、街づくりにも関連する動きやブランデイングを手掛けていることなど話していただきました。

元々のスタジオは、現在の新港ふ頭客船ターミナルハンマーヘッドの場所に、2008年トリエンナーレ会場としてあった新港ピアを前身とする「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」(シェアスタジオ)からスタートして山下町を経て、この場所に移転したとのこと。

観光客や企業会社員に溢れた関内地区を目前として、スタジオが隣接するエリアは、横浜港の発展とともにあった日雇い労働者が多く生活を営んだ寿町です。この寿町を舞台として2017年に開催された「KOTOBUKI INSIDE project」の話を伺いました。これは、超高齢化や複雑な境遇にある住民たちと対話し好みや昔の話を聞きながらその多様性に着目し、それぞれの人にマッチした洋服を着てもらいポートレイト写真とした写真展です。スタジオ移転をきっかけに、この街にアプローチすることの必要性を感じたことが、この企画に取り組んだ動機だったそうです。「関内」から「関外」へ、様子を違えた場所に移転し、双方を見通す立ち位置を強く意識されているのが印象的でした。

2時間少々の行程で参加者からは、「自分が住んでいるまちでこんなに面白い場所があることは知らなかった」「クリエイターがまちや居住者同士で馴染んでいるのが興味深い、このような関係があるから新しいものが生み出されることに納得した」「オフィスを開放してくれるのはすごいこと」といった声が聞かれました。
コンダクターの小林さんやACYの小原さんからは、今年の関内外の予告もたっぷりしていただきました。都市に棲むクリエイターやアーテイストの活動に触れる絶好の機会である「関内外OPEN!」での再訪につながることを期待しています。

皆さん、11月3日「関内外OPEN! 16」で、またお会いしましょう!

関内外OPEN!16幹事小林璃代子さん撮影
関内外OPEN!16幹事小林璃代子さん撮影

文章・写真(撮影者記載以外) BankART1929スタッフ 大蔭直子

【多様な地図で巡るツアー】blanClass+神村恵「身ひとつで生きる」Live Art ツアー神村恵「裏と表を合わせてみる」♯2

2024年5月18日[土]

こんにちは、BankART実験広報部の室井です!
今日はblanClass+神村恵のツアー型のLive Art、神村恵さんの「裏と表を合わせてみる」に参加させていただきました!

今回、足裏と世界という関係性について考えながら裸足で街を歩くというワークショップということでツアー参加者の皆さんと一緒に横浜の街をぐるっと歩かせていただきました。ただ歩くだけではなく、皆さんで足の裏を使ってタイルの向きを感じてゆっくり動いてみたり、植物を触ってみたり、歩く向きを変えてみたりと足裏の感覚を使ったワークが行われました。また神村さんの方から参加者同士で気軽にコミュニケーションが取りやすいようなワークやアナウンスがあったので皆さんで和気藹々とした雰囲気でワークショップを進めることができました。

日常では感じることのない足裏の感覚、横浜の街にあるタイルやアスファルト、土、芝生、コンクリート、素材の違いや、冷たさ、暖かさ…など様々なテクスチャや感覚を足で感じることが出来ました!靴を履くということが当たり前の時代に生まれてきた私たちにとって、懐かしいようなもしくは新たな感情を芽生えさせてくれるワークショップだったと思います!
最後には神村さんやスタッフ、参加者の皆さんで集まって感想を話し合ったり、談笑する時間がありとても素敵な時間を過ごせたと思います。

「ワークショップが終わった後、普段の靴がとてもふわふわしていて不思議な感覚でした」
「みんな靴を履いているのに私たちはを靴を履いていないという非日常が新鮮で楽しかったです」
「周りの通行人の視線や反応がとても面白かったです」
「普段歩いていた道なのに裸足で歩いてみるとまた違った視点でとても面白かった」
など、皆さんそれぞれの感想を持っていただいたようでとても充実したツアーになったと思いま
す。今後もツアーは続きますので、皆さんのご参加ぜひお待ちしております🙇

室井

【横浜クリエイティブCOOP】商品のご紹介-黄金町スタジオアーティスト編

BankART実験広報部の今井です

大型連休も終わり、少し落ち着きを取り戻してきたこの頃、トリエンナーレ展示会場、ショップ、共に落ち着いて鑑賞できる絶好の機会🤩
何気ない日々を彩るのにぴったりなグッズの中でも、黄金町にスタジオを構え制作されている作家さんのアイテムをご紹介します!


今回最初にご紹介するのは usagi さん🐇
ゆるりと日々を生活するうさぎのグッズを多数お取り扱い中です
Tシャツ、トートバッグなどの布製品のほか、シールやアクリルキーホルダー、ポストカードも!どれも可愛くて迷っちゃいます🥰

続いてのご紹介は 宇田見飛天 さん
あたたかくも力強く描かれる幼い子供や猫に思わず心が惹かれます
店頭では宇田見さんの作品を手軽に楽しめるキャンバスアートとポストカード、猫型のファントムマスクを販売しておりますよ🐱

次にご紹介するのは 太田瑞穂 さん
太田さんは横浜市や黄金町などで子供向けのワークショップを手がけていらっしゃいます👦
柔らかな印象を受ける陶器のお皿と箸置きは日常使いもしやすくて大変オススメです✨


続いては、アーティスト2名のコラボグループ acatunderbubblewrap さん
プログラミングと手作業で作品を生み出す小林誠一さんと、布や刺繍などを用いて作品制作をおこなう美塩・持田・ジャックさんによるTシャツを販売中です🤝
様々なTシャツが並んでおりますが、どれもほぼ1点モノ!お好きな模様、色のTシャツを探してくださいね


次は編み物で作品を制作されている 近あづき さんをご紹介🧶
CMやテレビへの衣装協力のほか、黄金町であみもの教室を開いたりと様々な方面で活動されているアーティストさんです
今回はご自身のブランド「pipi-goldfish」さんからハンドニットのブローチやヘアクリップ、ヘアゴムを販売🎀 和紙のブローチは要チェックです!


続いては SUZUKIMI さんのご紹介です
動植物をモチーフにした絵画や、牛乳パックや食品の包装といった廃棄物で作品を制作されているSUZUKIMIさん🧃
クリエイティブCOOPではシルクスクリーン印刷のカエルのTシャツに、インスタレーション作品が印刷されたポストカードを販売中🌱 一緒に環境問題について考えてみませんか?


日常風景を描いた絵画が目を引く 橋村至星 さんのグッズ👀
よく観てみるとなんだか奇妙な風景に見えるような…日々の景色に紛れる違和感を描くアーティストさんです
たくさんのいちごが描かれたマグカップやスマホケース、Tシャツには他の食品が描かれたものもお取り扱いしています😆


色彩が素敵なアイテムは ビココンドウ さんのグッズです
独学で作品制作を始めたというビコさん、淡くカラフルな作品や青を基調とした作品を制作されています🌌
作品を気軽に身につけられるピアス、イヤリングのほか、小さなキャンバスのようなマグネットを絶賛販売中です✨


次にご紹介するのは Ariane Mercier-Beau(アリアネ・メルシエ・ボー) さん
ドイツ生まれのフランス人アーティストで、テキスタイルや油彩などを利用した作品を生み出す若手作家さん🎨
今回のクリエイティブCOOPには手刷りのポストカード3種と、イラストと文字が描かれたキュートなパンツをご用意しております👖💖


最後にご紹介するのは キウチアサミ さんのグッズ🩰
オランダでパフォーマンスとワークショップをおこなっていたグローバルなアーティストさんです
現在販売している木靴とビニール靴のストラップは、既に同じものを持っている方がヨーロッパに30人程いるそうです😳 片手に収まる不思議な体験をしてみませんか?


5月は心身ともに疲れやすくなる時期ですので、のんびり街歩きしながら美術鑑賞で息抜きもおすすめです💨
皆さまのお越しを心よりお待ちしております

テキスト・写真:今井
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

創造都市20周年記念「横浜クリエイティブCOOP」
会期:2024年3月15日(金)~ 6月9日(日) 10:00~18:00
定休日:毎週木曜(4月4日、5月2日、6月6日を除く)
会場:BankART KAIKO ショップエリア
横浜市中区北仲通5-57-2 北仲ブリック&ホワイト 1階

https://bankart1929.com/…/artists/yokohama-creative-coop

【多様な地図で巡るツアー】 blanClass+神村恵「身ひとつで生きる」Live Art ツアー  大東忍 「例えば灯台になること」♯1

横浜の海辺はたくさんの照明・ライトアップがされていて、その中にあって、大東さんの小さな灯台を見つけた時はわぁっとほっこり嬉しくなるのでした。
が、灯台は突端で吹っさらされなかなか過酷な仕事だということも分かりました。人を導くのは簡単ではありません。
華やかなみなとみらいから少し離れて、いつもと違う横浜を観ました。

テキストと写真:blanClass

【多様な地図で巡るツアー】山野真悟さんと往く古書店の魅力を堪能する馬車道、伊勢佐木町古書店ツアー

こんにちは☀️

BankART実験広報部の福谷です。

本日は山野真悟さんと巡る、馬車道と伊勢佐木町の古書店ツアーに参加してきました!🚶‍♀️📚

山野さんは今回BankART Life7と連携している黄金町バザールのディレクターさんです。

今回の古書店ツアーは山野さんのご趣味とのことで(笑)。私も本が好きなので一緒に楽しもうと思います!

最初にBankART KAIKOで山野さんから古書店マナー講座がありました👀

古書店に行く時のマナーは3つ!

✔大きな声で喋らない!本が買える図書館だと思うこと🤐

✔店内の写真を撮らない!個人経営のお店もあるので経営の邪魔をしてはいけません🙅‍♀️

︎︎︎︎✔一か八か、高いなと思っても買ってみること!絶版だったり署名が入ってたり、希少なものなのにすごく安かったりするのでそういうのを探して買う楽しみを今日は練習するツアーなんだそうです😏

マナーを頭に刻んでいざ古書店へ…!

馬車道と伊勢佐木町をみんなで歩きながら、なんと6軒も古書店を回りました。多いので印象に残った場所をご紹介しようと思います!

まずは一番最初に訪れた「本の木 誠文堂書店」さん📚

駅から近く、キリスト教や歴史、芸術関係中心の古書を扱っています。普段読まない系統のものばかりで新鮮です👀✨お店の歴史も長く、入り口から中まで本棚に収まりきらない量の本が…!ツアー参加者の方もここで本を買われてる方が多く見られました。私もここで一冊購入してみましたよ〜!

次は「玩具文庫活刻堂」さん📚

本ももちろんありますが、昔のフィギュアやレコードがとっても多く、ショーケースにたくさん並んでいました。見てるだけで楽しいお店です!

お次は「馬燈書房」さん📚

棚ごとに値段設定やジャンル分けがされており、文庫本から雑誌、郷土史、宗教本やDVDまで幅広く扱っています。ここの特徴はなんと言っても料金箱型のセルフレジ!外で売られている本は料金箱にお支払いするだけでお買い物ができてしまいます。レジ精算だと別途消費税がかかるのでセルフの方がお買い得です…!

一通り回ったあとはみんなで黄金町へ🚶‍♀️

黄金町芸術センター集会場で今日買った古書をみんなで見せ合い山野さんからコメントをもらいました!

私の買った本は、なんと初版の復刻版だったようでケースと奥付が二つついているものでした。面白い…!BankARTのキオさんが一番本を購入していて楽しそうでした(笑)。

みなさんのお話も聞いていましたが、衝動買いで買った人、ずっと探してた本を安く見つけられた人、新しい版の本を持ってるけど装丁が可愛いから古いのを買った人。いろんな理由で本を買われていました!みんな元は知り合いではないのに楽しそうにお話されていて、趣味で繋がることのできるとても良い機会になったんじゃないかなと思います!😊

山野さんがディレクターを務める黄金町バザールは、現在BankARTLife7と共に横浜トリエンナーレと連携して開催中です!セット券を買うと別個で行くよりお得になっています。購入はこちらのリンクからお求めください。https://shorturl.at/fhCR0

そちらもぜひ足を運んでみてください🌟

【アートラーニング・インタビュー #8】BankART Life7 参加アーティスト・婦木加奈子 by BankART実験広報部

こんにちは!BankART実験広報部の福谷です。

今回はLife7出展作家さんの婦木加奈子さんにインタビューです!🎤

婦木さんの「洗濯物の彫刻」という作品は洗濯物もハンガーもグレー1色。設営時も一番会場に足を運んで作品を作られていた婦木さんの魅力を伝えていきます!👇

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Q.今回の作品について教えてもらえますか?

婦木:これは柔らかいものを外側からテグスでギュッて引っ張って形にしているっていう作品で、展示されている空間の中で柱とか壁とか天井の構造と物理的に繋ぎ合わせて形を保てる彫刻みたいなのを作れないかなと思って作りました。洗濯物をモチーフにしてるんですけど、洗濯物って街を歩いててどこでも目に入るというか、そこで暮らしてる人がいたらそこに立ち現れてる風景という感じがして、日々生活する中で現れてしまわれてまた現れてまたしまわれて繰り返し立ち現れる風景だなって思って。そういう洗濯物みたいに、展示されている空間の中でだけ現れる形みたいなものを考えて作った作品です。

Q.この繋いでいるテグスはわざと見せてる感じですか?

婦木:そうですね。ぷらっと展示室に入ってきたときに「あ、洗濯物が干されてるな」ってまず目に入って、近くに来ると「あ、テグスでめっちゃ引っ張られてるんだな」っていうのが後から見えてくるといいなみたいな。

Q.テグスが結構不規則に垂れていたりとかくるくるしてるのがあると思うんですけど、それもわざとですか?

婦木:なんかライブ感というか、実際にここに物を持ってきて作業していく中で形ができていて、これはこう引っ張れそうかなとかその場で作った痕跡みたいなのを残しておけたらなと思って。

Q.彫刻の色が全部グレーなのは意味がありますか?

婦木:洗濯物の風景を一つの形として見えるように現せたらいいなって思っていて、ものとしてはバラバラなんだけど、全体では一個の塊みたいに見えたらいいなと。この洗濯物の彫刻っていうのはだんだんステップアップしている作品で、元になる作品があって展示するのは今回が3回目ぐらいで展示される場所によっていろいろ要素を変えたりしているんですけど、かかっているものが本当の洗濯物だったときもあって、そうなるとまた別の意味になってくる感じもあって。今回は都市の中の一個の風景として全体に現せたらいいなと思ってグレー1色にしました。

Q.今回の洗濯物は全部婦木さんが作ったものですか?

婦木:これ(Tシャツ)は作ったもので、本物の洗濯物もちょっとあったりします。本物の洗濯物があることで日常の知ってる風景にぐっと近づく部分もあれば、洗濯物の形をトレースした偽物の部分、表象をなぞっている作り物の部分もあることで、現実の世界と作り物の世界を行き来するような駆け引きみたいなのをちょっと入れてみました。

Q.ハンガーとか洗濯バサミも全部作ったものですか?

婦木:はい、全部手で縫ってふにゃふにゃなんですよ。本当は触ってもらうと良く分かるんですけど。やっぱり見るだけだと針金が入ってるみたいに見えて、でも実際は全部ふにゃふにゃ。でも触ってOKですって言って色々外れちゃうと怖いので(笑)。もし触ってもいいですか?って聞かれたら優しく触ってください!って気持ちです。

Q.今回のテーマが都市なので、婦木さんにとっての都市について聞かせてください。

婦木:ちょっと逸れながら話す感じになってしまうかもしれないんですが、私決まったスタジオとか持っていなくて。レジデンスに参加してその先で期間限定のスタジオに入ったりとか、製作期間に裏の倉庫の中にいさせてもらって制作したりとか、定住の場所をあんまり持っていなくって。住む場所も製作する場所も入れ替わりながら制作活動をしていて、それに作品の形態がついてきてる感じがあって、大きい形があるものを物理的に持っておけないからこそこういう柔らかい小さくたためて展示のたびに形を変えられる作品形態になっていったりとか、自分が都市に棲んでいるっていうことが作品の形態や質感とか制作の技法に表れている感じがしています。今回のテーマの「再び都市に棲む」の棲むも棲みつくの棲むじゃないですか。いろんな都市の中の限られた制約のある場所へ自分の生活とか制作の方法の形を変えながら、そこの場所に収められるように変えていっている感じがあって、それが棲むっていう言葉とちょっと通ずる気がしています。都市ごとに自分自身が形を変えていくみたいな。この作品も展示される場所の中にある要素によって繋がれ方が変わっていく作品なので、都市に棲むというテーマに合うんじゃないかなって。私にとって都市って、限られたスペースの中にいかに棲み着くかみたいな、なんかそういう感じがします。

Q.最後に今後の展示の情報とかあれば!

婦木:7月の31日から1ヶ月ぐらい、京都芸術センターで丸山のどかさんというアーティストさんと2人展があります。ぜひ来てください!

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

婦木さんはなんとBankARTのスタッフに大学の後輩がいたそうで😲

たまたまここで再会したみたいです✨雑談もたくさんしてくださって楽しかったです!

婦木さんの作品情報はこちらから見ることができます!👉@kanakofuki

婦木さんありがとうございました😊