高松から犬島へ。花崗岩(犬島みかげ)の産出で知られ、大正8年まで島の東南部で銅の精錬を行っていた。島には朽ち果てた精錬所の煙突が残っている。アーティストの柳幸典氏が十数年前から取り組んできた犬島のアートプロジェクト。現在、「精錬所」は、建築家の三分一博志氏による自然エネルギーを活用した建物と、柳さんの作品等で構成されている。
島ではいくつかの新しい家プロジェクトも進行中。犬島の家プロジェクトは、古い住宅を改修するのではなく、新しくデザインされた構築物からなっている。設計は妹島和世氏、キュレーションに長谷川祐子氏。柳さんの作品がいくつか展開されている。
小豆島(しょうどしま)へ向かう。浜辺のスー・ドーホーの作品は、遠くからみると漁業用の網にしか見えないが、近づいてみると、金銀色の小さな人型が精巧に連続して繋がって構成されており、目がまん丸。韓国の作家ということで、韓国チームで撮影。
バスをチャーターし、山中へと入る。海の景色とは一転、木々の香りと風が心地よい。明日開催のシンポジウム会場はお楽しみとして、作品鑑賞と散策しながら歩いて山をくだる。