こどもたちの職業体験の季節がまたやってきた。日数の長短はあるが、現在は市立松本中学と老松中学の学生を受け入れている。このぐらいの年齢の学生は、何を教えても、とにかく、けらけらよく笑う。一方、緊張して、かちかちになってしまう男子も少なからずいる。コーヒーの入れ方、出し方等を教えた際にみせる、はじめのおどおど感と少し慣れてきて、客にほめられたときの笑顔の素晴らしさのギャップは、オリンピックで大活躍している若年選手に負けず劣らずだ。
BankARTではこの職業体験にアチーブメントは特に設けていない。BankARTの日常の断面を中学生として、たんたんと経験してもらうだけだ。さるは、子供にクルミの割り方を教えない。そばにいて覚えようとするもの、努力しようとするものだけが、生きていけるのだ。