BankARTが2005年から開催してきた、台北市のTAV(Taipei Artist Village)との交換AIRプログラム。
今年は李 承亮 Li-Cheng-Liang(リショウリョウ)さん。1987年台湾の基隆で生まれ、2013年国立台北芸術大学大学院を修了。現在は拠点を台南に移し、作家活動を継続している。
彼は主に、鉄や木材、廃材などを用いて、まるでタイムマシーンのような宇宙船や、冷蔵庫や電気製品などのパーツを寄せ集めたUFOのような立体作品を手がけ、李氏による想像上の未来人の日常生活をインスタレーションで表現している。観賞者は、李氏が想像したSF空間を体験することができる。
「宇宙は現実生活と違って、想像空間が幅広いので、宇宙や人類について探求をしたい。」と李氏。電化製品の廃材山に潜って、アートを創作する少年の姿は、まるでSF漫画の場面が目の前に現れたようなトキメキ感が、頭をよぎる。男のロマンと少年の憧れが、感じられる作品だ。
現在、李氏はBankART SILKのスタジオで創作中。床やテーブルに、たくさんのSF系漫画や雑誌などを置いてあり、既に自分の世界を構築しつつある。さて横浜で、どんな新作品が生まれるだろう。
滞在期間は2020年1月12日〜3月31日 。
3月20日(金)からBankARTシルクのギャラリーで成果展の開催予定。
台北駐日経済文化代表処横浜分処