現代はどうしたって温故知新だと思います。
先日取り上げた「モボ・モガを探せ!プロジェクト」は、1910年代後半~戦前までの写真を収集するプロジェクトです。当時よりモダニズムが日本に流入し、世界に流通し、私たちの生活に大きな影響を及ぼしました。そして、現在、個人のレベルで新たに吸収していく確かで大切な情報は、紀元前400年代を生きた孔子の言葉に現れているように、“古きをたずねた時”に体験する情報のような気がします。
展示をご覧くださるお年寄りの方が、当時の話をする時の顔の表情や、しゃべる時の間の取り方、イントネーション等の表現にその情報が宿っていると感じます。彼らのお話は、具体的な“リアル”な感じがします。“リアル”な感じを文章に書くのは難しいのですが、何かそのように感じます。