木曜の夜のBankARTスクールの「これからどうなる?ヨコハマ研究会」。略して「コレヨコ」のゲストとして北川フラム氏をお招きした。この4月から横浜市は、創造都市事業本部と市民局と経済観光局の一部が合体し、新しく文化観光局が発足する。どんな風に展開、構築されるか、我々BankARTチームもはらはらどきどきだが、その直前に北川氏に話をしてもらったことは得るところが大きかった。
北川氏といえば、越後妻有の大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭を推進してきた立役者。氏の仕事を文化観光といっていいかどうかは別として、自閉的な論理で進んできた現代美術を野に放ち、市民権とその大きな可能性を見いだしてきたプロデューサーであることは間違いない。この日北川氏は、文化観光を特に強調することなく、日本文化の根っこのところ(外国との関係、国との関係、地域のあり方)を滔々(とうとう)と熱く語ってくれた。