土方巽の著作「病める舞姫」をテーマに、カナダのダンサー、ジョスリーヌ・モンプティ、文楽太夫豊竹英太夫、三味線の鶴澤清友に舞踏の由良部正美、そして土方の直弟子和栗由紀夫がそれぞれの作品を上演しました。「病める舞姫」は、土方巽の代表的な著作です。2Aギャラリーのダンスアーカイヴ展示では、「新劇誌」初出時の土方自身の校正原稿も展示されています。難解な書ですが、それでいて土方その人を感じさせる文章でもあります。ダンス、義太夫、舞踏とそれぞれ独自の解釈による「病める舞姫」に見入る満員の観客。土方巽への止むことの無い熱い視線が感じられました。