最終回のゲストは、今年水戸芸術館で個展を行った作家、田中功起氏。田中氏は、予備校時代に水戸芸で柳氏の作品を初見。現代美術というジャンルの出会いのきっかけとなったとのこと。
今回は、世代は違うが「アメリカから見た日本のアート」を知る二人を通じ、社会とアートをテーマに田中氏が柳氏にインタビューするような形式で話は進んでいった。
現在、若手を含めた社会的な表現についてどう思うかという問いに「本当は平穏なときに戦っていかなきゃいけない」と述べる柳氏の発言から、日本という国を30年間見続け、戦い続けた柳氏の覚悟をより認識することとなった。質疑応答も多く、最後まで話の尽きない回であった。