BankART1929が2010年から継続しておこなっている日韓交流プロジェクト「続・朝鮮通信使」。今年度は、韓国の4つの施設や組織と連携し、夏秋にかけてAIRのプログラムを開催してきました。本展がその最後のプログラムで、仁川アートプラットフォームから3ヶ月間BankART Studio NYKで滞在制作を行ったノ・ギフン氏の成果展をMini Galleryにて開催しました。
ノ・ギフン氏は、「今、ここ」をテーマに、ドキュメンタリーの手法に基づき、写真、パフォーマンス、インスタレーションなどを制作しています。韓国で最近行った個展「1号線」では、日本の植民地時代に建設された最初の鉄道(1号線)を撮影し、過去と密接に関係している現在の空間を表現しました。
今回の日本での滞在中、彼は日本初の鉄道路線である新橋駅―桜木町駅をテーマに作品制作を行いました。日本の都市の夜の姿に興味を抱いた彼は、桜木町駅から出る上りの最終電車に乗って各駅で下車し、古本屋で購入した19 世紀の地図を頼りに、東京まで歩きながら、都市の風景を撮影することを試みました。本展では、月明かりと人工光に灯された日本の都市風景11点を展示しております。初日にはオープニングパーティーを開催、彼の友人、界隈の作家、美術関係者が駆けつけてくれました。展覧会は2月4日[日]まで。ぜひ、お越しください。