横浜台北交流事業「都市の連鎖」最後のプログラムは、台湾料理のワークショップ、台湾の伝統的な人形劇「布袋劇」の実演と解説、そして映画「台湾、街かどの人形劇」の3本立て@Station

「台湾料理ワークショップ」
[A:30日11:00~13:00、B:30日17:30~19:30、C:31日11:00~13:00、D:31日7:30~19:30]

瀬谷区でお菓子工房を営む台湾生まれの高崎継民さんと、全体コーディネートもしてくださった青井亭菲さんによる台湾料理ワークショップでは、水煎包や台湾炒米粉(焼きビーフン)、キュウリや茄子の涼拌(冷菜)、ピータン豆腐、豆花や杏仁豆腐のデザートまでを実演実食。コロナ対策もあり参加者とわいわい一緒につくることはできませんでしたが、日本で手に入る素材や調味料に置き換えられたレシピは、すぐに家で作りたい!という参加者には嬉しい配慮。その背後ではフェイさんが、パートナーで明治大学教授の青井哲人さんと街並み研究で台湾各地を訪れた際に撮影した写真の中から食にまつわるものをスライドショー。その解説トークを楽しみながら台湾の地に思いを馳せつついただく台湾料理は、素朴で優しい味でした。

「著微布袋戲(チョビホテイギ) 人形劇団」 チャンチンホイ
[30日13:30~14:30、31日13:30~14:30]
日本で唯一の台湾伝統人形劇団「著微布袋劇(チョビホテイギ)人形劇団」を主宰する日本人チャンチンホイさんによる「布袋劇」の実演と解説。チャンさんはこのコロナ禍で約1年間、人前で実演する機会がなかったとのこと。日本で人形を使った劇といえば文楽などを思い出しますが、伝統布袋劇はもう少し小さな人形で、演者はときに人形の一部や小道具等も自作します。伝統劇は今は失われつつある台湾語が基本ですが、台湾語を話す人も聞いて理解できる人も少なくなり、細やかな動きの美しい静かな心情劇から、現代では殺陣などが中心のわかりやすいものが増えているといいます。実際の布袋劇は台湾の人々にとってどんなものなのか、質疑を受けながらの解説で「布袋劇」への興味と理解が深まります。

映画『台湾、街かどの人形劇』
[30日15:00~16:50、31日15:00~16:50]
「台湾、街かどの人形劇」(字幕翻訳:青井哲人+亭菲)は、そのチャンチンホイさんの師匠の師匠にあたる台湾の人間国宝、チェンシーホァン師が主人公の映画。同じく人間国宝で布袋劇の大家であり俳優としても活躍した父、李天禄との奇妙な確執や、現代における伝統の意味、生活から離れて政治に振り回されてしまう文化の憤りなど、チェンシーホァン師を追う10数年に様々な思いが込み上げてくる珠玉のドキュメンタリー。要所で映し出される師の手の美しくしなやかな動き。映画の最後では、人間の生き様の美しさと儚さそのものを表しているかのようにみえました。

「台湾料理ワークショップ」
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高崎継民さん
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「著微布袋戲(チョビホテイギ) 人形劇団」 チャンチンホイ
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映画『台湾、街かどの人形劇』
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