BankARTAIR 2021 SUMMER アーティストトーク第2回

@BankART Station

■辻 梨絵子
東京藝大出身の彼女は、在学中にスイス、ドイツへ交換留学。またアメリカやフィンランドなどのレジデンスプログラムに参加。海外での制作と活動が多い。ドイツではキオスクに扮したスペースを作り、24時間オープンする店を営業[展示]するなど、異なる文化圏での生活環境や思考の相違などに着目した作品を発表している。今回は、歌謡曲の「ブルーライトヨコハマ」にインスピレーションを受けた作品を手掛けるそうだ。

■宮﨑優花
絵画表面のクラック(ひび割れやマチエール)を自身で派生させた画面作りの平面作品を手掛ける。絵画表現だけでなく、地元の群馬県にある臨江閣(国指定の重要指定文化財)の茶室にて、展示企画なども行なっているとのことだ。今回のAIRでは週末に茨城から横浜に泊まり込みで通い参加している。

■新江千代
布を素材にしたインスタレーションや映像作品を主に発表している作家。前回のAIRでは、幼い時、亡くなった彼女の父の記憶(父が植えた桜の木を抜粋するなど)、不在の存在への記憶に着目した作品を制作した。今回もその記憶との繋がりを再考するとのこと。手放すことや消費されていくなど、失っていく、”もの”や”こと”をどう表現していくのか。

■高久柊馬
2019年横浜美術館の記念展に出展した浅井裕介さんの壁画制作を手伝うことをきっかけに、作家として活動することになったとのこと。トークでは制作するうえでの原動力をお話いただいた。今回は壁一面に大きな平面作品を手掛ける。終日丸ノコでの支持体作業に取り組んでいるのが印象的だ。

IMG_8204.jpg

IMG_8188.jpg

辻 梨絵子

IMG_8210.jpeg

宮﨑優花

IMG_8197.jpeg

新江千代

IMG_8200.jpg

高久柊馬