8月10日より、BankART Life Theaterで公開制作をしてきた、香港日本の共同制作プロジェクト「絶対的」の「絶対飛行機」試演会が開催されました。「絶対飛行機」は、2001年9月11日世界同時多発テロを題材にした佐藤信の戯曲です。日本語で書かれた台本が広東語に翻訳され、今回の上演ではひとつの物語がふたつの言語で語られます。しかもそのひとつは、広東人以外はほとんどわからない広東語です。言葉で語られる物語の前にあらかじめ立てられた、分厚い言葉の壁。それを乗り越えようとするパフォーマー達。「物語」は、なめらかな台詞回しではなく、むしろぎこちない格闘から生まれるのかもしれません。半時間ほどの試演会ですが、多くの皆さまにご来場頂きました。皆さん、唔該 ! (ムンゴイ) 広東語でありがとう !
月: 2014年8月
ランドマークプロジェクトⅤ 川瀬浩介@神奈川県庁舎+番外編!
「Landmark Project 5」では、神奈川県庁舎1Fエントランスに川瀬浩介の作品「Long Autumn Sweet Thing」が展示されています。
神奈川県庁舍は、帝冠様式(ていかんようしき)と呼ばれる、鉄筋コンクリート造の洋式建築に和風の屋根を載せた和洋折衷の建築様式が特徴です。現在は「キングの塔」の愛称で親しまれ、県内で最初の国登録有形文化財でもあります。
そんな歴史ある建物の中で、ひっそりと静かに、光り、語る、川瀬作品をご堪能ください。
エントランスの作品に加え、8.13からの4日間はスペシャルです。県庁舍は夜間公開日として、夜9時まで歴史的建造物でもある建物を大公開。それにあわせ、象の鼻を望むビューの素晴らしい屋上では、生ビールを片手に、川瀬さんのもう1つの作品「光の音色」を楽しむことができます。行政機関のイベントとしても、神奈川県のこのアグレッシブさは拍手もの。日本大通側の正面玄関からお入りください。この貴重な機会に是非おでかけください!
パフォーマンスチームのリレー第一走者、絶対的の「絶対飛行機」公開制作スタート!
8.10
香港と日本の共同プロジェクトチーム「絶対的」の公開制作がNYK2階、BankART Life Theaterで始まりました。チーム名は「絶対的」、上演作品は「絶対飛行機」です。香港と日本の現代演劇、コンテンポラリーダンス、舞踏、広東オペラ、作曲等、それぞれの分野のアーティストたちが、佐藤信戯曲「絶対飛行機」の舞台作品を共同で作り上げていきます。
香港チームは8月10日から19日まで滞在、日本チームと合流し、「BankART Life 4 東アジアの夢」のなかで連日創作しています。公開制作の模様は、展覧会チケットをお持ちの方はご自由にご覧頂けます。週末16日(土)、17日(日)、19:30からは成果発表の試演会を開催します。入場料は1,500円ですが、ヨコトリ連携チケットをお持ちの方は500円引きです。展覧会を見たあとで、パフォーミングアーツも楽しめます。どうぞみなさまご参加下さい。
現代の下岡蓮杖 関本幸治
馬車道の入口(芸大)から少しいくと古いビルの角切の面の3Fぐらいの位置に、セピア色した婦人群像の写真が目に入ってくる。
関本幸治の作品だ。この古い建物は防火帯建築といって戦後、延焼を防ぐ為に都市計画的に計画された建物群のひとつで、関内外地区にも数棟残っていおり、現在都市研究の対象になっている。
関本さんは現代の下岡蓮杖として、この肖像写真を撮影した。
(設置されている作品のすぐ近くには写真の開祖のひとり、下岡蓮杖の碑がある)
婦人群の肖像写真かと思うと、何か人造的な感じがする。そう実際には、人物のフィギュア制作から始めて、着物、下駄、指輪などの小物にいたる迄、全て手作り。それらをセットして一枚の写真を撮影したという大変な労作だ。フィギアの一部は現在BankART Studio NYKに展示している。