2Fのデッキで休憩していると、どこからともなくピーピーと鳴き声がします。現在は使っていない鉄扉の桟の部分に、雀が巣をいくつもつくり、子育てをしているのです。
以前は2Fがメインの出入り口だったため、巣の下を人が出たり入ったり。この時期は、雀も人を警戒し、人も雀の糞を警戒しながらの同居状態でしたが、パブやメインエントランスが1Fに移ったため、めっきり人通りもすくなくなって、雀にとってはとっても安全になりました。
最近は原因不明のスズメ激減現象とのことですが、うちではいっぱい生まれて、いっぱい育ってますよ! とはいえ小雀は声だけでまだ姿を見ていないので、元気に飛び回る姿をみられる日が楽しみです!
中食をたのしく食べるちがう方法
ソウル・アート・ファンデーションとのエクスチェンジプログラムで、studio201にスタジオインしているPark ChanKookさんのスタジオには、お昼をめがけて他のスタジオアーティストの皆さんがそれぞれの制作の手を休め、集まってきました。その名も「中食をたのしく食べるちがう方法」。
自宅にあるありあわせの食べ物をみんなで持ちより料理して食べてみよう、というパクさんの企画。わざわざ買いそろえるのではなく、どんなものができるのか、食材が片寄ってもハプニングとして楽しんでみよう、という主旨で、パクさんが他のスタジオアーティストに声を掛けたのです。各自、自宅に残っていた食材や調味料などを持ち寄ってわいわいがやがや。
右から2人目がパクさん。
左にいるシカゴからスタジオインしているAndrewさんとChristaさんは、何を食べたのか複雑な表情…。
こちらParkさん作、ししゃものり巻。意外とおいしくて、くせになりそう。
頭としっぽがのりから出ているところがかわいい。
持ち寄った食材は全て無事に食べきったそうです。
City Beats + Live explosions
City Beats + Live explosions が始まりました。
これは、2つの展覧会が交わったもの。
City Beatsは、ドイツのアーティスト達の映像作品を主に展示。ベリット・フィッシャーさんのキュレーションによるもの。
Live explosions は、日本のアーティストの作品の展示と様々なライブパフォーマンスが行われます。キュレーションは白井美穂さんです。
オープニングでは、パーティ終了後に4組のアーティスト達のライブがありました。
展覧会開催中は、ライブパフォーマンスの他に、カフェトークも行われます。
詳しくはHPのWhat’s New (その他の近日イベント)をご覧下さい。http://www.bankart1929.com/
展覧会は7月15日(木)まで。
ととのいました!3階の空調設備
BankART Studio NYKの3Fに空調がつきました。特にこの梅雨のむしむしさの時期に、やったーという感じです。これまで、冬場の卒展などでは皆さんにご迷惑をおかけしていましたが、これで一安心です。本当に嬉しいです。これでNYK全館、1Fのホール以外、全て空調が完備されました。
改修というと、最初にドカーンとお金を使ってやりきってしまうことも多いですが、この建物のように、第一弾/2006年の最初の入居時に1Fホール、2Fの風除室、トイレ他、第二弾/横浜トリエンナーレ2008の際にBankART Miniと館全体の建築・設備、第三弾/2010年の3F空調工事、てな具合に、ゆっくりだけどソフトが成長していくに従って、進めていくのも結構いい方法のように思います。何はともあれ、横浜市と市政を支えて下さっている市民に感謝・感謝!
BankART school 6-7月期スタート
BankART schoolの新学期が始まっています。
授業を簡単にご紹介。
【月】村田真「映像な美術」
BankART school校長である村田さんによる美術講座。今回映像をテーマとしてあげていますが、村田さんは美術作品としての映像が嫌いらしい。時間が長くて、最初から最後までつきあわないとどんな作品なのかわからなし、うっとうしい。このゼミを通して映像と絵画の根本的な違いを考えていきます。
【火】「アートイニシアティブの現在」
週代わりで日本国内外で活動しているゲストをお呼びし、お話を聞いていく講座。アートイニシアティブについてはBankARTが調査を行い、国内編、海外編の本を2冊発刊しています。
初日は、CETのプロデュースを行っているグラフィックデザイナーの佐藤直樹さんが登場。プロジェクトを行っていく事で日々変化していった街の様子なども紹介していただきました。
【水】伊藤香織×紫牟田伸子×太田浩史「シビックプライド講座」
「シビックプライド」(都市に対する愛着と自負)の概念は、まちづくりをはじめとして、様々な見方を教えてくれます。シビックプライド研究会の伊藤さん、紫牟田さん、太田さんを講師に、チームに分かれて横浜という街のシビックプライドを考えていきます。
スクール後半へつづく。
空調工事とアーティストインレジデンス
現在、BankART Studio NYKの3Fでは、空調工事が行われている。一方43組のアーティストが2ヶ月だけだが、スタジオで活動しはじめている。
「空調工事があったから、この時期アーティストインレジデンス事業を行うことにした」なんていうと、身も蓋もないし、騒音の激しい空調工事を横目に一生懸命作品をつくっている作家に対しては申し訳ないが、実際に通常の展覧会やイベントはとても工事と同居できるものではない。「空調工事VS作家滞在制作」の状況だけが、なんとか館を休まないで運営できる方法だ。
この論理は、解体予定の家屋やビルのテンポラリー活用などに援用されることも多い。老朽化した建物で、しかも2年ぐらい壊すまでに間がある、といったケースに登場できるのはアーティストだけだ。2年で出ていかねばならなかったり、ぼろぼろの内装を自ら整えてでも入居しようとする一般人はあまりいない。アーティストは安い家賃と自由度の高いベクトルを好み、そういった物件を浮遊するのが得意だ。我々の仕事は、そういった不安定な状況に対して、多少たりとも信頼と安全を付加するシステムを構築することだ。今回の空調工事でも、館を1ヶ月休むべきところを、タフなアーティストとともに共同戦線を張り、施工業者さんの惜しみない協力のもと、「使う」ことを選んだのだ。