ととのいました!3階の空調設備

BankART Studio NYKの3Fに空調がつきました。特にこの梅雨のむしむしさの時期に、やったーという感じです。これまで、冬場の卒展などでは皆さんにご迷惑をおかけしていましたが、これで一安心です。本当に嬉しいです。これでNYK全館、1Fのホール以外、全て空調が完備されました。

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改修というと、最初にドカーンとお金を使ってやりきってしまうことも多いですが、この建物のように、第一弾/2006年の最初の入居時に1Fホール、2Fの風除室、トイレ他、第二弾/横浜トリエンナーレ2008の際にBankART Miniと館全体の建築・設備、第三弾/2010年の3F空調工事、てな具合に、ゆっくりだけどソフトが成長していくに従って、進めていくのも結構いい方法のように思います。何はともあれ、横浜市と市政を支えて下さっている市民に感謝・感謝!

BankART school 6-7月期スタート

BankART schoolの新学期が始まっています。
授業を簡単にご紹介。

【月】村田真「映像な美術」
BankART school校長である村田さんによる美術講座。今回映像をテーマとしてあげていますが、村田さんは美術作品としての映像が嫌いらしい。時間が長くて、最初から最後までつきあわないとどんな作品なのかわからなし、うっとうしい。このゼミを通して映像と絵画の根本的な違いを考えていきます。

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【火】「アートイニシアティブの現在」
週代わりで日本国内外で活動しているゲストをお呼びし、お話を聞いていく講座。アートイニシアティブについてはBankARTが調査を行い、国内編、海外編の本を2冊発刊しています。
初日は、CETのプロデュースを行っているグラフィックデザイナーの佐藤直樹さんが登場。プロジェクトを行っていく事で日々変化していった街の様子なども紹介していただきました。

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【水】伊藤香織×紫牟田伸子×太田浩史「シビックプライド講座」
「シビックプライド」(都市に対する愛着と自負)の概念は、まちづくりをはじめとして、様々な見方を教えてくれます。シビックプライド研究会の伊藤さん、紫牟田さん、太田さんを講師に、チームに分かれて横浜という街のシビックプライドを考えていきます。

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スクール後半へつづく。

空調工事とアーティストインレジデンス

現在、BankART Studio NYKの3Fでは、空調工事が行われている。一方43組のアーティストが2ヶ月だけだが、スタジオで活動しはじめている。

「空調工事があったから、この時期アーティストインレジデンス事業を行うことにした」なんていうと、身も蓋もないし、騒音の激しい空調工事を横目に一生懸命作品をつくっている作家に対しては申し訳ないが、実際に通常の展覧会やイベントはとても工事と同居できるものではない。「空調工事VS作家滞在制作」の状況だけが、なんとか館を休まないで運営できる方法だ。

この論理は、解体予定の家屋やビルのテンポラリー活用などに援用されることも多い。老朽化した建物で、しかも2年ぐらい壊すまでに間がある、といったケースに登場できるのはアーティストだけだ。2年で出ていかねばならなかったり、ぼろぼろの内装を自ら整えてでも入居しようとする一般人はあまりいない。アーティストは安い家賃と自由度の高いベクトルを好み、そういった物件を浮遊するのが得意だ。我々の仕事は、そういった不安定な状況に対して、多少たりとも信頼と安全を付加するシステムを構築することだ。今回の空調工事でも、館を1ヶ月休むべきところを、タフなアーティストとともに共同戦線を張り、施工業者さんの惜しみない協力のもと、「使う」ことを選んだのだ。

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Shinji Ohmaki & Ryoko Minato Wedding Party

アーティスト大巻伸嗣さんのウェディングパーティが行われました。
奥さんとは前回の横浜トリエンナーレの際に出会ったとの事です。
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NYK河岸では、大巻さんのシャボン玉作品「Memorial Rebirth」を特別展示。
子供も大人も大はしゃぎです。

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パーティには、アート関係のVIPの方々をはじめ、たくさんの方々が来場し、祝福。

ご結婚おめでとうございます。お幸せに!

アーバンデザイナー 北沢 猛を語る会

昨年12月22日に永眠された北沢猛氏の会、「アーバンデザイナー 北沢 猛を語る会inヨコハマ」が開催されました。北沢さんは、横浜市や東京大学を舞台に様々な都市デザインプロジェクトを構想・実現された重要なアーバンデザイナーであると同時に、BankART事業の生みの親でもあります。BankARTスクールでもUDSYという多様な人々が関わる研究体を生み出してくれました。そのひとつの成果「未来社会の設計」が、BankARTから出版されています。
北沢さんの口癖は「横浜を考えることは世界を考えること」。ディテールと構想を往来するいき方は、多くの人々を巻き込んでいきました。今回の「語る会」は、その志を引き継いだ多様な人々の交流の場でした。300人にものぼる方々にご参加いただき、活発な意見が交わされ、「北沢さんを語ることは未来を語ること」という趣の会でした。

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この会にあわせて、会の実行委員会が中心になって企画・編集した本『アーバンデザイナー 北沢 猛』がBankART出版から発行されました。A5版/160頁/1260円(税込)

朝倉摂の大個展

今年9月に舞台美術家の重鎮、朝倉摂さんの個展をBankART全館2800平米を使用して開催する。
87才の現在も活発に活動を続けられているが、これまでの仕事量も半端ではない。舞台芸術に携わるようになってから約40年経過したとして、年間50本としても2000本の仕事数があるわけだ。本の挿絵から始まって、沢田研二のコンサート、市川猿之助、蜷川幸雄の舞台など、ジャンルも幅広い。

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この写真は、氏の資料をBankART Studio NYKに持ちこんで、広げてチェックしている様子。膨大な資料の海から、何をどのようにピックアップ、プレゼンテーションしてくか?
まだまだ時間がかかるが、今年の秋には皆さんに楽しんでいただけるような展覧会になるように頑張りたい。

ジャングル

BankART Miniにジャングルが出現。
横浜市環境創造局主催の「市民創発・環境行動フォーラム2010」が明日から開催される中で、BankART企画として「環境とアート~都市に棲む」の展覧会を行います。PHスタジオの船や丸山純子さんの石鹸など、環境に関する作品や映像の展示を行う他に、植栽たちが空間を取り囲みます。まるでジャングル。
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たくさんの緑の中で読書ができる「環境緑陰図書館」もあります。
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Spring Open 2010 終了

BankART AIR Program 第1期レジデンスのオープンスタジオ最終日を迎えました。本日は、延長してアーティストトークも行い、西武アキラさん、倉敷芸科大の学生チーム、河原田+ゾーハウ夫妻、白井美穂さんにお話いただきました。ちょうど開港祭ということもあって、花火も打上げられ、フィナーレのようでした。
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2ヶ月間という短い期間のなかで、アーティスト同士刺激しあいながら制作できたと感想を聞きました。単に制作するという事ではなく、たくさんの人の関わりのある中で制作できた事がとてもよかったと。
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次の6-7月期では、また新しいアーティストが入居してきます。

続・朝鮮通信使

続・朝鮮通信使のプロジェクトが、ゆっくりだが始動した。このプロジェクト、当面はBankARTチームが中心に推進するが、徐々に規模をあげ、地方自治体、国家をまきこんでいければと考えている。現在、BankART Studio NYKで開催中の「SPRING OPEN 2010」で簡単なプレゼンテーションを行っている。

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ときたま展クロージングイベント

建築家の尾形曜平さん、映像ディレクターのカシマサフミさんとのコラボレーションによる花火のインスタレーション「ときたまはなびあげますwith尾形曜平+カシ マサフミ」 開催がときたま展の会場で行われました。
幻想的な風景に、しばらくぼうっと見入る人もたくさんいました。
その中で行われた、田中景子さんのビオラと飯沢耕太郎さん(写真評論家の!)のリコーダーの演奏は、参加者を和ませながら、盛り上げ、大盛況のままに終了しました。

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最後に、ときたまさんよりご挨拶がありました。
とても元気で明るいときたまさんの展覧会が終了です。
どうもありがとうございました。