フライデーナイトのカフェライブは、パントマイムのtainainanikaとジャズフルートのMiya Music のダブルビル公演でした。ロンドンで長らく活動してきた巣山賢太郎さんとタニア・コークさんのコンビによる、「Coffee & I」。「コーヒーを飲む」という日常的な行為が、ふたりの息の合ったマイムで、ファンタジーの世界に昇華した作品です。そして、休憩を挟んで、Miyaさんのフルート、平山織絵さんのチェロ、マルコス・フェルナンデスさんのパーカッション、Chalagさんの映像によるコラボレーション「Chakra Suite」。PAを使わない完全アコースティックのサウンド作りは、響きのよいNYKホールならではの心地よさでした。最後は、音楽とマイムの短いスペシャルセッションもあり、超満員の客席も大満足の一夜でした。
カフェライブ2012 松岡大+LAND「快転」
カフェライブ第2週は、松岡大「快転」です。 ふだんは舞踏の山海塾のダンサーである松岡大さん。この作品ではダンスソロと映像(齋藤正和)、音楽(鈴木悦久)のコラボレーションを展開しました。肉体と光と音それぞれが、空間と独自の関係を築きながら、世界を作っていきます。NYKホールのインスタレーションを叩いて演奏したり、壁面に黒々と影を投影したりと、空間との関わりが緊密に計られている一方で、ときにはホール空間をはみ出して、肉体はNYKの河岸に転がり出、バンカートカフェの中二階でドラムソロが鳴り響いたりも。この公演をプロデュースする団体、LANDは吉祥寺の街中でパフォーマンスを繰り広げたりするだけあって、とてもダイナミックなライブでした。
カフェライブ2012 開催 つむぎね「わを」
本年のカフェライブは、アーティストとプロデューサーのチームを公募しました。その中から、音楽パフォーマンス集団、つむぎねを皮切りに、5チーム全12公演を、 NYKホールで連続上演しています。つむぎねは、ふだんは女性だけのヴォーカルですが、今回は初めて男性ヴォーカリストを迎え、特別編成19人の男女が生声とピアニカでパフォーマンスを披露しました。もともと独特の響きを持つNYKホール。川俣展のインスタレーションが常設され、音響空間としてもさらなる変貌を遂げたNYKホールの特性を捉えて、縦横かつ繊細に音が空間を巡り、時には近く、時には遠く、こころに響く音楽体験でした。つむぎねはライブハウスなどにも出演しています。ぜひいちど「つむぎね体験」してみて下さい!
cafe suッkara in BankART
ソウルにあるアートの街、弘大エリアのクリエイターが集うサロン的存在、「カフェ・スッカラ」がBankART Pubに一夜限定でオープン。沖縄の宗像堂の天然酵母ライ麦パンや、韓国料理研究家のなすんじゃさんによる韓国のお酒が本人とともに登場。企画はスッカラの経営者であり、食文化研究家のきむすひゃん(現在BankARTに滞在中)さんによるもの。“発酵×発酵”によって生まれる新しい味覚と美味しいトーク。
いつものカジュアルなBankARTパブが少し高級感のあるレストランへ変身!
[カフェメニュー] パン300円〜/料理350円〜/お酒450円〜
◎宗像堂の天然酵母ライ麦パンとフランスパン ◎なすんじゃの生姜のお酒(ロック、赤ワイン割り) ◎五味子のお酒(ロック、紅茶割り) ◎アマドコロの酒(ロック、ミルク割り) ◎エゴマと里芋のスープ(にんにく風味) ◎エビとアボガドのネンチェ(冷たい前菜) ◎菜の花とよもぎのナムル ◎セロリのピリ辛酢漬け ◎ハチノスとすじ肉のコチュジャン煮込み ◎ヨーグルトの五味子ソース