倉敷芸術科学大学とHAKUSHI2012

倉敷芸術科学大学の有志の卒業展がBankART Studio Miniに開催されている。
BankARTも含めて横浜創造界隈には、約8年間の縁があるチームで黄金町にも拠点をもつ。
搬入、セッティング、パーティ、搬出という一連の作業も、遠方だから大変なのだが、
ここ数年発表を続けられている。2.2〜2.11

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もうひとつのHAKUSHIは、もっと遠方からきている人たちからなるチーム。
韓国、中国、タイ、日本、他からなる多国籍チームだ。初登場だが、なにか可能性を秘めたチームだ。
2.6〜2.10

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写真うろうろ

みなとみらいのパシフィコでCP+という写真関連機器の大きなイベントが開催されていて、その中で、「御苗場」という参加型の写真展示会(自分で小さなブースをもってプレゼンテーションする。数は200以上ある)が行なわれている。そのつながりでBankARTでは、夜、写真に関する小さな講座が1.31〜2.2まで開かれており、またそんなこんなの関係で2.3には御苗場関係のパーティがBankARTのkawamataホールで開催される。
別の写真イベントだが、つい最近も、飯沢耕太郎氏が赤煉瓦で開催された公開ポートフォリオオーディションの受賞者を連れて、BankARTパブに飲みにこられていた。アマチュアカメラマンとして撮り続けたい人、あるいはプロを目指している人、既にプロの人など、携帯カメラではないカメラをもった人たちが、俄にこの辺りをうろうろしている。

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卒展

今年も卒業展のシーズンがやってきました。BankART1929では、「卒展」を「学内にむけての展覧会」であると同時に、社会が共有する「未来の卵展」と位置づけ、広く市民や専門家に開いていきたいと考えています。
ここ数年、卒業展の会場としては全国でも人気のある場所のひとつになり、今年も12校の展覧会が開催されます。
「卒展」総合リーフレットより

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多摩美術大学の映像演劇学科が今年の第一弾。映像演劇とついているが、写真、絵画、小説、インスタレーション、パフォーマンス等、あらゆるジャンルが並ぶ。

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1.26

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最終日

川俣展、最終日は雪。だいぶんふってきた。作品もひとり。まちもひとり。
でも、ありがたいことに、こんな雪の中でも多くのお客さんがきてくれている。
どうか、今日一日がしんしんと過ごせますように。

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海から

古くからつきあいのあるボートピープルアソシエイツなどのメンバー等で構成している「コレヨコ水辺班」が海から川俣展を見るというのを企画してくれた。12日と13日各日五回程10人乗りのゴムボートを出した。両日とも天候は素晴らしく、皆さんとても楽しまれている様子だった。

今日はYCCで創造都市ネットワークの設立会があったので、それを推進している文化庁の近藤長官も展覧会をみてくださった。観客数も最終日も近づき、500人を超えてきた。

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冬の晴れた空

「川俣正展」の会期を14日(月祝)まで一日だけ延長した。(後ろがつまっているのでこれが限界)時間も通常11時30分のところ、12〜14日は10時からオープンする。プレスは、日経、朝日、毎日、読売、産経、東京の全国新聞6紙と共同配信。雑誌は芸術新潮、美術手帖、新建築、新建築住宅特集、ランドスケープデザイン、ナイル、新美術新聞、いけばな龍生、草月(未刊)等々、まだまだ続く。お客さんも大分増えてきた。
ラスト5日間、冬の晴れた空が続くといいけど。

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カウントダウン カウントダウン

カウントダウン。
例年どおり、みかんぐみの煉瓦キッチンで火をたいて、バーベキュー
特に誘ってはいないのに、なんだかんだと60人ぐらい
あちこちから。Mさんも年越し蕎麦を50食以上用意してくれた。

いい年でありますように

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大晦日(今日はカウントダウン)

これ以上のことはできない、と思って取り組んでもうまくいかない場合はある。原口典之展を超えなければいけない。
客が増えない。こんな年末の雨の中で、やはりこんな展覧会をみてくれという方がおかしいのか?

どうか全ての建築家に見て欲しい。
どうか全ての美術家に見て欲しい。
どうか全てのパフォーマーに見て欲しい。
どうか全ての行政マンに見て欲しい。
そして、少数でもいいから市井の人たちも反応して欲しい。

川俣正は昭和28年に生まれている。吉本隆明の「転位のための十篇」が発表された年だ。
「ひとつの直接性」は今年3月16日にたおれた。
だからこそ今この時代の「ひとつの直接性」に関わって欲しい。

【ちいさな群への挨拶】
あたたかい風とあたたかい家とはたいせつだ
冬の背中からぼくをこごえさせるから
冬の真むかうへでてゆくために
ぼくはちいさな微温をたちきる
おわりのない鎖 そのなかのひとつひとつの貌をわすれる(略)

ちいさなやさしい群よ
昨日までかなしかった
昨日までうれしかったひとびとよ
冬はふたつの極からぼくたちを緊めあげる
そうしてまだ生れないぼくたちの子供をけっして生れないようにする(略)

ぼくはでてゆく
冬の圧力の真むこうへ
ひとりっきりで耐えられないから
たくさんのひとと手をつなぐというのは嘘だから
ひとりっきりで抗争できないから
たくさんのひとと手をつなぐというのは卑怯だから
ぼくはでてゆく
すべての時刻がむこうがわに加担しても
ぼくたちがしはらったものを
ずっと以前のぶんまでとりかえすために
すでにいらなくなったものにそれを思いしらせるために

ちいさなやさしい群よ
みんなは思い出のひとつひとつだ
ぼくはでてゆく
嫌悪のひとつひとつに出遇うために
ぼくはでてゆく
無数の敵のどまん中へ(略)

ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる
ぼくの肉体はほとんど苛酷に耐えられる
ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる
もたれあうことをきらった反抗がたおれる

(略)
だから ちいさなやさしい群よ
みんなひとつひとつの貌よ
さようなら

「転位のための十篇」(昭和28)所収