鞆の浦から高松へ。瀬戸内国際芸術祭2010のゾーンに入る。この国際芸術祭は香川県、岡山県の7つの島々と高松港で開催されている。
まずは高松からほど近い女木島から。愛知芸大の空き屋のリノベーションプロジェクトや女木小学校を使った福武ハウスを見る。
次に男木島。平地がほとんどない島。港のすぐ前にあるおばあちゃんたちがきりもりする店で焼きそばを食べる。大きなたこが入っていておいしい。暑いのでアフターはかき氷。港近くの大岩オスカールの作品からスタート。真夏の太陽がきつい。暑くてあまり歩けないが、ゆっくりと家と家の間をくぐり抜けるように坂をのぼる。松本秋則さんの作品が、あいかわらずキューティ。
この日、最後に訪れたのは大島。国が建設したハンセン病療養所であり、言葉が悪いが隔離病棟(島)。患者はこの島につれてこられて施設に収容された。国の施設だけあって立派だ。子供をつくることが許されず、今は高齢者のみ現在約100人が暮らす。多い時では700人以上の住民がこの島で暮らしていたという。島の外へ出ることが許されずここで約2000人の人々が亡くなった。納骨堂を参拝。道で出会ったおじいさんはありがたいことに気軽に話しかけてくれた。80歳を超える。