【多様な地図で巡るツアー】キング軸・横濱ゲートタワー+横浜コネクトスクエア・アートツアー「みなとみらい21のアートを巡る」

このツアーは、BankART Stationとキング軸で繋がるご近所さん、「横濱ゲートタワー管理組合」との共同主催で開催するツアーでした。

まずは「横濱ゲートタワー」の横浜駅側の玄関口「ART START」に集合。ここにはみなとみらい地区にあるパブリックアートの説明やマップがあり、アートスタートという名の通り、みなとみらいのアートを楽しむためのはじめの一歩を知ることができます。

今回のツアー、コンダクターは横濱ゲートタワーの共有空間やイベントのマネジメントなどを行っている株式会社アバンアソシエイツの松下幸司さんと BankART1929から代表の細淵と副代表の秋元が担当、まずは松下さんの方から、横濱ゲートタワーについてご説明をいただき、ツアースタート。

次に「横濱ゲートタワー」のとちのき通りに面した建物壁面にあるウィンドウギャラリー状の「スタートギャラリー2+4」にBankART Life7の外部展開作品として展示されている台北からのレジデンスアーティスト、ウー・チェンイーさんの作品を見学。


その後、建物をキング軸側に回り込んで、横濱ゲートタワーにあるパブリックアート、前田哲明さんの作品を鑑賞。

一旦地下に降りてみなとみらい大通りを北に横断、BankART Station前を通り過ぎ、地上にあがったところにあるウー・チェンイーさんのもうひとつの作品「港湾日和」を鑑賞、そのままキング軸を突き進み、52街区の工事用仮囲いに展示している鷹野隆大氏の大きな写真の作品を鑑賞。

そこからこの4月に横浜シンフォステージオープンに伴い開通したグランモールデッキに上がってもう一度チェンイーさんの作品を間近で鑑賞、そのままグランモール公園に抜け、PLOT48にある川俣正「Nest on the PLOT48」を鑑賞して、だんだん日が暮れていく中、横浜コネクトスクエアに到着。

横浜コネクトスクエアは横濱ゲートタワー同様、鹿島建設の設計ということで建物などについては松下さんにご説明いただきました。ここには4つのパブリックアートがあり、そのうちの3つは、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムのデザインを手掛け、横浜やBankARTにも縁の深い野老朝雄さんの作品です。本来なら野老さんをゲストにお呼びしたかったところですが、海外出張中ということで事前に収録したビデオメッセージを作品の前で皆でみることに。

せっかくなのでその映像をこちらでも紹介します。まずは野老さん自己紹介。

その後、みなとみらい大通りからもよくみえる建物壁面にある作品、CONNECTING DOTSについて。

一旦建物2階にあがり、オフィスエントランスにある鍋田庸男さんのパブリックアートを見学。こちらは松下さんから作品のコンセプトやここに設置された経緯などをを丁寧にご説明いただきました。

オフィスエントランスを通り抜け、建物東側にでるとあるのが、先ほどの野老さんのCONNECTING DOTSの別パターン作品と、建物下のパッセージ状の空間の床面にあるのがもうひとつの作品CONNECTING CROSSING。

この場所は北側正面に横浜美術館があるのですが、野老さんは2001年に横浜美術館のギャラリーで初個展をされており、野老さんにとっては思い入れの深い横浜美術館を背負ったパッセージの床面のパターンが、野老さんの作品となっています。

最初に見たCONNECTING DOTSがある建物西側に戻り、最後の作品MOSAIC / CONNECTを紹介。こちらも壁面の作品です。

野老さんの石への敬意とこだわりがよくわかります。
皆で壁を触ってはふむふむ、と。

建築ともアートともとれるような野老さんの作品ですが、このこだわりの内容を聞くと、単なる建築意匠ではなく、紛れもなく「作品」であることの所為が理解できるのではないでしょうか。

文章 BankART1929 細淵           
写真 ツアー担当(BankART1929スタッフ)桑原