しまなみ街道とやまなみ街道の交差する街、瀬戸内海の「尾道」を舞台に、あるプロジェクトが進行している。群島を資源として有効活用するべきだとする柳の構想を受けて、経済、都市計画系、建築系等の専門家たちがタッグを組む。現在、計画は、百島、尾道のU3、小佐木島へと広がり、海と陸を繋ぐ文化が少しずつ創世されてきている。これからもこうした「夢」や「構想」に対して、いくつものハードルがあると思われるが、中尾氏の「世界中の人がわざわざ日本に来たいと思うような価値のある場所をつくりたい」という言葉に象徴されるように、これからの日本全体の行方を牽引していくプロジェクトになる可能性を秘めている。