アーティストトーク第4弾

水曜夜のアーティストトーク@BankART Pub。今週は、阿部剛士さん、倉敷芸術科学大学のみなさん、SHIMURABROS.の3組にお話いただきました。
まず始めは阿部さんから。昨年参加した大岡川桜プロジェクトの作品や野毛Hana*Hanaで行われたアンデパンダン展の作品の紹介をしていただきました。桜プロジェクトの作品は、木が割れてしまい制作には大変苦労したそうです。
続いて、倉敷芸術科学大学の斎藤さんから、横浜でのレジデンス活動やプログラムについて。倉敷と横浜を行き来する彼らのガッツとやる気に刺激されるお話でした。
最後は、SHIMURABROS.のお2人。これまでの映像作品のお話を、2人の息のぴったり合ったプレゼンテーションでききました。さすが姉弟という感じです。

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次回19日は、シムラユウスケさんと川島亮子さんが登場。その後、横浜市と台北市とのエクスチェンジプログラムで台北に滞在していた井出賢嗣さんの報告会も行います。

ときたま「コトバノチカラ」

ときたま 1993-2010「コトバノチカラ」展が始まりました。この10年間の集大成となる展覧会です。
今日は、スタートを記念してオープニングパーティが開催されました。
土岐さんから、空間デザインをした尾形曜平さんや写真評論家の飯沢耕太郎さん、制作スタッフなど、関わったみなさんを紹介。協賛企業の方々もいらっしゃいました。乾杯の音頭はアーティストの石黒敦彦さん。20年以上の付き合いとの事です。土岐さん友人のおかどめぐみ子さんの差し入れのお料理はとても好評。
とても盛り上がった、楽しいパーティでした。

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展覧会は5月30日まで。
会期中にはイベントなども盛りだくさんです。是非ご来場ください。

アーティストトーク@BankART Pub 第3弾

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恒例、水曜の夜のアーティストトーク@BankART Pub。
今回、お話頂いたのは、ピメリコさん、小原健吾さん、橋村至星さんの3人です。
始めは、ピメリコさんから。映像やパフォーマンスを中心に、動物をモチーフに作品制作をしているそうです。今回のオープンスタジオでも、パフォーマンスを予定しているとのこと。
小原健吾さんは、平面作品を制作。コンクリートむき出しの空間(スタジオ)に衝撃を受けて、当初予定していた作品がどんどん変化しているそうです。
橋村至星さんは、その時代時代の流れを画にしている印象をうけました。オープンスタジオでは、今描いている機械と人に関するパフォーマンスを予定。

それぞれの、ものの捉え方や考え方が違っていてとてもおもしろいトークでした。

村田真著「アートのみかた」出版記念対談+パーティ

今日はメーデー。BankARTスクール(通称BAKAスクール)の校長、村田真氏の本の出版記念日として今日の日が選ばれました。
先日紹介しましたが、この本は大日本印刷の運営するウェブマガジン「artscape」に、1999年からの10年あまりにわたって掲載された村田氏のレビューをまとめたものです。
第1部は、この「artscape」の運営そのものにも関わっている森司氏との対談。森さんがきっちり進行してくださり、最後は村田さんのたけしばりの毒舌にて笑って終了。第2部は、村田氏の兄であり、BankARTからは「文殊の知恵熱」としてDVDを出版されている村田青朔氏に、乾杯の音頭をとっていただきました。関係者も多く、楽しく和やかな会となりました。
この本、アートをずっと見ている人も、最近見はじめたひとも、この厚さはほんとにお得、必携の1冊です。BankARTやNADiffなどで、絶賛発売中です!!(通信販売もできます!)詳しくは、 shop@bankart1929.com まで。

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ゴールデンウィーク中でしたが、
たくさんの方が駆けつけてくださいました。

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村田兄の発声で乾杯!

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BankART School 堀越ゼミ ワークショップ

金曜日の「ヒートアイランドから街を学ぶ」の講座では、名古屋工業大学の石松丈佳さんと横浜国立大学の田中稲子さんをゲストに、普段見えない「風」や「湿度」を「見える化」するための道具作りを行いました。
ひとつは「牛乳魚」。牛乳パックと利用済みの乾電池を使った、名前の通り、魚のように風にそって動くツールです。みんなで完成させた後は、牛乳魚を外に並べて風の帯を観測。風が吹くと同じ方向になびきます。身近なもので、しかも簡単な仕組みだけれど、感度が良くてみなさん驚いていました。
もうひとつは「湿度計だゾウ」。セロファンやアルミの特質を活かして、おもしろいキッドを作成しました。
みんなでワイワイと、環境を考えながら作品づくりができたワークショップでした。

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アーティストトーク@BankART Pub 第2弾

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毎週水曜日の夜は、アーティストトーク@BankART Pub。パブを会場に、現在スタジオインしている作家さんによるミニトークを開催しています。
今週は、吉本伊織さん、渡邉トシフミさん、周育正さんの3人のトークでした。それぞれ自身の取り組みや作品の紹介、作家活動のきっかけなども含めてお話をしていただきました。
今回、トリで発表した周さんは、3ヶ月に及ぶ横浜滞在エクスチェンジプログラムを終了し、30日に台北へと帰国されます。今日は最後の発表となりました。

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BankART School その2

スクールを引き続き、ご紹介します。

木曜日は大野慶人さんの「生活と舞踏」。舞踏のワークショップです。一つ一つの動きを言葉と動きで丁寧に教えて頂きます。流れる音楽に、感じるままに体を動かしていきます。受講生も汗を流して参加していました。
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金曜日は、名古屋工業大学大学院教授の堀越哲美さんによる「ヒートアイランドから街を学ぶ」。ヒートアイランドを様々な角度から分析、体感していきます。先日は、BankART studio NYKの館内で天井や床、壁の表面温度を計ったり、サーモグラフィーを使っての実測を行いました。みなさん夢中になって実測。
言葉はよく耳にするけれど、ヒートアイランドって実は一体何なのか?を解きほぐしていきます。
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土曜日、今福龍太さんの「〈スキャンダル〉考 ー アートと批評の政治学」では、批評家スーザン・ソンタグについて追究していく講座。ソンタグに関わるたくさんの資料を元に、書物、映画、写真等の視点から見つめていきます。
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授業の途中経過も随時ブログでご報告していきます。

BankART School4-5月期スタート

BankARTがスタートして以来、日曜日を除くほとんど毎日開講しているスクールも7年目に突入しました。
今期は、これまでの人気講座はもちろんですが、新たなプロジェクトへ向けて始まった講座もあります。

月曜日は「朝鮮通信使への招待」。講師に仲尾宏さんをお迎えして、ゲストを交えながらの8回となります。この講座は、7月から始まる瀬戸内国際芸術祭2010へ向けたBankARTのプロジェクトの一環としてスタートしました。学校で習ってきた歴史だけではなく、朝鮮半島とのやり取りの中で生まれた文化や交流、裏エピソードなど、細かに解説して頂きます。
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火曜日は岩渕潤子さんによる、「拡張する芸術のプラットフォーム」。今話題のtwitterやfacebookといったソーシャルメディアのアートサイトでの活用事例の紹介や、お金のかからない広報を伝授してもらいます。
もちろん、美術館のあり方など、美術館論の講義もあり。
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水曜日は、現在スタジオインしている作家によるアーティストトーク。毎週PUBにてドリンクを片手に開催されるトークです。作品の紹介や滞在期間中にどんな活動をする予定かなど、話して頂きます。
こちらは参加無料の講座ですので、是非飲みながらご参加ください。
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後半へ続く。

「アートのみかた」発刊!

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村田真氏の本「アートのみかた」がBankARTから出版された。Web上で村田さんが展開していた、artscapeの1999~2009年までの11年間分の文章からの抜粋で、延べ512頁。厚い。何がすごいって、書いた展覧会・イベントを全てみていることだ。なんていうと、見ないで書いている人を批判しているみたいだけれど、「やっぱり、ジャーナリストは足でかせいでがなんぼの世界だ」ということを教えてくれる本だ。なーんちゃっての村田さんだから、適当なところは本当に結構適当なんだけれど、こと「アートのみかた」に関しては極めて信用できる人だ。

Yu-Cheng CHOU(周 育正)「Residency Goods」展

台北市・横浜市アーティスト交流プログラム2009滞在成果発表として、2月から滞在していたYu-Cheng CHOU(周 育正)さんの「Residency Goods」展が始まりました。初日オープニングパーティは、4月からスタジオインしている4-5月期レジデントアーティストのウェルカムパーティと合同開催となり、たくさんの方々がご参加されました。

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作品のテーマは、自分の置かれている環境をテーマとしていくシリーズで、今回はまさに「アーティストインレジデンス」がテーマ。台北に生まれ、パリで8年学び、横浜に2ヶ月半滞在してきたアーティストとしての彼の、制作のスタンスとその在り方を探る作品でもあります。スタジオ内でのインスタレーションと、40ページの本が今回の作品です。