舞踏の原点と言われる作品「禁色(きんじき)」の初演50周年を記念する企画です。
「禁色」は、1959年に土方巽と大野慶人のデュオとして上演されました。日本のButohの最初の作品と言われていますが、あまり資料もなく、実際にどのような作品であったのかは知られていません。そこで、当時直接に関わった人を招き、再現を試みました。第1日目は、「禁色」に出演した大野慶人さん、1957年に土方巽とデュオ作品を作った小原明子さん、土方巽の愛弟子の和栗由紀夫さんが、それぞれの立場から「禁色」にアプローチしました。
Event
横浜ダンス界隈2009
大野一雄フェスティバル2009。荒天の間隙をぬって晴れ間ののぞいた日曜日、街に出ました。毎年恒例のプロジェクトとなりましたが、今年はBankART Studio NYKを起点に、ヨコハマクリエイティブシティセンター(旧第一銀行)、郵船プール前の遊歩道、象の鼻芝生広場、象の鼻防波堤、山下公園へと、約3時間の行程を歩きました。
中嶋夏 : BankART Studio NYK 3階
タンゴで踊る車椅子とのデュエット
ケンジル・ビエン : ヨコハマクリエイティブシティセンター
サンマを焼きながらクレージーなダンスを展開
羊屋白玉(指輪ホテル)& スカンク : 郵船プールの船の上
ちょっとコワイ大人の童話の世界
大野一雄フェスティバル2009 AAPA 「COVERS」公演
AAPAはAway At Performing Artsの頭文字をとって、アアパと読みます。パフォーマンス、環境音楽、照明、美術、建築などジャンルを超えたアーティストたちの共同作業で独自の表現を創り出す活動をしています。これまで劇場などでの公演はほとんどせず、野外やビルの屋上、海水浴場など様々の空間で活動を展開してきました。今回はNYK3階の2ブロックを使い、観客は前半と後半で場所を移動してみるというユニークな演出でした。
観客が移動して舞台が出来ていったり、視界を遮っていた半透明のものが次第にセットバックしていき、空間が現れて来たりする中で、それとは無関係にダンスも展開していく。大げさな表現はどこにもないのですが、いろいろなところから感覚を刺激される時間でした。
BankART school 8-9月期修了
BankART schoolの8-9月期が一部講座をのこして修了しました。
【水】福住廉ゼミ「アートの綴り方4」
展覧会についての評論の書き方や表現の仕方など学びました。受講生と先生とのやり取りが何度も繰り返され、自分の書き方を追究する授業となりました。この講座は修了しましたが、有志の受講生で集まって「HAMArt! vol.4」が編集される予定です。
【木】住友文彦ゼミ「映像を使った現在の表現」
10月末からスタートするヨコハマ国際映像祭2009に連動して企画されたゼミ。映像祭に出品する作家の作品や様々なジャンルの映像を見て、知識を深めました。最終会では、課題とされた携帯電話を使った1分間の作品をみんなで見て講評会。見方の面白さを発見しました。
【金】大野慶人ゼミ「肉体の迷宮」
「歩く」「見る」「触れる」など、体の動きひとつひとつを見つめて「踊り」に結びつけていきました。最終会では、大野一雄フェスティバル2009のオープニングパーティーでこれまで行ってきた授業の成果を発表。みなさん緊張していましたが、堂々と発表していました。
【土】木下直之ゼミ「ミュージアムのある暮らし-さてどんなふうにつき合おうか-」
美術館だけではなく博物館、見世物、動物園などあらゆる「ミュージアム」に着目し、実際に訪れながら、「ミュージアムって何だろう」という問いを、成り立ち、装置の仕組み、可能性などを手掛かりに考えていくゼミとなりました。
どの講座も受講生が積極的に関わり、内容の濃いものばかりでした。
最終会ではみんなで乾杯。講座お疲れさまでした。
大野一雄フェスティバル2009開催
「大野一雄フェスティバル2009」がスタートしました。
今年は「過去」に目を向け、現在の視点からアプローチを試みます。特別企画として、大野一雄氏とも交流のあったピナ・バウシュを追悼する「RESPECT PINA BAUSCH」も開催。公演だけではなく、シンポジウムや展覧会も行います。
今日はオープニングパーティーが開催され、多くの皆様にご来場頂きました。
初めに、日本文化財団理事長の佐々木修氏にピナ・バウシュについてのレクチャーをして頂き、それから乾杯と続きました。
パーティーでは、BankART schoolで大野慶人さんのゼミによるパフォーマンスと、初日に公演を控えているズニ・イコサヘドロンのスペシャルパフォーマンスが行われ、会場を湧かせました。
明日からの公演 楽しみです。
第4回 大地の芸術祭終了
越後妻有トリエンナーレ第4回 大地の芸術祭が終了しました。まつだい農舞台で閉会式が開催され、「まだ撤収作業があるものの、終わってしまって寂しい」という北川フラムさんの言葉には、何かぐっとくるものがありました。実行委員会のみなさま、こへび、おおへび、地域の方々、作家のみなさま、関係者の皆様、展覧会にきて下さったみなさま、本当にお疲れ様でした。
今回は、BankART妻有「桐山の家」の周辺にも、クロード・レベックや川俣正さん等、重量級の作品も増え、バスツアーのコースにも入ったおかげで、コンスタントに多くのお客さんがいらっしゃいました。後半は、1日に650人来場の日もあるほどでした。
田中信太郎さん、原口典之さん、吉川陽一郎さん他、多くの作家に参加していただきました。
「桐山の家」は、落ち着く、気楽に楽しめるというお客さんの反応を多くいただいたように思います。長居される方もいました。
今回も地元の方々から、多くの野菜や果物などを頂きました。ありがとうございました。
また、ご来場のみなさま、どうもありがとうございました。次に桐山でお会いする時を楽しみにしています。
夜7時から夜中まで! 集まれ!アートイニシアティブpart 2 ミーティング
ヨコハマクリエイティブシティ国際会議の終了後、BankARTでは夜の7時からいよいよ本番となります。恒例の夜に開催する会議。日本全国、また海外から計43組のゲストをお招きし、今後の方向性を話し合う分科会です。
以下のテーマについてチームに分かれて会議をします。
「レジデンスプログラムの展開」(英語での会議)
「制作と観客の創成」(英語での会議)
「大学と都市」
「地域との恊働」
「集合アトリエ~クリエーターの誘致の可能性」
「アートイニシアティブの経済」
「流通せよ!アートコンテンツ」
「応答する美術館」
白熱する各チーム。予定時間を大幅に過ぎ、全体会が終了したのは0時前でした。
全体会が終了した後も1階のPubでは続きの議論が行われ・・本当に熱い夜となりました。