Sunday Night Shoot at NYK by Erika Tan

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現在、かもめ荘にて滞在制作中のエリカさんのテキストを紹介します。

BankART Mini で作品制作のための撮影をしました。
「眼を閉じて、開いて、カメラが存在しないみたいに、レンズを見つめて、集中が切れたらパフォーマンスをストップして」これは、わたしがダンサーたちに与えた簡単な振付のひとつです。大野一雄舞踏研究所で出会った、加藤さん、からさん、佐々木さん、牧野さん、誠司さん、千江子さんにお願いしました。たぶん皆さん、まさかこんなことをやらされるとは思ってなかったのではと思います。
これは単純な振付ですが、「何かを真剣に見つめる」ということは、私自身これまで何も知らなかった横浜という異国の地に1ヶ月余り滞在する中で、意識的にやってきたことでもあります。
今回の舞踏家の身体を撮影した素材は、バンカート周辺の立体駐車場で撮った機械の「パフォーマンス」、いわば横浜の「ドラマチックサイト」の映像と合わせて編集し、ビデオ作品として仕上げていきます。とてもおかしな組み合わせに見えるかもしれませんが、どんなものになるかは、来年バンカートで作品を展示するときにぜひ見に来てください。
今回の滞在制作で、いろいろな実験をする機会に恵まれました。アーティストとしてたいへん贅沢な時間を与えられたので、それを出来るだけ大事に活用したい、と思っています。 

“Close your eyes, open them, and stare through the camera as if it were invisible. When your concentration shifts end the performance”. This was one of the briefs I gave Kato, Kara, Sasaki, Makino, Seiji and Chieko – all students from the Kazuo Ohno Dance Studios. I’m not sure they knew what to expect when they came to be filmed, but probably not this!
A simple set of instructions, but ‘staring’ is something that after a month in Yokohama I have hardly ever witnessed, although as a stranger here, I have done my own share of ‘hardlooking’.
The results of the filming will become part of a series of video work which combines the performances of these Butoh performers with the ‘performances’ or
‘dramatic’ sites of Yokohama mechanised car parks! This might sound a very
obscure connection and to see if it works you will have to come back to the show
next year and see for yourself! The residency has given me an opportunity to
experiment, and as it is such a luxury as an artist to be given this opportunity,
I thought I would make the most of it!

選手交代

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開会式を見逃してしまい、いまいち親密感がなかった、北京オリンピック。しかし、北島康介選手の世界新の金メダルニュースで、一気にオリンピックへの応援に熱が入り始めた。闘志を胸にぞくぞくと現地に向かう選手、いろいろな思いを胸に帰国する選手。
そんな報道を見ていると、オフィスにいても体を動かしたく、うずうずしてきます。

スタッフが妻有入りをすると、それまで遠くに感じていた妻有へ距離がグンと縮まります。携帯やネット環境が不完全のため、FAXで送られてくる報告にオフィスに残ったスタッフ全員が一喜一憂しています。今日はどんな天気で、どんなお客さんがきてくれて、どんな頂き物ものをしたのかなどなど。明日から、BankART妻有へのスタッフ(選手)交代です。

飛鳥2

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BankART Miniからはガラスの扉越しに港が見えます。
時には大きな船が。ボーっという壮大な汽笛がNYKにも響き渡ります。

BankART Studio NYKは日本郵船の倉庫として1953年に立てられた歴史ある建物です。
港にとまっている船を見るたびに、当時どんな船が来航していたのか想像します。
「横濱モボモガを探せ!」の展覧会を見にいらした80歳の女性の方から、
当時は客船に乗るのが憧れだったという話を聞きました。
いつかは船に乗って旅をしてみたい。汽笛を聞くたびにそんな憧れが芽生えます。

BankART妻有オープン

8月10日から、BankART妻有がオープンになりました。
家というものは、人が居なくなった途端に元気のなくなるものです。
1ヶ月ぶりに開ける木造三階建のこの家も、はじめはどこかくたびれた様子でしたが、毎日風を入れたり、掃除をしているだけでいきいきとしてきました。

陽のあるうちは夏らしくそれなりに暑いのですが、風はからりと涼しく、気持ちがいいです。大地の祭りをめぐってこられたお客様と麦茶を飲みつつお話をしたり、家事や家の手入れに汗をかきつつ、休憩にはいただきものの甘い瓜をかじって水分補給。夕方にはごはんを準備してお酒を呑んでゆっくり過ごす。
陽が落ちると一気に涼しくなって、夜は静かで心地のよい眠りを提供してくれます。

来訪者は人だけではなく様々な虫たちもやってくるのですが、大抵は放っておけば害はないので、共に暮らすことにも慣れてしまいました。干した布団につかまって、じっとプールを見つめるバッタなどには、いとおしさすら感じてしまいます。

プールに水を張ったり、近場の温泉にでかけたり、毎日がこれぞ夏休みといった感じで仕事だということを忘れてしまいそうですが、しっかり冷えた麦茶を用意してお客様をお待ちしております。

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夏休み

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本日より17日までBankART 1929 Yokohamaは夏期休館に入りました。
BankART Studio NYKは15日まで通常に開館しています。
16(土)、17(日)は両館とも休館致します。

お盆休みといえども、私たちは9月13日より開催予定の展覧会「BankART Life 2」を控えています。オープニングまであと1ヶ月!休館の中、黙々と作業に取りかかる毎日です。
あともうひとふんばり。
楽しんでこそのBankART Lifeです。

毎日暑い日が続いています

BankART桜荘と黄金町バザールのオフィスの真ん中へん、黄金橋と旭橋の間に黄金町のわき水があります。この湧水は、開港してから大正時代にかけて横浜港へ寄港した外国船にも積み込まれたともいわれています。今日はその「日の出湧水」による打ち水の日。このわき水を利用して、打ち水をし、熱い夏を乗り切ろうという催し。町内の人、子供たち、市役所・区役所の人、水道局の人、横浜市大・神奈川大学、koganeX-lab、黄金町バザールのスタッフ等、ぞくぞくと人が集まってきます。しかし残念なことに1週間くらい前から肝心の湧き水の水圧が落ちて、取水口から水がでていません。それでも、あらかじめ汲み出しておいた水も含めて、水をまきました。少しは涼しくなったかな?
水まきの後は、BankARTプレゼンツ「かき氷自転車」(自転車部/kosuge1-16等による作品)によるかき氷でさらに涼しさを増しました。

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NYKに船がやってきた!

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BankARTで水辺を使ったプロジェクトでいつも協力してくださっている、スマイルマリンクラブの永井さんの船がNYKの河岸にやってきました。永井さんは、いつもニコニコ、黄色いピカソのTシャツがお似合いの海の男です。
そういえばピカソに雰囲気がちょっと似ているなと思います。
新潟からの贈り物チューリップフロープロジェクトやLa chaine展での田中功起氏の作品も永井さんがボートで牽引してくれました。また、食と現代美術展part4で行われた朝市では市場から船で野菜を運んでくれました。今日は急なお願いだったにもかかわらず、幸せな2人をのせ、かわいらしい花を飾り付けてくれて駆けつけてくれました。

Pub 5年目

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BankARTパブのお客さんが戻ってきた。NYK工事のため、仮営業でBankART 1929
Yokohamaの受付周りでおこなっていたが、予想通り売上が激減。お客さんが離れてしまったなと思っていたので工事完了後、急いでBankART Miniの方にパブを戻したら、普通にお客さんが戻ってきてくれた。普通といえば、BankARTパブはほとんど特徴のないパブだ。しいて特徴をあげれば、BankARTスタッフがお店にたっていることと、年間を通じてほとんど休まず23時までオープンしてきたことだ。5年前、現在東京芸大になっている旧富士銀行のホールで、見よう見まねではじめたBankARTパブ。その最初期の時期、運営を支えてくれたヤング荘(アート・デザインチーム)の北風さんの結婚披露パーティが明日9日BankART Miniである。嬉しい。

弁天橋にて

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BankART 1929 Yokohamaから桜木町・野毛の方に向かって歩くと大岡川に架かる橋、弁天橋があります。みなとみらいの風景が一望できるので、この橋から記念写真を撮る人たちもちらほら見かけます。
この季節、クラゲが漂っていたり、サックスやトランペットなど楽器の練習をしている人が居たり、屋形船が往来したり、穏やかな川の風景がこの橋から見ることができます。写真手前に見える石の作品は彫刻家関根伸夫の「未来に向かう帆」(1976)です。
日々、いつも通っている場所の風景もちょっと立ち止まるといろいろなものが見えてきます。

モボモガを探せ!again&again

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野毛地区とBankART 1929のある北仲地区との間にあるアップタウンとダウンタウンを繋ぐ要の駅ビル、「ぴおシティ」のB2ギャラリーで「横濱モボモガを探せ!again&again」が始まった。「モボモガagain」で使った一番大きな160平米の空間に加えて、今回は今年5月に「国道16号線を越えろ!→野毛にいこう」で、泉太郎さんに展示をしてもらった元喫茶店の部分にも展開した。前回は泉さんが、喫茶店クローズ時(2003年)の状態で放置された空間を、映像作品で生々しくあぶり出したが、今回はきちんと清掃し、植栽を入れ、クラシック音楽をかけ、少しレトロな空間を演出した。喫茶店ぽくなっていますの休憩 はできますが、残念ながら珈琲はありません。あしからず。