かもめ荘の屋上に深沢アート研究所のカブさんによって備え付けられた鳥の巣箱があります。
屋上緑化には、それを盛り上げる鳥のさえずりが必要です。
しかしこの巣箱、まだ鳥は棲んでいません。そのかわりといってはなんですが、都会の百獣の王カラスが徘徊しています。
このまえもせっかく育ったプチトマトが食べられてしまいました。
鳥達にとって森から離れた別荘のように使ってほしいものなのですが。
カブさんの願い通り、この屋上菜園に小鳥のさえずりが聞こえる日が来るのでしょうか。
何か一休さんが必要かもしれません。
Event
トコロ柄
![080731_2323~001.jpg](https://bankart1929.com/blog/wp/wp-content/uploads/2023/10/bankart1929-2008-07-31T23-35-30-1.jpg)
Pubで使用している冷蔵庫には、不思議な模様で埋め尽くされています。
実はこの柄、BankARTのスタジオアーティストでもある野老朝雄さんのトコロ柄マグネット。
幾何学模様のこの柄は、どのピースもすべての方向で自在に繋げていくことが可能です。
現代の唐草模様をつくるキットとしてマグネットはさまざまなところで遊べます。
トコロ柄は、作品としてはもちろん、椅子や洋服などのプロダクトとの組み合わせも様々に展開しています。
急な坂ゼミナール
昨日、BankARTに急な坂スタジオより急な坂ゼミナール「企画ゼミ」が訪問。
BankARTの代表の池田が講師をつとめました。テーマは「人と企画とまちとの関係」。
いままでのBankART事業についてや、現在企画進行中のBankARTLIfe2に向けての話をしました。
BankARTschoolの講師もつとめていただいている前田圭蔵さん率いる「企画ゼミ」受講生のみなさんは、フィールドワークとしてZAIMなどの周辺のまちを歩きながら、1929で講義を聞き、嵐の中移動して、NYKにもお越し頂きました。様変わりしたNYKのPubで一杯。
みなさん勉強熱心な方が多く、施設を見学後、和やかにお話し、閉店頃には嵐も去っていきました。
NYKと珈琲豆
改修されたNYKのなんといっても自慢は3Fが使えるようになったこと。これまでも丸山純子さんや牛島達治さんの作品を展覧会のときに発表したりしていましたが、展示室として正式に使える場所ではなかったために、アテンドつき限定公開をしていました。今回の改修工事で階段もエレベータも3Fまでつながって、3Fも正式に展示室として使用できるようになりました。とはいえ、お金がありませんので、床も壁も以前の雰囲気はそのままですので、ご安心を。
ここはずうっと昔は港湾にある物流倉庫だったところです。恐らく輸入した珈琲豆をストックしていたようです。なんと今でも床に珈琲豆が埋まっていたりし ます。
今回の工事で清掃されてしまいましたが、まだよーく床を見ると、豆が埋まってるところもあります。それから、トップライトができました。天井から入る光は本当にきれいです。
でもしばらくはトリエンナーレの展示工事のため、皆様の目に自由にふれることはできないので、写真で公開しておきます!
![DSC02988_0.jpg](https://bankart1929.com/blog/wp/wp-content/uploads/2023/10/bankart1929-2008-07-29T20-39-27-2.jpg)
3Fの牛島さんの作品があったところです。
そしてこれがその豆。
BankARTMini Open
7月25日(金)晴れてBankART Miniオープンを迎えました!
お披露目として、 オープンパーティを行い、多くの方が駆けつけて下さいました。
元スタジオや倉庫としての使用であまり足を踏み入れたことの無かった空間の華麗なる変身ぶりに、皆さん大変喜んで下さいました。
久しぶりに、リムジン屋台も出てNYK河岸が賑わいました。
BankART1929 Yokohamaで仮営業していましたBankART PubはBankART Miniで本格営業となります。
この会を逃した方も、是非遊びに来てください!Pubは17時30分~23時オープンです。
ついに
ついにこの日が来てしまいました。
北仲WHITEが跡形もなく、消えてしまいました。
視界が開け、まわりの景色が違って見えます。
ランドマーク、観覧車、汽車道、パンパシフィックホテル、ワールドポーターズ…
今まで見えなかったものがよく見えるようになって、距離感がよくわからなくみえます。
その下で3台の色の違ったショベルカーが下を向いて作業をしていて、まるで草をはむ草食動物のようです。
刻一刻と変わっていく風景。
でも、変わっても確実に積み重なっているものもあります。
動き続けることは、都市の本質であり、また私たち人間の本質でもあります。
そしてまた新しい歴史が始まります。それまでしばらく、見守りたいと思います。
![DSC02903_0.jpg](https://bankart1929.com/blog/wp/wp-content/uploads/2023/10/bankart1929-2008-07-26T15-47-37-2.jpg)
![DSC02875_0.jpg](https://bankart1929.com/blog/wp/wp-content/uploads/2023/10/bankart1929-2008-07-26T15-47-37-4.jpg)
お宝発見!
NYK引越作業中に、お宝発見。
海上での船同士の通信に使われる信号旗です。
色鮮やかで、とてもきれいです。
![DSC02892_0.jpg](https://bankart1929.com/blog/wp/wp-content/uploads/2023/10/bankart1929-2008-07-25T22-55-07-1.jpg)
ところでこの旗の意味、わかる人いますか?
答えは右から
私は潜水夫をおろしている。微速で十分避けよ。
本船は停船している。行足はない。
イエス。
本船の機関は後進中である。
人が海中に落ちた。
本船を避けよ。本船は2そうびきのトロールに従事中である。
あなたは、すぐ停船されたい。
私は針路を右に変えている。
本船は健康である。検疫交通許可証を交付されたい。
という意味だそうです。
そしてこれらの旗は26種類あって、それぞれにアルファベットが割り当てられています。
これを左からアルファベットにすると
Q E L T O S C M A
…。適当に並べて干しただけなので、意味のわからない言葉になってしまいました。
この海の上での国境を越えた言葉(表現)、起源は17世紀とのことですが、日本では明治8年(1875年)に正式採用されたそうです。
いつ使えるネタかはわかりませんが、勉強になりましたよね!?
ぐるぐるうずまき
この写真なんだかわかりますか?
![DSC02893_0.jpg](https://bankart1929.com/blog/wp/wp-content/uploads/2023/10/bankart1929-2008-07-24T17-13-59-2.jpg)
答えは、NYKの新設階段です。
この階段、よくみると普通の階段じゃありません。
真ん中の太い鉄骨の柱を中心に、まわり階段は微妙に右へ左へずれています。
普通に四角くつくってしまうと、階段を歩く人の頭が上の階の階段の下にぶつかってしまう状態のものを、みかんぐみが熟慮に熟慮を重ね、階段として成立さ せてくれました。
実は苦労のたまものなのです。
ぱっとみはよくわからないかもしれませんが、よく見るといろいろと考えられた結果なのです。
考えてつくられた建築は、その分だけ、美しく力強く、そしてなにより心地良いものです。
心地よいということは、違和感と違って、理由がわかりづらいものです。
みなさんも、また新しくなったNYKで、様々な空間の発見をしてみてください。
お待ちしております。
みどりたち
![pastedGraphic1.jpg](https://bankart1929.com/blog/wp/wp-content/uploads/2023/10/bankart1929-2008-07-23T20-52-46-2.jpg)
少し前からBankART1929受付に根をはっているみどりたちがいます。
この猛暑のなかすくすくと育ち、だいぶ身長も伸びました。
クロトン
ポトス
シンゴニューム…
まるで人の名前のよう。
生き生きとした生命力が私たちに元気を与えてくれます。
みどりのちからです。