TPT公演「イェルマ」

今回特別スタジオプログラムとして参加しているTPTは、連日、舞台「イェルマ」を公演しています。もともとは3月に公演予定だったものでしたが、震災の影響で延期されました。
舞台美術はやはり朝倉摂氏。この度の公演は、昨年朝倉氏の大規模な展覧会の際に考案していただいた「ASAKURA BankART Theater」をメインで使用。ステージを囲む回廊でのダンスなどとても幻想的に演出されています。

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朝倉摂さん

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振付家のグスタボ・ザジャクさん、脚本(翻訳)の広田敦郎さん

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Welcome Party

今年のスタジオプログラムがはじまりました。NYK 全館を使って、53チームの様々なジャンルのクリエーターが活動を開始しています。今日はウェルカムパーティを開催。全スタジオを公開しました。
パーティの第一部は、昨年度の台北市・横浜市芸術家交流事業でTAV(台北國際藝術村)に3ヶ月間滞在制作された伊佐治雄悟さんから報告をしていただきました。制作した作品についてもさることながら、TAVでのショウイングでの観客の反応の違いや、THAVでのワークショップの報告、滞在中に機会を得ておこなった台北のアーティストランスペース「一年画廊」での個展のこと、日本でおこった災害に対しての台湾の方々の反応など、様々な内容で語ってくれました。

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会場を河岸に移して、第二部。今回スタジオインしたアーティストの紹介があり、5月23日から3Cギャラリーで公演がはじまるTPTが踊りを披露してくれました。そして、これからの活動を盛り上げていきましょう!と、乾杯。ここちよい風のふく河岸でバーベキューです。
会の途中で、ビッグニュースの発表がありました。BankARTの年間レジデントアーティストである振付家・舞踊家の中村恩恵さんの文部科学大臣芸術選奨受賞。中村さんよりご挨拶いただきました。

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大盛況となったパーティ。アーティストたちのこれからの活発な活動にご期待ください。
このスタジオプログラムでは、オープンスタジオを開催します。6月17日(金)〜26日(日)を予定。ぜひ楽しみにしていてください。

レジデンスのひとコマ

スタジオプログラムがはじまったBankARTは、毎日賑やかです。まだ入居して数日しかたちませんが、それぞれ制作している作品の形がすこしずつできてきて、各作家の特色やどんなものを作っているのかを垣間みることができます。作家同士、それぞれのスタジオを行き来していてお互いに刺激をうけあっている模様。これからどんな作品ができあがっていくのでしょうか。また報告します。

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メイン入口

BankART入口の硝子ドアが突風で割れました。
先日、同様に突風で片方が割れたのに続き、両方ともやられてしまいました。
強化硝子なので、粉々になっていますが、怪我などの人的な被害はありませんでした。
これまでも何度も強風にあおられて大丈夫だったので、今回の破損は何故だか、原因を追求していますが、まだわかりません。

いずれにせよ、今度は開きドアではなく、引き戸に変更する予定です。
三週間ばかり東側入口は封鎖になり、カフェ側(河岸側)からの出入りになりますが、よろしくお願いします。

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横浜開港アンデパンダン展の来館者はお年を召した方が多い。それは出品者に高齢の方が多いから、当然といえば当然だが、おしゃれに着飾ったご夫妻がタイカレーなどを食されている姿などをみると少し頬が緩む。BankARTは、もちろん現代芸術の尖った部分を中心にやっていくチームだけれど、こういった催しもお引き受けできるようになったことは、8年間という時間の経過を感じる。
約350名の出品者による大忙しの搬出作業を終え、来週からは若い人が中心のアーティストインスタジオが始まる。

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HAMArt! Vol.5 完成

美術批評の福住廉さんの「アートの綴り方」の講座は、これまでBankART スクールの定番講座としてこれまで5年間連続(一期が8回/2ヶ月/受講生は毎回異なる)で行われてきました。福住先生が熱心なのか、受講生が熱心なのか(恐らく双方)、正規のゼミが終了しても受講生有志が二週間に一度ぐらいのペースで集まり、「HAMArt!」の編集会議が続いてきました。昨年行われたスクールの「HAMArt!vol.5」編集会議は例年よりも時間を要し、パブに集まってつい最近まで熱い議論が飛び交っていました。
その「HAMArt!vol.5」がついに先日完成!今回の目玉企画に、三瀬夏之助さんと泉太郎さんの対談があり、その他、自由で豊かな各々の文章を読むことができます。無料ですが、読み応えある16ページです。
BankART Studio NYKにありますので、是非みなさんお手にとってみてください。

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続・朝鮮通信使2011春 朝鮮通信使パレード

韓国の街中に提灯が飾り付けられ、釈迦の誕生日を祝う花祭り週間の中、今日は今年で10周年を迎える朝鮮通信使パレードの日だ。通信使ゆかりの地である対馬、下関、福岡、牛窓などの日本の芸術団体と、釜山の芸術団体や地域住民ら約2000人による大規模なパレードにより、その友好を確かなものにしようとする。龍頭山公園での出発式にはBankART代表の池田も正式招待され、前日遅くまで飲み交わした釜山芸術財団のチャ・ジャエグュン(車 載根)氏も笑顔で私達を迎えてくれた。あなた方のためにと、昨夜絶妙テノールで歌われた「暗い夜の向こうに」は震災後の日本に対してなのか、あるいは日韓の間に横たわる負の歴史の向こうにも希望を見いだそうというメッセージだったのだろうか?そんなことを考えながら長いパレードの最後尾を「続・朝鮮通信使」の旗と共に歩く。
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その後、同行してくれた芸大先端卒業生のジョン・マンヨンさんに、自身のスタジオも含め市内の空間をアーティストに提供し家賃サポートする「totatoga」という、釜山芸術財団が新たに始めたプロジェクトを紹介して頂く。そのうちの一軒、女性詩人により運営される人文学カフェ「百年魚」でコーヒーを飲んで一休み。今の韓国では、人間が人間として如何に生きていく意味と価値を持つかを探究する運動や、人文学の研究が盛んだそうだ。
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続・朝鮮通信使の今回の旅程は今日が最終日。夕食会の後、屋台で飲んでいると、なんとそこに1日に訪れたブッピョン・アーツ・センターの館長チョー・キュンハン氏が!お仕事でいらしていたのだ。思わぬ再会に驚きまたも宴は続く。仏教ではこれを「縁」と言うのです、とチョーさん。霧にむせぶ釜山の夜は更けていくのだった。
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第2回横浜開港アンデパンダン展スタート

BankART Studio NYK 全館を使用し『横浜開港アンデパンダン展』がスタートしました。一昨年に引き続き、BankARTでの開催となった大きな展覧会です。
今日は、ゲストに評論家の藤島俊會氏、同じく評論家で慶應大学准教授近藤幸夫氏を迎えて、懇話会「なぜ?今アンデパンダンか?」を開催。その後続いてオープニングパーティが開かれました。
パーティには、林文子横浜市長ほか多くのゲストが出席し、市長から「横浜には、他の都市にはないすばらしい文化の土壌がある。よりこの街をつなげ、発信していきたい。」と激励の言葉がありました。突然のパフォーマンス等もあり、とても盛況なパーティーとなりました。
展覧会は5月15日(日)まで開催。最終日は15時までです。ぜひご覧下さい。

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続・朝鮮通信使2011春 朝鮮通信祭り前夜祭の日

午前中alternative art space bandeeを訪ねる。昨年の続・朝鮮通信使の夏ツアーに長期参加してくれたキュレーターのシン・ヤンヒと再会。スペース見学のあと、キム・ソンヨン(デイレクター)が活動内容の紹介してくれる。昨日、慌ただしく訪ねた際、不在だったベーのディレクター、ソーさんも会いにきてくれた。近くのレストランで二日酔いに効くしじみ汁で昼食。
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その後、チーム全体は朝鮮通信使の関係施設を見学。永嘉台、龍頭山公園(倭館跡)、釜山市博物館、それとあたらしくできた朝鮮通信使博物館。池田・細淵さんは、今回の朝鮮通信使祭の正式プログラムに参加。釜山文化財団室長のチャさんとミーティング。そのあと公式食事会(通信使関連の日本国内都市の市長級20名参加)
7時からはじまった海神祭で合流。厳かな儀式とアフターの楽しい舞などを観劇。
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このあと偉い人たちと飲みにいかねばならぬところを池田さん細淵さんはエスケープ。財団のチャさんこそ、彼らと同行しなければいけないはずなのに、飲みに誘ってくれたからだ。続・朝鮮通信使のメンバー全員で釜山浦という自家製マッコリを出している店へ。その次も、チャさん馴染の日本人経営の店(おでんの提灯もある)へ。素晴らしいカンツォーネを披露して下さった。ちなみに、ずっとパワー全開で5日と6日同行してくれた稲葉さん(韓国の現代美術研究者、今回は通訳として)のパワーは、ホテルに戻って4時まで続いたそうだ。
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続・朝鮮通信使2011春 慶州から、蔚山、釜山へ

慶州から、蔚山(ウルサン) 倭城跡、八重花弁の椿が咲く「鶴城公園」へ。ここはあとで行く「西生浦倭城」の出城。小さいが、加藤清正公が最後に立てこもって激戦のあった場所。
「長生浦クジラ博物館」へ。クジラという巨大な生き 物をめぐる韓日双方の漁民たちの生活を通して海の恵みを分け合って来たことを感じる。鯨刺身を食す。
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「西生浦倭城」へ。鎮下海水浴場を望ながら南に下り迷う。段々畑の中に石垣に挟まれた門を見つける。中に進むとガイドの方が絵看板案内の前で丁寧な説明。倭城の形を知るために坂を上る。加藤清正公の率いた軍、相対した双方の戦士たちを思い、その後この城を使った水軍と、人々の営みを思う。
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次は釜山郊外の梨畑の中にひっそりと佇むアートスペース「open space bae」へ。
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その後、市内にあるアートスペース「AGIT」へ。途中、AGIT関係で新しくできたアート・カフェにも立ち寄る。AGITは、釜山大学学生街にある元幼稚園を利用した建物。映画制作、ロックなど音楽、ダンス、美術制作支援など、規模は大きくないが総合的にクリエイターを支援する場所。建物全体にグラフィティが覆っていて、しかもいつでもだれでも入ってくることができるという、ちょっと危ない感じ。もともと釜山大学内でイレギュラーに活動していた集団から始まったとのこと。ちなみに彼らの名誉のためにいっておくと、運営チームはとてもきちんとしている。
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今日の宴は、豚焼き肉の居酒屋。韓国の地でむかえた、端午の節句は、ふたつのアートスペースの多くの若者たちと会食しつつ、更けるのでありました。
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