藝大先端2012

藝大先端の卒業・修了展が今年もおこなわれました。オーソドックスな作品もありますが、天井から車を吊ったり、会場内に犬を持ち込んだりの、奇想天外の大胆な作品もあります。いずれにせよ先生・生徒も含めて、全力投球の展示です。この中から次代を担うアーティストが生まれる予感を十分に感じさせる展覧会でした。
大学関係者、美術館学芸員、遠方からのご家族等、多くの方にご来場いただきました。

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2011年終了

本日28日でBankARTの2011年の事業はおしまい。
今日は年間4回程行なう大量の8500通の郵送。いろいろあって年末ぎりぎりになってしまった。いつもながらアルバイトにたくさんきてもらって、忙しくやっている。
2Fでは横浜市関係の納会、3FではPV撮影が行なわれている。最後迄、いろいろとある。
1.3から芸大の卒展の搬入などはあるが、明日29日から来年1月6日までは館としては基本的に休み。大晦日は、21〜翌2時ごろまで恒例の年越しのトントン鍋。では皆さんよいお年を!

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「赤を見る / Seeing Red」オープンクリエーション

ちょうど一昨年前におこなわれた藤本隆行さんの「Time Lapse Plants」のクリエーションに引き続き、今年も藤本さんの新しいプロジェクト「赤を見る / Seeing Red」のクリエーションがNYKホールにておこなわれました。
ダンサーは韓国のチョン・ヨンドゥさん、dumb typeから川口隆夫さん、平井優子さんの3名。
約2週間の試行錯誤の末、25日、26日には、「オープンクリエーション」として、その成果のお披露目が行われました。

当日会場にて配布された藤本さんのステートメントを以下に引用します。
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この『赤を見る / Seeing Red』は、おそらく時間をかけて作っていくプロジェクトです。
「私は世界をどのように捉えているか」というのが「脳」の話だとしたら、その「私」って何でしょう?というのが、この作品のテーマになっている「意識」だと思います。
今回は、まだ「世界の捉え方」の断片的アプローチです。ひょっとしたら、いつまで経ってもそうかもしれません。
でも、とにかく話を続けると、その「意識」について考える時に、何が一番好きかというと、そこには必ず他者があるということです。世界を捉えている私は、同時におなじように世界に立っている、私以外の意識の存在を信じている/感じている。
実はその私以外が、私を形作っているということも、あるかもしれないと思っています。それは例えば、「言葉」を覚えるようなことです。自分の思考を形作る「言葉」は、周りの人たちから与えられて獲得したんですよね。
今日は、見に来ていただいて、ありがとうございます。
藤本隆行 20111225
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次は、韓国でのクリエイションも考えているということです。この作品の行く末を見守っていきたいと思います。

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香港・マカオ建築都市ワークショップ2011

今日からは、1FのMiniギャラリーで、再び建築関係のプログラムが始まった。
「香港・マカオ建築都市ワークショップ2011『ヴァナキュラーからの変換』」だ。南社村、マカオ、香港をフィールドに、全国から20名の学生がワークショップを行った、その成果発表としての展覧会である。12月17日(金)には、シンポジウムやパーティもある。2Fも含めて、是非ご来場下さい。

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韓国建築の新たな地平 NEW HORIZON in Korean Architecture

韓国の建築家Lim Jae Yongさんとみかんぐみの曽我部さんが企画した建築展がスタートしている。ベーシックな展示構成の制作は日本で行い、実際の16人の建築家による模型等は各人が手荷物で持ってこられた。コンパクトだけれどもとてもきれいな展示だ。韓国の建築家の前知識はあまりなかったが、会場でもらえるリーフレットをみる限り、ほとんどがアメリカで教育を受けており、内容もそういった印象を受ける。家電もそうだったが、後発だけれど、どんどん推進していっている感じがする。詳細は未決定だが、来年は日本の建築家が韓国で展覧会を行なうそうだ。残念なのは、広報が行き届いていないので動員が少ない。是非皆さんご覧になってください。

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初日にはオープンングパーティを開催。

新・港村からNYKへ

横トリの搬出が完了し、今日から新・港村からBankART studio NYKへの引越作業が始まる。新・港村でしか出せなかったピーのタイカレーも今日から復活。

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【新・港村】クロージングパーティー

新・港村のラストパーティは、この村(この展覧会ですが)の成り立ちどおり、
各チームが主催するホームパーティ形式。
数十の各チーム、各人が、思い思いの料理を用意し、参加者は順繰りに、様々な場所を訪ね歩く。焼き肉食べ放題を500円で企画するチーム、料理を大量に買い込んで大人数で宴会を行なうチーム、数人で寂しく座り込んで飲んでいるチーム、おでんを皆に振る舞うチーム、小倉トーストを企画するチームを等々……。新・港村の会期中も、様々な空間や出来事のレイヤーが多層に重なる時空間だったが、このラストパーティでは、匂いや音が加わり、本当(?)の街の雑踏の様相を呈していた。Dのブロックは、カフェライブの終了を待って、建物群(作品群)にライティング、テーブルに蝋燭をセットして、おしゃれなラウンジバーを演出した。ロンドンから2年ぶりに帰国した野菜ソムリエの佐々木麻子さんの「asako’s bar」もこの日復活した。会場を暗くしたせいで、港を往来する船の灯りが美しい。
そんなこんなで秋の夜長をゆったりと楽しみながら「新・港村」の幕を閉じることができた。
皆さん、本当にありがとうございました。

【新・港村】Cafe Live最終回

新・港村の最終日のCafe Liveは廣田あつ子+中村恩恵「Twosome」開催。
今回だけ特別に作品の前半でホールを使用しました。白い空間に黒の衣装。シンプルだけど力強いダンスを披露。後半は自由広場に場所を移し、お客さまはドリンクを片手にリラックス。お二人はなんと黄色の衣装で再登場。おしゃれな大人のダンスを見せてくれました。アンコールは観客を巻き込んでのダンスタイムとなり、華やかな雰囲気の中Cafe Liveは終了しました。みなさま、ご来場本当にありがとうございました。

【新・港村】cafe live開催

本日の新・港村Cafe Live 2011はoff-Nibrollの「a flower」。
美術家ティファニー・チュンと音楽家ユエン・チーワイとの共同制作でバンコク、ホーチミンでも好評を博した作品が新・港村に登場。思い出を呼び起こすような映像と美術、淡々と時を刻む音楽、赤裸々な姿をさらけ出す3人のダンサー。人間の記憶というものを正面から取り上げた、心に焼きつくような強度ある作品でした。

【新・港村】アグネス・シモール ダンスシアター公演 Being Connected

ブタペストのアートイニシアティブ、トゥズラクターのディレクターであり振付家でもあるアグネス・シモールさんが、新・港村に約1ヶ月滞在し制作した作品「Being
Connected」の公演を行いました。トゥズラクターの正式名は、トゥズラクター・インディペンデント・カルチュラル・センター&ス タジオ・コンプレックス。イベントを開催するし情報を集積する文化センターでもあり、またアーティストが制作する共同スタジオでもあります。過去5年間で 6500のプログラムを開催しているそうです。現在は昔のトルコ風呂を改修した建物を活用して、様々のアート活動を展開しています。アグネスさんの作品に は、アーティストの藤井雷さんがライブ演奏で参加。新・港村ならではの出会いが生んだコラボレーションでした。