「アフリカx日本x世界:暴力を平和に変える空間」1日目

「暴力の空間」を「平和の空間」に変えるために何ができるのかを、アフリカからゲストを招き、国際的に多様な参加者同士で話し合い、実践しながら学んでいくプロジェクト。11月1日から京都、石見銀山、広島、篠山と、日本各地を回り、最終地点としてBankART Studio NYKで2日間にわたりワークショップ、シンポジウムを開催しました。
1日目は、街を計画するワークショップ。「違う価値観を持つ者間の共生」や「限られた農地、限られた燃料などの資源供給、領域侵略」などといった紛争を想定し、グループごとにストーリーを考えながら粘土や段ボール等を使い街の模型を制作しました。グループワークの後は講評会。発表された作品は明日のシンポジウムでも展示されます。

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アルメニアの風に吹かれて

BankARTではおなじみのパーカッショニスト加藤訓子さんとアルメニア人バイオリニスト、モブセス・ポゴセシアン氏のコンサートがありました。PAは使わず、完全に生音で空間の響きを活かした美しい演奏でした。アルメニアという所がどんなところなのかまったくイメージできないのですが、ポゴセシアン氏の微妙にざらついたバイオリンを聞いていると、なんとなく風の感触がすーっと背中あたりを通ります。いつかアルメニアを訪れることが出来れば、きっとこの日のことを思い出すでしょう。

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BankART Pubの焼き菓子

BankART Pub、cafe timeのメニューには「LE CHANTIER」の焼き菓子があります。オーナーの久米さんは以前、食と現代美術で出品していただいた方でもあります。
現在は濃厚なブラウニーショコラ、ほんのり塩味の効いたふんわり食感のメープルバナナ、屋久島産の「たんかん」を使用したオレンジスライスジャム、季節限定のマロンの4種類。これらは最初から最後まで全て久米さん一人で作っているとのこと。手作りのなんとも優しい味わいのケーキです。

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写真はメープルバナナ。
食器は馬車道にあるギャラリー卯甲さんのお皿を使っています。
ティータイムのお茶のお供にいかがですか?

また、来週からは冬の定番「おでん」はじめます。お楽しみに。

搬出中

約2ヶ月にわたり、開催してきた大規模な展覧会「朝倉 摂展 アバンギャルド少女」が終了し、展示されていた作品群を搬出中です。大きな模型が展示されていた3Fの空間もこの通り。膨大なドローイングや資料もまとめて梱包され、朝倉アトリエに返されます。

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来週末から始まる大野一雄フェスティバル2010の開催にむけて、また搬入の作業がはじまります。

『ハーブ&ドロシー』佐々木芽生監督×フクヘン。トークショー開催

映画『ハーブ&ドロシー』の公開に先立って、佐々木芽生監督とフクヘン。(元雑誌BRUTUS副編集長鈴木芳雄さん)のトークイベントが開催されました。この映画は、佐々木監督初のドキュメンタリー作品。マンハッタンに暮らす郵便局員と図書館司書のごく普通の老夫婦が40年の歳月をかけて集めた4000点ものアートコレクションを国立美術館に寄贈するドキュメンタリー。
ハーブとドロシーの人柄のお話はもちろん、ジャンクアートで有名なジョン・チェンバレンへのインタビュー、音楽のオーディションでの苦労話、映画への想いなどなど、監督ならではのリアルなお話をお聞きする事ができました。
一方、雑誌『BRUTUS』の現代アート特集を作ってきたフクヘン。は、一般的な素朴な「現代アートってなに?」という疑問にこれまでの取材写真を交えて、話していただきました。
終了後は、サイン会と乾杯。とても楽しい会になりました。
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『ハーブ&ドロシー』は、11月13日(土)に渋谷イメージフォーラムで封切りとなります。全国で順次公開の予定です。横浜でもジャック&ベティで上映されます。必見です。

BankART Schoolの受講生募集が始まっています。

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今月19日から始まる大野一雄フェスティバル関連講座や横浜市地球温暖化対策本部と取組む「グリーンメディア」の講座、60歳以上の方を対象とした現代美術講座やアートと法律関連、また作品制作のワークショップと、今期のスクールは、実践的なラインナップ。
【月】「大野一雄」から考える 
【火】「グリーンメディア編集長リレートーク2010」
【水】アラカンから始める現代アート-現代美術なんかこわくない!-
【木】 Arts and Law「新しいアートと法の話をしよう」
【金】続・朝鮮通信使研究会
【土】 松本秋則「サウンドオブジェを創ろう」
水曜日の講座は、なんと横浜市民割(半額)が適用されます!
11月15日の週からのスタート。
詳しくはHP(http://www.bankart1929.com/)のwaht’s newをご覧ください。
皆様のお申込をお待ちしております。

文化の日

今日は文化の日。
馬車道ではお祭りが開かれていたり、気持ちのよい秋晴れという事もあって、とても賑やかな一日でした。開催中の朝倉展も多くのお客様にご来場いただきました。子供たちも大勢来館。朝倉さんのドローイングに興味津々。特に「沢田研二コンサート」の壁画や「変化道成寺」の妖怪の衣装のスケッチに興奮していました。
展覧会もいよいよ終盤。テレビ神奈川のハマランチョ効果もあり、最終週の展覧会はさらに盛り上がりそうです。

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TPT 公演 The Showcase 2010 – スプーンリバーthe musical 開幕

朝倉摂展最後の1週間、TPT公演は、グスタボ・ザジャク構成・振付・演出のミュージカルです。美術はもちろん朝倉氏。こんなに近くで歌と踊りを体感できるミュージカル公演は他にはないのではないでしょうか。喜怒哀楽がはじけ飛ぶあっという間の90分です。ところで、ミュージカルは本当はミュージカルズ、musicals、複数なんだぞ、と昔英語の先生に教わったのを思い出しました。音楽的ということではない、音楽音楽また音楽、踊り踊りまた踊り、どこまで続くか分からない無限感が心地よい。これがミュージカル(ズ)です!
展覧会最終日11月7日まで毎日19:30から開演。

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梅若猶彦+オムトン 公演

能楽師の梅若猶彦氏とマリンバ打楽器ユニットのオムトンによる公演が行われました。
これまでに多くの現代劇をBankARTで披露してきた梅若氏は、今回は古典能「邯鄲の枕」の一部を上演。斬新な照明で浮き上がらせた、ASAKURA BankART Theaterの回廊上ですばらしい舞を披露しました。御囃子に、日本を代表する笛方の藤田次郎氏と太鼓方の徳田宗久氏のお二人の先生をお迎えして、「一調一管」という少数の囃子方による珍しい編成で行いました。

続いて、久々の登場となったオムトン。以前にBankART Life 2 のために作曲してくれた作品やニューアルバム「Odorudake」に入っている作品等を演奏。リーダー澤口さん、パンチのきいたドラマー佐藤さん、踊るマリンバの高橋さんの、元気のいい笑顔と独特のコンビネーションが演奏に花を添えました。アンコールでは、一つのマリンバを3人で演奏。耳に繊細で、身体に響くマリンバの音が、シアターに響きわたりました。

梅若猶彦
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オムトン
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今回の公演で、ASAKURA BankART Theaterでのイベントプログラムは、終了ですが、今後も、BankARTの新たな移動式の劇場ユニットとして、様々に使用していく予定です。
参加アーティストの皆様、ご来場の皆様、どうもありがとうございました。

展覧会「朝倉 摂展 アバンギャルド少女」は、11月7日(日)までです。
まだ、ご覧になっていない方は、ぜったいにお見逃しのないように。ご来場をお待ちしております。

off-Nibroll、中村恩恵/廣田あつ子 公演

ASAKURA BankART Theater、off-Nibroll(矢内原美邦+高橋啓祐)+中村恩恵/廣田あつ子による公演が行われ、多くのお客様にご来場いただきました。

off-Nibrollは、ダンスと演劇それぞれの作品を上演。ダンスは、矢内原さんの祖父母の戦争体験談等から生まれたという作品「Give Me Chocolate」。演劇では、コミカルなキャラクターの役者さんが登場。ニュース番組やテレビ電話の相手の登場と、様々な状況を映し出す映像とのやり取りの中で、ストーリーが展開していく演劇でした。

休憩をはさんで、中村さん+廣田さんのダンス公演。
2人の繊細で力強い動きと、空間のコンクリートや黄色の衣装、回廊の色などとの関係がとても美しいコントラストのある舞台でした。さらに、シアター空間を縦長の方向に大きく使ったため、ASAKURA BankART Theaterの空間がとても広く感じられる公演でした。

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中村恩恵/廣田あつ子
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