女子美術大学芸術学科視聴覚メディア研究制作発表 Video Screening for Exercises

女子美術大学芸術学科による展覧会がBankART Mini ギャラリーで始まりました。
この展覧会は視聴覚メディアの杉田敦クラスと坪山真理クラスの2年生が授業で制作した作品を展示しています。主に映像やWebの作品で、メディアを用いてどんな表現ができるのか、どんな素材を使って映像としてみせていくかなど考えることをテーマとして作品が作られました。2年生ということもあって、技術的にもまだ若い印象を受けますが、素直に伝えたい事を表現しているのびのびとした作品が多くあります。今日は、杉田さん、坪山さんらによる講評会を兼ねたギャラリートークが行われました。話を真剣なまなざしで聞く学生たち。
2日間のみの短い展示ですが、ぜひご覧ください。

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続・朝鮮通信使研究会始動!(BankART School)

夏に、ソウルから対馬、下関、瀬戸内、神戸、大阪、名古屋、横浜、妻有までを巡る「続・朝鮮通信使」プロジェクトを行いましたが、その次のステップとして、BankARTスクールの枠組みで「続・朝鮮通信使研究会」を始めることになりました。
前回スクールの仲尾宏先生のゼミに引き続き参加してくださった方、前回のプログラムに参加した人、それをみて興味を持った人、続・朝鮮通信使のことを全く知らなくても興味をもって下さった方などなど。建築系、アーティスト、ダンサー、歴史に興味のある人、韓国に興味のある人、交流事業に興味のある人、様々なバックボーンをもったひとたち総勢20名程が集まりました。
また、夏の通信使でお世話になった水都の会の藤井薫さんも大阪から駆けつけてくださいました!

とりあえず、第一回目は、自己紹介と、これまでのプロジェクトの紹介・説明、質問・フリートークなど。通信使全般についての復習的な会話や、今夏おこなった旅についての質問、今後の展開、日韓関係などなど、皆でブレーンストーミング。あっという間に予定の2時間が終了しました。

どうなることやら乞うご期待。今後はゲストなども招いていく予定です。
次回は12.10です。

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大野一雄の世界展

大野一雄フェスティバル2010では、「大野一雄の世界展」を開催しています。
初公開となる過去のフェスティバル等の記録映像20点以上、大野一雄の映画5作品の上映やAntony and the Johnsonsと大野慶人との公演、NYKの河岸で2005年に開催したテアトロ・マクナイマの名公演等々、多くの映像をご覧いただけます。
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また、大野一雄舞踏アーカイブ資料として、多くの国内外の新聞記事を中心に、直筆のメモやアルヘンチーナの家族から送られた写真、1955年の国体の振り付け資料、公演ポスター、大野一雄自身のアルバムなどを展示しています。その中でも1903年〜1938年の幼少から第二次世界大戦出兵までの写真を展示しているコーナーでは、大野一雄のデビューと思われる1938年江口・宮舞踊劇場旗揚げ公演「麦と兵隊」の貴重な舞台写真が展示されています。ただ、群舞の中で、果たしてどれが大野一雄なのか、いささか困難な写真です。また、時期的にも確定しがたい要素が残っています。
展覧会は12月12日まで毎日開催。滅多に観れない資料を公開しておりますので、是非ご覧下さい。
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大野一雄フェスティバル「百年の舞踏」

「終わりのない舞踏会」第2弾、「百年の舞踏」が開催されました。観客は、BankART Studio NYK3階の3ブロックを移動しながら、公募作品を含め15作品を観覧する回遊型上演、全体で3時間に及ぶマラソンパフォーマンスでした。公募には11組が参加、大阪、福岡、さらにトロントから応募したカナダ人ダンサーもいました。大野一雄さんの影響力を改めて知らされます。

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山崎広太 ニューヨークから参加

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金満里 大野一雄さんの衣装を着て踊る

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大橋可也&ダンサーズ

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羊屋白玉&スカンク

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中嶋夏

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公募作品 垣内美希

LDSE2010ランドスケープ作品展

ランドスケープデザインを学ぶ学生によって企画・運営されているLDSE2010(Landscape Design Student Exhibition 2010)は、9月から2ヶ月間にわたりワークショップを北仲スクールで行ってきました。みなとみらいを舞台に「四季を感じる都市空間」をテーマとしてフィールドワーク/提案、そして今回それらをインスタレーションとして、BankART Studio NYKで作品展示しています。
今日は、建築家の長谷川逸子氏、ランドスケープアーキテクチャーの三谷 徹氏、横浜市都市デザイン室長の中野 創氏、BankART代表の池田修をゲストに全体の講評会が開かれました。学生らしいのびのびとした提案に、ゲストの方々の時には厳しい意見も飛び交いつつ、盛り上がって終了しました。

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INSTANT OBLIVION

11月21日夜は、大野一雄フェスティバルシアター、3B劇場、3C劇場で「INSTANT OBLIVION」公演がありました。Dance Company BABY-Qのダンス、映像、音楽に灰野敬二氏も参加して、五感を揺すぶる爆発的エネルギーに、くらっとしてしまいました、INSTANT OBLIVIONとは、「瞬間的な忘却」ということ? 次々と溢れるように出てくるイメージと体の動きと音楽が、かっこいいだけでなく、ニヒルで虚無的。そういえば最近ニヒリズムって聞かない言葉ですね。やはりBABY-Qはアウトサイダーのパワーなのでしょう。一日だけではもったいない公演ですが、お能のように、一期一会だから強烈なのかも知れません。そこで「INSTANT OBLIVION」にもどりますが、「瞬間の中の永遠」といったら間違いでしょうか。

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大野一雄舞踏研究所見学ツアー

11月21日午後、一行7名、BankART車に同乗し、大野一雄舞踏研究所を訪問しました。研究所は、横浜の保土ヶ谷の住宅地にあります。木造平屋建て、間口3間奥行き6間ほどで、となりは大野さんの自宅です。舞踏家の大野慶人さんが迎えてくれ、いろいろお話しを伺いました。
研究所は1960年に建てられ、大野一雄さんが勤務していた立て替え中の捜真女学校から廃材や窓枠を貰って利用したのだとか。何回か改築をして、今は左右壁いっぱいに衣装、道具、研究資料、蔵書など収められています。
実際に大野一雄さんが使ったドレスを出して貰いました。帽子もたくさんあります。「帽子を被ると上の世界が出来るんです」と大野慶人さんの舞踏講義がはじまり、実際に被って体験してみました。
研究所では毎週火水土の夜にワークショップが行われています。経験不問のオープンクラス、誰でも参加できるそうです。
研究所ツアーは、11月27日にもう一度あります。お早めにご予約をお願いします。
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見たことがないワークショップ

BankART school で9月-10月期に開講した、飴屋法水さんの講座、「体の壁の前で考える」をそのまま大野一雄フェスティバルのプログラムとして組みました。「体の壁」は大野一雄さんも含め、身体の表現に関わる人の普遍的なテーマかもしれません。その「前」まで、まずどのように近づくことができるのでしょうか。参加者ひとりひとりと、ごくふつうの、柔らかいコミュニケーションから、飴屋さんの「考える」が始まる。こんなワークショップ見たことがないです。飴屋さんの作品も驚きだけど、ワークショップもやっぱり飴屋ワンダーランドでした。
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大野一雄フェスティバル2010 開幕

2004年から始まったフェスティバル第7回目がスタートしました。BankART Studio NYKの2階で「大野一雄の世界」展、3階をシアターにして様々の公演を繰り広げます。オープニング公演は、「Hallelujah!」(ハレルヤ)、笠井叡、高井富子、創作ダンスひまわり会で幕を開けました。先日まで、朝倉劇場だった3C Galleryのレイアウトを変え、「舞台を囲む客席」のある劇場にしました。晩年の大野一雄さんも、いつも360度観客がいる空間で踊っていました。空間を母の胎内に見立て、前も後ろも全部ひとつの世界という考え方でした。背中もひとつの世界です。そのせいか、「背中しか見えない」というクレームはなかったそうです。公演の後は、2階展示会場で、パーティを催しました。

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舞台を囲む客席

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笠井叡 

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創作ダンスひまわり会

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高井富子

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「アフリカx日本x世界:暴力を平和に変える空間」2日目

2日目となる、「アフリカx日本x世界:暴力を平和に変える空間」のイベントでは、「平和の空間」とは一体何かという視点で展開するシンポジウムを開催。ゲストで来日している建築家でモザンビーク共和国元文化大臣のジョゼ・フォルジャズ氏、ザンビア共和国家作り職人のムビータ・ムビータ氏によるレクチャーの後、グループにわかれてディスカッションしました。空間的ハード的な方法論だけではなく、人が豊かにくらすためにできるソフト面のアイディアも飛び出しました。最後に、プロジェクトの締めにアフリカンドラムが演奏され、リズムに合わせて皆さん踊りだし、みんなで輪になって終了となりました。2週間のプログラム、お疲れさまでした。

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