AIR 2019が始まった。今年も応募は多く、数多くの作家の入居をお断りする事になったが、それでもなかなかカットしきれないという状況もあり、当初20チームだったところをBankART SILKも開放する事で、プラス8チームの追加入居を認めた。地下鉄の駅で3つ離れた場所との連動事業、はたしてうまくいくか?
まずは週末のアーティストトークは共同で行おうと思う。3回に1回はシルクでもやろう。みんないったりきたりしてくれるといい。32チームの若き獅子、年老いたヒヒたちよ、これから二ヶ月、ともに過ごそう!アーティストトークは、週末土曜日の6時30分~ ドリンク片手のリラックスしたトークショーです。是非ご参加ください。
4.12(金)のみ金曜。あとは全て土曜です。4.20/4.27/5.4/5.11/5.18/5.25/6.1
BankART school「不連続統一体・発見的手法」TeamZOO 2019年3月27日
今日は、象設計集団の8回目のゼミ。台湾の象を長らく牽引してきた坂元卯氏と象の建築写真をとり続けている北田英治氏の登壇。これまでの7週間は週替わりで、象のメンバー及び関連チーム(チームZOO)にご登壇いただき、リレートークをしていただいた。名護市庁舎から40年を経ての象チームは、現在も日本国内のみならず、様々な場所で持続的に活発な活動を続けてこられてきたことを、どのゼミも見事に示してくれた。象の創立メンバーの冨田氏もほとんど毎回出席していただき、パテ屋さんの林のり子氏の参加等もあり、そうそうたるメンバーが集まった贅沢で懐かしいゼミだった。みんなバラバラで活動しているようで、きちんと吉坂先生の思想を各人独自に引き継いでいる姿には学ぶところは多かった。最後になったが、このゼミの組み立てにご尽力いただいたのは現在横浜関内のトキワビルに居を構える有形デザイン機構の浅沼秀治氏だ。深く感謝したい。
「雨ニモマケズ」展オープン 2019年3月1日
「雨ニモマケズ」がはじまった。BankARTの新しい拠点、みなとみらい線「新高島」の地下1Fの「BankART Station」とCreative Network事業のアーティストスタジオとして活用している「R16スタジオ」のニカ所がその会場だ。鑑賞する人は、徒歩6分離れたこのふたつの会場を移動することになる。
展覧会案内にも記しているように、このニカ所、16年間もの長い期間眠って場所だ。横浜市は旧市街地を通っていた東横線の横浜駅~桜木町駅間の運行をとりやめ、新しく海側にシフトしたみなとみらい線を開通。廃線跡は遊歩道としての活用を検討、新高島は新規開発を期待されていた場所だが、なかなか進展をみない。
こうした状況の中、廃線跡高架下とぽっかりとあいた新高島駅の地下構内をアート事業に活用させてもらうことになった。この展覧会は、まさにこうした都市構造の大きな変遷の隙間(VOID)にあり、積極的な言い方をすれば、旧市街地と新市街地(みなとみらい)を繋ぐプログラムだ。
今から11年前、「国道16号線を越えろ!」という展覧会を企画実施した。それは今回の展覧会と同様、旧市街地と新市街地を往来するプログラムだった。
今もその想いは変わらない。私たちのミッションは、確かに旧市街地を元気にすることということで始まったプログラム(創造都市構想)ではあるが、それは同時に、旧市街地と新市街地を結びつけるプログラムでもあるのだ。
TPAM オープニング・セレモニー 2019年2月11日
TPAM(国際パフォーマンス見本市)のレセプションが、2月8日にオープンしたばかりの、BankART Stationで開催された。写真にあるように、ひと、ヒト、人。がいじん、ガイジン、外国人。300名を越えるひとときの多国籍の街が突然誕生した。要人の挨拶のあと、演劇、ダンス界を代表する有識人によるシンポジウムが開催され、多くの聴衆をえた。
BankART Stationの工事が遅れており、まだ空調機が始動していなく、この間の寒さが気になったが、もともとの地下の安定温度と人々の熱気で、なんとかしのげたようだ。トイレが少ないという問題も、みなとみらい線高速鉄道の配慮で、改札フリーパスで駅内のトイレを使わせてもらうことができた。
日程的には、ばたばたのきついスケジュールだったが、これまで、NYKで開催してきたTPAMが、BankARTの次の拠点の決定をまってくれ、この新しい空間を活用してくれたことは嬉しい限りだ。
BankART Stationオープン 2019年2月8日
2019年2月8日、BankART 1929の新拠点、「BankART Station」がオープンした。展示室、倉庫室、通路の専用使用部分含めて、約1500平米の空間だ。計画当初、倉庫部分の使用しか認められておらず、穴蔵的な空間になってしまうのを危惧していたが、最終的には道路部分を使用したエントランスを設けることができ、パブリック~プライベートな往来を実現することができた。横浜市文化観光局、道路局、みなとみらい高速鉄道の各担当者のご尽力による賜物だ。
次のオープンは2月11日のTPAMのレセプション時。そして、少し工事期間などをおいて、3月1日からは、最初の企画展「雨ニモマケズ」が始まる。
カフェをスタートするには、もう少し準備に時間がかかりそうだが、実現させたいと考えている。これまでのBankART Studio NYKでの運用経験を踏まえながら、これからどんな人が訪ねてくれ、また発信していけるか、丁寧にリーディングし、アプローチしていきたい。
コハマ創造界隈アーティストトーク 八幡温子(横浜シネマリン) 2019年1月12日
横浜市中区伊勢佐木町にある老舗ミニシアターを運営する八幡温子氏を招いてのトーク。もともと映画サークル「茅ヶ崎良い映画を観る会」に入会し、事務局長を担当、「横浜キネマ倶楽部」事務局長など、横浜の映画ファン・運営と両者の立場で支えていたこともあり、シネマリンが閉館危機に陥っていたのを知った時、引き継ぐことを決意したとのこと。4年前、親から受け継いだお金でリニューアルし、全体の席数を減しゆったりとした空間を提供。現在では珍しい35mmフィルムも搭載していることに、参加者も驚いていた。上映の編成は、旧作、インディペンデント映画など、映画ファンへ向けたプログラムを組んでいるとのこと。また、チラシをいろんなお店に置いてもらったり、ミニシアターのジャック&ベティとの割引の連携、こども映画教室を行なうなど 地域との関わりや活動も行ない、日々奮闘している活動を聞くことができた。質疑では、動員、経済など、運営についての質問が多く挙げられた。経営的に自力をつけることはもちろんだが、文化事業として行政との連携も考えてもいいのではないかという意見もでた。