BankART Stationにも「カフェ」と「ブック/グッズショップ」、加えて、外通路にもちょっとした「図書コーナー」が誕生した。まだ書籍数も少なく、カフェの営業時間も短い暫定オープンだが、一般市民に対する窓口的な空間が生まれたことは喜ばしい。今年の冬にオープンしたときには、あるイベント開催が押していて、空調工事やオープンすること等を優先させていたので、こうしたユーティリティーは未着工だったが、ここにきて本来必要だった基本の空間が出そろった。
とはいえ、新高島駅周辺は、街中が巨大な工事中だらけの未完の領域。「こんな場所にこんなのがあるの?」的なまだまだ知られていない「BankART Station」。これからも、このみっつの機能を全開しながら、新参者としての丁寧な元気な立ち居振る舞いを行っていきたい。
BankARTスクール 福住 廉「アートの綴り方 vol.9」 2019年10月16日
10/16 (水)
福住ゼミ第一回目
美術評論家の福住廉氏の「アートの綴り方vol.9」が久々に開講座された。このゼミの目標は、「展覧会の批評が書けるようになること」。
授業前に文章を提出し、福住氏から添削をもらうというのがひとつのループだ。
今日の授業の前半ではその添削の話を、後半では文章の書き方について講義があった。
また文章の構成について説明があり、その後実践として他己紹介を行った。文章の構成についても言及され、「話の始めに論点を書き、その後具体例を挟みながら、最後にまた論点で終わらす」ことが大事だと強調された。
次に、2人1組になり、互いにインタビューをし、他己紹介を行った。初対面の人が多いため最初は手探りで相手に質問していきながら、自分が面白いと思った部分を深掘りしていく。その後、400文字で文章を考えていくが、これが意外と難しい。書きたいことがありすぎてまとまらないのだ。その時に肝心となるのが「論点」を決めることで、自分はその人の何を伝えたいのか、インタビューで書き留めたメモを頼りに考えていく。最終的に、この文章は宿題となり、福住さんから、丁寧に添削された赤いメールが皆に届くというのが、ひとつのループである。
「医療マンガ大賞」トークセッション 2019年9月30日
横浜市医療局が展開する広報プロジェクト「医療の視点」。その最新の取り組みとして、マンガを活用した医療に関するコミュニケーションギャップの改善を目的に、患者や医療従事者が体験したエピソードに基づいて「視点の違い」を描くマンガ賞「医療マンガ大賞」を開始した。その企画のトークセッションイベントがBankART Stationで開催された。登壇者は、佐渡島庸平(コルク代表)、こしのりょう(マンガ家)、大塚篤司(SNS医療のカタチ)、井上 祥(メディカルノート/医師)。有名医療漫画を例に挙げ、正しい知識であること、また分かりやすく、漫画的楽しさがあること。また医師・患者それぞれの視点などのキーワードをポイントで解説された。
松本倫子展「ニューヨークに銭湯」スタート 2019年9月27日
松本倫子氏の「ニューヨークに銭湯」が始まった。彼女がしゃれででつけたタイトルだが、本人は本気で、ニューヨークの銭湯を自身の作品で埋め尽くしたと夢見ているようだ。この兆し、実をいうと現在でもあり、大磯の古い平屋の家は、既に彼女の世界であふれている。ふすまなど、家のいくつかの部位に絵をどんどん描き始めている。まるで小さな子供がよくやるように、自分の世界をここぞとばかり夢中になって繰り広げている。これまでの一日一枚というペースは、一日一平方メートルというペースになり、一年たつと365平米のお風呂として建築クラスの空間も埋め尽くしてしまうかもしれない。最近地方都市でも頻繁におこなわれるようになった現代美術祭等で、古い銭湯などを誰かが提供してくれないか密かに願っている。
BankART Stationのアートブック/アートグッズ 2019年8月29日
BankART Stationのアートブック/アートグッズ
本来なら、バンカートステーションスタート時に完成しているべきブックショップだが、あのころは、あちこちのスペースの引越三昧の毎日で、逃げるようにこの場所に本を持ち込むのが精一杯だった。
今回それらを整理して売り物と図書室用の本に分け、またつい最近開催した、物販の展覧会、「アートブック/アートグッズ」で集まったエレメントも追加し、ようやくショップとしての体裁をととのえることができた。
巨大なビルが建築中のこの新高島のゾーン。どんな街になっていくかまだわからないが、BankART Studio NYKと同様、アートを中心としたオルタナティブな空間を目指していきたい。ちなみに、ブックショップとカフェからなる「BankART Home」は、関内地区相生町3丁目にある。
2019年8 月28日
大きなニュースが、次々とやってきて、つい日常の仕事が小さく感じてしまう今日この頃。
トランプ、日韓、北朝鮮、慰安婦、あいちトリエンナーレ、山下ふ頭のカジノ、横浜市庁舎移転、水泳、陸上、バスケ、ゴルフ、卓球、柔道、大リーグ、バトミントン、テニス…… 。国際ニュースから、横浜ローカルニュース、スポーツまで、望んでいなくても興味をもってしまうニュースが、いつのまにか生活のまんなかに鎮座してくる。関係ない、関係ないと思いつつも、それなりに翻弄されたり、シンクアバウトしてしまったり、見事にフラフラしている自分がいることに気づく。
奥歯を噛み締めて、へらへらと笑いながら、やりたいこと、やらねばならないことを粛々とやっていく生活を続けたいものだ。
海からみる花火 2019年8月2日
続・朝鮮通信使でもお世話になった(下関から大阪迄の14日間の船ツアー)の船長さんが誘ってくれ、花火を船上から楽しむことになった。これまでNYKや新港ピア(ハンマーヘッドスタジオ)で花火大会の陣取としてはいい場所を確保していたので、気がつかなかったが、今年からの施設は、地下や繁華街のまんなかにあり、花火は直接見る事ができない。こういった状況の中、今回の船長さんのお誘いは大ヒットで、心が洗われる企画だった。
定員をオーバーして、たくさんのBankARTのアルバイト、スタッフ、関係者が、横浜港の花火を堪能した。花火は、何度もこれまで楽しんできたが、真下から見る花火は格別で、みんな興奮して大きな声をあげていた。ビル群に囲まれた湾に浮かぶ小舟に降り注いでくる大きな花火。やっぱり横浜はいいな。
アーティストトーク渡辺 篤 「ART BOOK/ART GOODS」 関連イベント 2019年7月13日
ART BOOK/ART GOODS関連の催しとして、出品作家の渡辺 篤氏が企画したイベントを開催した。
渡辺氏は、大学時から社会においてタブーとして扱われうる様々な問題や状況をテーマに、批評的な作品を発表。その中でも近年は、自らのひきこもり経験をきっかけとした作品を多く発表している。
一畳サイズのコンクリートの箱に作家本人を七日間密閉し、最終日に脱出するパフォーマンス《七日間の死》は、今年3月にR16スタジオで開催した展覧会でも行い、多くの評判を得た。
ひきこもりの新たな当事者発信の形を模索する方法として立ち上げた「アイムヒア プロジェクト」と称する企画では、ひきこもり生活を送る人々が自らで撮影した部屋の写真を集い、編集したものを写真集で刊行した(2018年度)。写真集を中心に彼の真摯な活動は、NHKの国際ニュースなど、多くのメディアに取り上げられ、現在海外からも注目を浴びている。
彼は横浜との縁も深く、黄金町バザール2016年に参加、同年からアーツコミッションヨコハマの助成を採択、2018年からはR16スタジオに居を構え活動中である。
トークでは、近年の作家活動の制作背景や、昨今の社会的な関心の高まっているひきこもりにまつわる問題の事情についてお話いただいた。聞き手は、今回ART BOOK/ART GOODS出品作家である松山賢氏が引き受けてくださった。トークは白熱し、2次会はR16スタジオに移動し行われた。