対馬厳原(いづはら)へ到着。朝鮮通信使はこの厳原を経て、藩主宗家の先導で江戸に向かった。鎖国時代の日本における海外の窓口は長崎だといわれているが、当時対馬は朝鮮と大陸とを結ぶ重要な窓口として栄えていた場所だった。
朝鮮通信使の宿でもあった西山寺に宿泊。とても風とおりの良い気持ちいい建物。西山寺は、室町時代からも深く朝鮮と関係しており、豊臣秀吉の出兵によって悪化していた日朝関係を修復し、平等な友好関係を維持する役割を、この寺の僧が果たしていたらしい。
釜山の2日目は、朝鮮通信使の歴史が展示されている釜山博物館へ。
通信使の重要な研究者、辛 基秀氏が収集した資料も展示されていた。日本語が堪能な学芸員の柳 純女さんにご案内いただく。
今回のプロジェクトにも関わってくれるアートスペースBandeeに向かう。代表のKim South Younさんからお話を伺う。
これまた今回参加してくれるやはり釜山に拠点があるアートスペースBaeのKim Dae hongさんたちと合流。
朝鮮通信使が日本に向けて旅立つときに航海の安全のために海神祭を行なった永嘉台へ。
次に、倭館があったといわれる龍頭山公園へ。倭館は当時10万坪を誇った日本人の居留地。対馬藩の人達(男性)などが約500人、交易や朝鮮通信使の接待の為に住んでいたそうだ。現在は、石碑があるだけで何も残っていない。公園として緑豊かな敷地となっている。
いよいよ「続・朝鮮通信使」のプロジェクトが始まります。韓国のソウルをスタートに、釜山、対馬、下関、瀬戸内を通って、大阪、横浜、そして新潟妻有が最終地点の予定です。
「よしみ(信)をかわす(通)」の意で、江戸幕府が二百数十年間、招聘し続けた朝鮮半島からの500人規模の文化使節団『朝鮮通信使』。BankARTでは、新たに「続・朝鮮通信使」というかたちで、今年はそれらが通ってきた道筋をトレースし、各地域との交流のネットワークを拡げる試みを行います。
今日は、そのスタートとなる出発式を開催。
スタジオニブロールの矢内原充志さんデザインの衣装と川瀬浩介さんの音楽でめぐり歩きます。旗も白井美穂さんや牛島智子さんらの作品をなびかせます。
BankARTの『続・朝鮮通信使』は随時ブログ等でお知らせしていきますので、お楽しみに。
それでは、いってきます!
「~展 NAMI EXHIBITION」がスタートしました。BankART Mini ギャラリーを会場に25名のアーティストの作品が展示されています。展覧会タイトルの「~」は、何かをリアルに伝える波動のようなものを表現しているとの事。
この展覧会は、多摩美術大学芸術学科の授業の一環として行われ、作品の展示はもちろん、キュレーションも学生自身がおこないました。また、学生の中には、韓国からの留学生もたくさん参加しています。
7月31日にはオープニングパーティを開催。担当の海老塚耕一さん、上田雄三さんのご挨拶があり、多くのお客様が来場されました。
展覧会は、オープンスタジオと同様、8月5日までの開催となります。