2024/8/23
写真:橋本貴雄
その1はこちら
「阪中隆文の天井生活」8/14
今日はパフォーマンス日ではありませんが Aokidさんと打合せのため来館!! 観覧されている方に急遽ドリップコーヒーの パフォーマンスをしてくださいました! そして22日Aokidさんとパフォーマンスします。今週17日は公開練習です! 楽しみにしてます。
「ヤマモトコウジロウの髪の毛で遊ぶ夏日記」8/14
お鎖毛姿で帰省中のため不在でした。道中の様子を撮影されているようなので楽しみにしてます。 【速報】 断髪式を17日に行います!!
文・写真:関


2024/8/9
8/8-9は、みかんぐみ+神奈川大学曽我部・吉岡研究室による「創造的修復」を公開しながら行いました。
プールも修復完了です。どんな仕掛けが増えたのでしょうか?現地でお楽しみください。
写真:橋本貴雄

その1はこちら
2024年7月25日
7月25日より、BankART KAIKOにて多摩美術大学彫刻学科三年生らによる、「場違いな人工物」が開催されている。
本展覧会に参加している学生35名により作られた43点に及ぶ作品は、テーマ等の縛りはなく自由に制作されたものだという。彫刻学科なだけあり立体物も多いが、その他に絵画や映像作品など、幅広い作品が展示されている。「彫刻学科は、実現できなかったアイディアを形にする方法が学べる場所だ」と学生は語った。
本展覧会は7月28日(日)まで。目に見える形として生み出された若者の力漲る作品を、ぜひ見に来て欲しい。
文・写真:中村





7/20にBankART KAIKOで開催中のUnder35で展示中のアーティスト、野口雅俊さん主催のイベントがありました。
イベントでは野口さんのご友人であるアーティストの冨樫達彦さんが来てくださいました!
今回の野口さんの作品にはキャベツや生姜、ジャガイモなど多くの野菜が使われています。ゲストで来られた冨樫さんは食堂とギャラリーの運営もしており、イベントでは出張食堂として野菜がたくさん使われた彼オリジナルのおつまみプレートや山形県産のお酒が振る舞われました。
プレートには12種類もの冨樫さん特製のおつまみが盛り付けられており、メロンを使用したものやアスパラのカルボナーラなど珍しい食材や味付けが多く、販売されたお酒にも合うものばかりでした。
イベントにはイタリアで活動する野口さんの久々の来日にたくさんの方が会いに来られ、同窓会のような雰囲気で終始賑わっていました。
野口さんの展示の一つにある、サンダルに生姜が詰められ足のように見える作品に使われた生姜と同じ生姜も販売されました。こちらの生姜は高知県産の洗生姜で、大きいものは手のひらより大きいものもあります!帰り際に買われる方が多く、盛り上がっていました。
今回イベントに来てくださった冨樫さんの食堂「灯明」は東京の荒川区にお店があります。ぜひ行ってみてください!
文・写真:福谷

お酒と冨樫さん



2024年6月28日[金]
今夏も、BankARTではUnder 35が開催されている。全三期中、第一期目となる今回の作家は野口雅俊と易雅静の二名だ。
野口はイタリア、易は中国・日本と、両者共に海外を拠点に活動している。本ブログで、自然の物を使いながらも人工的で不思議な世界観の作品を作る野口と、人工的な物を使いながら自然を表す易という、どこか似た要素を持ちながら対極な二人の作品をいくつか紹介させていただく。
家族が営む中華料理屋で育ったという野口の今回の作品には、非常に多くの食物が用いられている。
会場に入るとまず最初に、受付の隣にぽつんと置かれたキャベツが目に止まる。これは今回BankART KAIKOに展示されている野口雅俊の作品の中でも一際目を引く「’Til it rains《雨まで》」に使われているちりめんキャベツだ。壁一面に貼られた、一枚一枚が小さなキャベツの葉は、大きな世界地図を作り出している。
地球と同じようにまん丸な形をしているキャベツには、まるで山脈のように見える葉脈が浮き出ている。そんな類似性を見出したのは、ちょうどウクライナとロシアの戦争が始まった頃だという。特別な加工の施されていないこのキャベツは、時間経過とともに色あざやかな緑から茶色へ、挙句は黄色へと変化していく。まるで地球が枯れていくかのようなこの作品は、ぜひ期間をあけて、回数を重ねて見てほしい。二度目、三度目に見るときには、最初に見たときとは全く違った感覚を抱くだろう。
さて、会場を進むと、今度は易雅静による作品のゾーンとなる。一番最初に目に飛び込んでくるのは、壁から垂れ下がっている半透明のビニールだ。「it is vain to fantasize a wilderness《一片の荒野を無駄に幻想する》」というこの作品は、すぐ隣にあるストローと樹脂を用いた作品と相まって、見ている者に滝を連想させる。易の作品にはストローやテープなどの透明度の高いものが多く用いられており、流れる水のように瑞々しく爽やかな空間が広がっている。特に印象的なのは、「Filling up the Void《無を満たす》」という作品だ。会場奥に広がる、真っ白な空間には輪っか状のセロハンテープが無数に散りばめられており、その影がまるで海面のような模様を織り成す。
本展覧会の会期は7月21日(土)まで。この夏の暑さによる疲れを癒す、温度感のない世界をぜひ一度体感していただきたい。
執筆:中村芽
写真:中川達彦
野口雅俊作品



易 雅静作品



オープニングの様子

野口雅俊

易 雅静

BankART実験広報部の福谷です。
5/26に電子音響ピープルのラウンジライブがありました。
4月にBankART Stationで実施したワークショップで録音した音で作られた曲の初演が、これまでに作られてきた曲の再演とともに約2時間に渡って行われました。
電子音響ピープルのLife7の作品と同様に、どの音楽もワークショップ参加者の持参したものの音や街の環境音などをリミックスした唯一無二の作品となっています!



こんにちは!
BankART実験広報部の福谷です。
本日はBankART Life7の屋外展示作品を巡るツアーに参加してきました。
今回なんと特別に完成したばかりの高層ビル「横浜シンフォステージ」にも上れるということで!天気も快晴でとてもワクワクです!☀️☀️☀️
参加費も無料のため、今日は参加人数も多いです。
そろそろLife7の会期も終わり近いので、改めて作品もじっくり見ていきたいと思います👀
今日見ていくのは主に屋外にある鷹野隆大さんの作品とウー・チェンイーさんの作品です。
BankART Stationに集合し、まずは通路の鷹野さんの作品を見ていきます。新高島駅の通路約50mほどの長さを埋める影の写真は、通る人の目に必ず入るインパクトがあります。

そのままエスカレーターを上がるとチェンさんの作品があります。チェンさんの作品はグランモールが繋がったぞ!という意味もあり別々のビルの境に展示されています。
下から見ても上から見ても大丈夫なように三層構造になっていて、どちらから見ても綺麗なのでぜひ両方から見てみてください✨触ることもできます!


チェンさんの作品の先の道、キング軸を歩いていくと工事用仮囲いに鷹野さんの作品があります。なんと地下の写真のサイズの二倍です!
ツアー時はお昼でしたが、夕方に見ると自分の影とレイヤーが重なってとても綺麗とのことなのでぜひ夕方に見てみてください🌆

作品を見終わった後は建設会社大林組の方が合流し、シンフォステージや周辺の設計について説明してくれました。
シンフォステージの真下にある白いベンチは、元々はこの場所が海だったということでクジラを元にしたデザインで、塗料も捨てる貝殻で作られているんだそうです🐳
周辺の広場のデザインも、この場所を利用する人のことを考えた様々な工夫がされていて感心しました。

広場を見た後はいざシンフォステージへ!
今回はウエストタワーを見学します。
3階入ってすぐの壁には早速パブリックアートが🎨
田島美加さんの作品で、この建物の建設中の掘削音を録音して織物にしてるんだそうです。

その後は一気に24階へ。
まだ企業さんの移転が済んでいないため、オフィスには何もないですがとても広く、全方面ガラス張りになっているので横浜を一望できます!

設計にも工夫があり、太陽光がどのくらい入るかシミュレーションして西日が強いところは二重窓になっていたり、ブラインドも自動で下ろすことができるそうです。すごい…。

私は横浜に関わり始めてまもないので新鮮な体験でしたが、ツアー参加者からは「感慨深いな」「変わったな」という声も聞こえました。
シンフォステージには街とこの建物の親和性や、ここで働いてる人に新たな価値観や場所を提供するという意味も込められているみたいです。
変わっていく街がより良いものになるといいなと思います。
BankART Life7、会期も残りわずかとなりました!
パスポートをお持ちの方は会期中何度でも見ることができますので、ぜひ何度でもお立ち寄りくださいませ🕺
初めての方もまだまだお待ちしております!
こんにちは!
BankART実験広報部の福谷です。
今回はNRI 野村総合研究所に行ってまいりました🧪
みなとみらいクリエイティブツアーも今回で三回目!
このツアーは、BankART Stationの近くで働いている、みなとみらい21地区のクリエーターを訪ねるもので、アーティストとビジネスパーソンが交流し、お互いに新しい視点を知ることができる素敵な機会です✨
NRIの施設はどんななのか、そもそも何を研究しているのか⁉️
謎の研究所に潜入します!
今回参加者は10名と少数、入館に身分証明も必要という厳重体制です。参加者には別のツアーでもお会いした方やクリエイティブCOOPの作家さんなどもいらっしゃったりと意外と顔見知りが😲
早速建物内を見学です!👀
16階から12階はどの階にも中央におしゃれなラウンジがあります。階によって設備が違い、大きなスクリーンやスピーカーがあり映像や音楽鑑賞ができる階やアロマオイルや植物で五感を刺激できる階、いろんな本を取り揃えたライブラリースペースのある階など様々です。


テーブルの上にはかわいいペーパークラフトの作品も!障がい者雇用の方の作品だそうです。

このスペースはコロナ後から活気のあるオフィスを取り戻すため、居心地がよく過ごしやすいオフィスを目指して作られているそうで🤔
こんなスペースが職場にあったら私は1日外に出られないですね…。
おしゃれなオフィスを見た後は3階のカフェスペースでトークとディスカッションタイムです!各々カフェで飲み物を購入して着席します。
NRIの人によると、実際の業務内容は研究というより課題をITで解決するSEやIT系の仕事がメインとのこと。ただ、問題を見つけるところから解決するシステムを生み出すところまで、総合的にやっているらしいです。

ディスカッションは「”新しい価値を創造するために必要なこと、足りてないこと”ってなんだと思いますか?」というテーマで、昔からアートを見てきた人の視点、アーティストや美術関係者の視点、アートに関係なく働いている人の視点、色々な意見を聞くことができて勉強になりました👓
余談ですがこのCAFE1965(NRIの創業年が1965年とのこと)で流れているレコードは全て65年のものらしく、社員さんも知らなかった人がいたようです(笑)。17時になるとバーもオープンし、ビリヤードやテーブルサッカーで遊ぶこともできます…!
今回アート関係者の方の参加が多く、少人数なこともあり参加者同士よく話している姿が見られました。
本当に綺麗なオフィスで、ここで働きたくなったという意見も!
NRIの方々もツアー参加者のお話を真剣に聞かれていて、お互いに刺激的な時間だったんじゃないかなと思います。
みなさん楽しそうだったので、こういう機会はもっと増えたらいいかもしれません😊
「関内外」とはどこでしょうか?
1859年(安政6)年に横浜は開港し、諸外国との商取引などが始まりました。伊勢佐木町から馬車道に向かうあたりには関所が設けられ、この関所の内側、現在のJR関内駅の線路より海寄りを「関内」と呼称します。この「関内」と線路より外側の大岡川と中村川に囲まれた首都高速神奈川3号線の花ノ木あたりまでの場所(吉田新田)やその周辺を合わせて「関内外」(関内・関外地区)です。

「関内・関外地区位置図」横浜市都市整備局WEBから転載
このエリアには、街の記憶を物語る銀行建築など歴史的建造物が存在し、戦後復興の中で建てられた防火帯建築が現役で使われるなど、高層建築が林立するみなとみらいとは、様相が異なる街並みとなっています。そして、防火帯建築では、アーテイストやクリエイターがリノベーションしスタジオやオフィスを構えて、互いの持ち味を活かした協働作業に結び付く場が形成され、創造的な活動が繰り広げられているのです。なぜ、「関内外」にクリエイターが集まり、何を起きているのか。今回のツアーでは、関内外に集まったクリエイターの活動を知ってもらうため、2009年に始まった「関内外 OPEN!」を背景に、実際に何カ所かのオフィスやスタジオをお訪ねし、「クリエイターが集まる街」の魅力を体感しました。
集合は泰生ビルの一階。防火帯建築でクリエイターが集まるきっかけとなったビルです。関内外OPEN!16幹事小林璃代子さんのツアー趣旨を皮切りに、創造都市やBankART Life7について、BankART1929秋元副代表が説明し、次に芸術文化振興財団 アーツコミッション・ヨコハマ(ACY)の小原光洋さんが「関内外OPEN!」について、経緯と現状をスライドで説明しました。
「関内外OPEN!」では、普段見ることが出来ない仕事場を見学できる「オープンスタジオ」や公共空間を活用した「道路のパークフェス」など、クリエイターと交流できる機会を創出してきました。

いつも会場となるこの場所も、あちらこちらに手が加えられたリノベーション物件です。
リノベーションを手掛けたオンデザイン岩穴口さんに案内されオフィスに伺いました。外から見えづらいクリエイターの様子を、通りを歩く人たちにも感じ取ってもらえるよう、まるでカフェのような雰囲気を醸し出す一階。空間に植物を繁茂させたり、意外な隙間から上下動が可能な場所があったりと、無機質で画一的なオフィスとは異なる有機的な匂いすら感じさせる設えの二階。

同じ二階のさくらWORKSはシェアスタジオです。運営者(横浜コミュニテイ・ラボ)の姜美宇さんから、開設から10年を経て、コロナ過での低迷期を切り抜けた様子、イス一つでもOKな入居方法など、単なる場所貸しだけでなく、人と人とのつながりから生まれるプロジェクトを発展させる場を創設するなど、ユニークな活動の様子を伺いました。整然とデスクが並ぶオフィスではなく、まるで迷路のような部屋の有様が、意外に落ち着ける空間となっているのです。そして屋上では、菜園の実験を続けている現場も見せていただき、活動の奥行を感じました。

この泰生ビルが面する通りは「さくら通り」ですが、通りに面する泰生ポーチや古民家・さくらHOUSEなど、この一角を中心として、多数のクリエイターによる多彩な活動が展開されています。そして、今年の「関内外OPEN!16」では、さくら通りがメイン会場になる予定とのこと。期待が膨らみます。

次に、同じく防火帯建築の常盤ビルへ移動し、オフィスを構える入居者の原崎寛明さん(CHA)岡部さん(voids)から、入居のきっかけやリノベーションについて伺いました。
元々の部屋は住宅仕様でした。CHA(3階201-202)では二戸一に壁を抜いて、オフィス内で行き来が出来る一体の空間を創り出しています。元は泰生ポーチにオフィスがあったのですが、手狭になったことから移転先を探してたところ、こちらは、一部屋では狭いものの、隣り合わせで構造的に壁を抜くことが出来る部屋を選んで借りられたこと、家主がリノベーションに理解を示してくれたことが、オフィスを構える動機付けでもあり大きな要因だったとのことです。


続いて、voids EDIT(3階205)とvoids DESIGN(3階210)の二つのオフィスにお邪魔しました。こちらのリノベはCHAが手掛けられたのですが、CHAのオフィスでは床から上がってくる冷気に難儀した経験を踏まえて、voids EDITでは床に断熱材を仕込んだり、水回りの工夫を施し天井にパイプを這わせて、緑を吊り下げられる仕掛けを造ったり、快適さを向上させていました。voids DESIGNでは、作業と打合せスペースを分けるため室内を区切る必要がある中、かっちり仕切る壁をあえて作らず、その代わりに金網状のカーテンを施し、それを開閉することで互いの視線は合わないが、閉塞感がない空間が創出されていました。このカーテンの素材はファッション界で活用されているもので、この後伺う予定のニブロールさんに相談して、カーテンとして作られたものだとのこと。
部屋を活用するサイドのニーズを丹念に聞き取り、思い切った手法と確かな技術で反映させたリノベーションは、入居者の満足度を高め、場所に対する思い入れを醸成することにつながります。リノベだからこそできたことのワクワクするような感覚が共有できるのではないでしょうか。


常盤ビルには、建築家やデザイナー、アーテイストが多く入居していています。実はこれは関内地区の特徴でもあります。このような環境の中で、リノベーションの際に相談し合あったり、雑談の機会を持つため、オフィスに自由に出入りできる雰囲気があるなど、通常の仕事だけでは生まれない多面的な関係性を、入居者同士で築き上げて来た様子が伺われました。
入居者自身が企画して屋上で交流会を開くこともあるそうですが、更に住民同士の行き来を深めるため設けられた、4階(311)住民共有スペースで休憩しながら話を聞きました。このスペースは、家主さんと交渉して、居住賃貸をせず、入居者の交流を目的とした入居者による作品展示会やトークショーなどを企画しているそうです。今年の「関内外OPEN!」では、外向けの展開も検討中とのことです。
参加者の皆さんは、泰生ビルや常盤ビルに訪れたのは初めてという方も多く、狭い廊下や階段の様子や、あまり見る機会のないクリエイターの仕事場やリノベーションの工夫に声を上げたりと、興味津々でした。


「関内外」には、建築系のオフィスが多い傾向にあること、すなわちリノベーションが仕掛けやすい環境だということ(大家さんの理解は当然ですが)。規模的にも顔が見える関係を創りやすい、「村」っぽいところが良い。など、実態を語る言葉に参加者も納得されている雰囲気でした。
常盤ビルから関内駅方面に向かいインキュベーション施設のYOXO BOXに辿り着きます。残念ながらYOXO BOXは土日はお休みです。目の前の旧横浜市役所再開発現場と併せて秋元副代表から説明。重ねて小原さんからも、起業家支援を行うYOXO BOXや、G Innovation Hub YOKOHAMA、AGORA KGU KANNAI、そしてさくらWORKS<関内>と、シェアオフィスが集積していて、オフィスや新しい繋がりを求める起業家・スタートアップ企業も数多く集まっていること。だからこそ、「関内外OPEN!」は起業家・企業がデザイナーやアーティストと出会い交流を生み出す場を設けるなど、『クリエイターが集まる関内外』という街の特性を活かした取り組みにつなげることができると説明がありました。

ここから横浜スタジアムを左手にして線路の向こう側の「関外」に向かいます。ツアーの最終地点は守谷ビルに入居するスタジオニブロールです。代表の矢内原充志さんから、スタジオを構えた経緯や現在の活動の様子など伺いました。
スタジオは、グラフィック・プロダクト・建築・ランドスケープ・インテリアなど幅広いクリエイターが創作活動をするコワーキングスペースとなっていることが特徴です。ファッションという領域を超え、矢内原さん自身、過日手掛けられたパブリックアートテーブルのように、街づくりにも関連する動きやブランデイングを手掛けていることなど話していただきました。

元々のスタジオは、現在の新港ふ頭客船ターミナルハンマーヘッドの場所に、2008年トリエンナーレ会場としてあった新港ピアを前身とする「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」(シェアスタジオ)からスタートして山下町を経て、この場所に移転したとのこと。
観光客や企業会社員に溢れた関内地区を目前として、スタジオが隣接するエリアは、横浜港の発展とともにあった日雇い労働者が多く生活を営んだ寿町です。この寿町を舞台として2017年に開催された「KOTOBUKI INSIDE project」の話を伺いました。これは、超高齢化や複雑な境遇にある住民たちと対話し好みや昔の話を聞きながらその多様性に着目し、それぞれの人にマッチした洋服を着てもらいポートレイト写真とした写真展です。スタジオ移転をきっかけに、この街にアプローチすることの必要性を感じたことが、この企画に取り組んだ動機だったそうです。「関内」から「関外」へ、様子を違えた場所に移転し、双方を見通す立ち位置を強く意識されているのが印象的でした。
2時間少々の行程で参加者からは、「自分が住んでいるまちでこんなに面白い場所があることは知らなかった」「クリエイターがまちや居住者同士で馴染んでいるのが興味深い、このような関係があるから新しいものが生み出されることに納得した」「オフィスを開放してくれるのはすごいこと」といった声が聞かれました。
コンダクターの小林さんやACYの小原さんからは、今年の関内外の予告もたっぷりしていただきました。都市に棲むクリエイターやアーテイストの活動に触れる絶好の機会である「関内外OPEN!」での再訪につながることを期待しています。
皆さん、11月3日「関内外OPEN! 16」で、またお会いしましょう!


文章・写真(撮影者記載以外) BankART1929スタッフ 大蔭直子