【新・港村】「Out of frameーパニック映画の現実ー」を開催

東京造形大学のCS-labという学生コミュニティー企画による、
「Out of frameーパニック映画の現実ー」を新・港村Dゾーンにて開催いたしました。

このイベントはゲストによる対談と平行して映像、音響、パフォーマンスが断続的に進行するという試みです。
これは今までのイベント形式にとらわれることなく、その場で起こるズレや揺らぎを呼び込むことで、映画のフレームの外に確かに広がる現実や災害、社会との関係を思考できないかと考え企画いたしました。
まず、対談にはメディアアーティストの沖啓介氏、社会学者の長谷正人氏、映画監督の諏訪敦彦氏の三氏にご登壇して頂き、パニックをキーワードに、20世紀における映画の位置づけと、そこから相互的に変革する社会や、『メトロポリス』をはじめとする映画的な想像と建築による現実化、また、映画が予期した未来がまた現実によって転倒するなど、領域を横断する話にまで至りました。
さらにパニック映画の断片から取り出された映像と音響、パフォーマンスは、新・港村内の建築物に映し出され、反響することで多重的な空間を生み出せたのではないかと思います。
三氏のお話と映像、音響、新・港村のロケーションが混ぜ合わさり映画や建築などに広がった本企画。
来場してくださったみなさまの様々な「フレームの外」を少しでも想像する糧となったことを願います。

東京造形大学CS-Lab 田村基/坂本悠

【新・港村】AAF cafe vol.9 開催

今日はDゾーンの自由広場でAAF主催による、AAF Caféが開催されました。
AAF Caféは、AAFが注目するゲストを招いて、アートの新たな可能性を議論する場。
今回はコーディネーターを芹沢高志さんがつとめ、1990年代前半より現在に至るまで、独自の歩みを続けてこられた二人のアーティスト中村政人さん、藤浩志さんのお二人の対談。方法論も手法もまったく違うお二人の対談に皆、熱心に耳を傾けました。

【新・港村】世界のアートイニシアティブから5

新・港村では、「海外のアートイニシアティブチーム」を数多く招いていますが、
そのレクチャーシリーズの第5弾。
今回は香港から、国際的な実験演劇カンパニー。アジア演劇界で最も刺激的な活動を展開しているZuni Icosahedron(ズニ・イコサヘドロン)のダニー・ユン氏、オーストラリアから国際的なアーティストインレジデンス事業を展開しているArtspace(アートスペース)のマーク・フィーリー氏が登壇。これまでの活動の紹介、今後の展望についてお話をいただきました。

【新・港村】「新・港村の建築」vol.11

スーパースクール「新・港村の建築」の第11回目。今回はCゾーンの新・港村ホールを設計した手塚貴晴さんを講師に迎え、これまでの代表的な住宅や保育園の建物のご紹介をいただきました。今回の劇場での苦労話や一緒につくった学生さんからもお話を聞きながら授業は進行。最後は劇場で手塚さん自らピアノ演奏で締めくくりました。

【新・港村】「新・港村の美術」vol.11

スーパースクール「新・港村の美術」の第11回目。今回はアーティストの丸山純子さん。
丸山さんは旧第一銀行隣にある第二工区の広場にて作品を展開していますが、その紹介を中心にお話していただきました。この作品は新・港村でも、Dゾーンのカフェ奥のスペースに映像作品としても紹介をしていますので、こちらも是非ご覧ください。

【新・港村】大野一雄フェスティバル2011 Special Program「新・港村版 御殿、空を飛ぶ」

今からもう17年前、大野一雄と舞踏家、音楽家、写真家ら総勢100人を越える参加者とともに「御殿、空を飛ぶ」という公演が、当時まだ廃墟のようであった新港埠頭の3号上屋で行われました。その倉庫は取り壊されてしまいましたが、今回は、同じ新港埠頭の新・港村で、「新・港村版 御殿、空を飛ぶ」を開催しました。それぞれの出演者が新・港村のいろいろな空間を使い、観客は移動しながら見ていく回遊型公演です。 

最初は暗い水辺をバックに抽象的な動きを展開する大橋可也& ダンサーズ

Aゾーンの未来都市で背中に宇宙を描く男、村田峰紀さん。バックに流れるのは土方巽の肉声ではないですか。

Cゾーン、動物園に現れた創作ダンス、アンサンブル・ゾネ。

新・港村ホールでは、なんとボクシングの世界チャンピオン李冽理が登場。
ダンスのフェティバルなのにボクシングやってる、 と思っていると、ベーシスト井野雅義さんと岡登志子さんの即興が始まる

Dゾーンはがらりと変わって、学ラン姿の梅棒の群舞とフォーマルスーツの大野一雄舞踏研究所研究生がバラの花を持って踊る。 大野慶人さんがバケツを持って現れるて消える。なんだかますます不思議なことに。 アカペラで歌う赤い靴ジュニアコーラス。じつは1993年の公演に出演した人たちだそうです。

最後は海をバックにウサギの耳の大野慶人さん、大野一雄の指人形も登場して終幕です。

【新・港村】新・港村の大結婚式

今日は新・港村でなんと結婚式が行われました。
横浜市 都市デザイン室の桂 有生さんとNHK横浜放送局キャスターの由佳さん夫妻による公開結婚式です。
この式には、衣装やメイクなどにそれぞれ、新・港村に滞在するアーティストが関わっていたり、式の中に盛り込まれたワークショップが開催されたりと港村全体がお祝いムードに包まれた一日でした。

【新・港村】大野一雄フェスティバル2011 New Piece Project 藤本隆行「Node/砂漠の老人」

昨年はNYKホールで インスタレーション作品「Time Lapse
Plant」を発表した、藤本隆行さんが、舞踏とテクノロジーを出会わせる意欲的なプロジェクト「Node /
砂漠の老人」を始動しました。出演は、舞踏家吉本大輔さん、平井優子さん、川口隆夫さん、音楽は辺見康孝さん。振付は、バンカートスクールでも講師を務めた白井剛さんです。今回新・港村で始まった第一段階のワークインプログレスですが、当初15分くらいの予定だった試演がすでに40分の作品として上演されました。LED照明、舞台美術、映像、音楽、サウンドインスタレーション、そしてもちろんダンスと、いわゆる舞踏公演ではあまりないマルチメディアの作品でした。本公演初演は来年香港で予定しています。その後の日本公演が待ち遠しいです。

【新・港村】大野一雄フェスティバル2011関連プログラム シンポジウム 「ダンスアーカイブが存在する」

世界最大のダンスアーカイブであるニューヨークリンカーンセンターダンスコレクションの学芸員、ジャン・シュミット氏を迎えて、ダンスコレクションがどのような経緯で生まれ、どのような目的とシステムによって運営されているか話してもらいました。また日本のダンスアーカイブの将来像について、国立劇場の映像アーカイブ、伝統芸能情報館を立ち上げた織田紘二氏、慶應大学アート・センター土方巽アーカイブの森下隆氏、60-70年代の貴重な公演映像を記録してきた、ビデオ・インフォメーション・センターの代表手塚一郎氏を交え議論しました。短い時間でしたが、中身の濃い議論でした。ところで、新・港村のBゾーンには、大野一雄、土方巽、笠井叡の貴重なアーカイブ映像が展示されています。11月6日までです。こちらもお見逃し無く!

【新・港村】朝までコレヨコ

本日夜9時から、「これからどうなるヨコハマ」の出版記念のパーティ
及び総括朝まで生討論が開催されます。(ustream配信予定) 時間は21時〜翌4時30分。(どなたでも参加できます) 朝まで何人もつかはわかりませんが、この新・港村には、展覧会場には似つかわしくない畳の部屋や布団などが多数ありますので、眠くなっても大丈夫です。

8回の研究会(バンカートスクール/約80名参加)をまとめての出版に際しては、困難な部分が多々ありましたが、執筆者や研究会参加者、コーディネータ、デザイナーの総力戦で、なんとか完成しました。 「これからどうなるヨコハマ」は、故北沢猛(アーバンデザイナー)の「未来社会の設計」をひく研究会。北沢氏とも深い関係のある新港ピア(ナショナルアートパーク構想)での「新・港村」開催中に出版できて嬉しい限りです。 皆さん、是非手にとってみてください。1,050円(税込)