すっかり忘れていたが、今日はBankART1929の7歳の誕生日。2004年3月6日、現在、ヨコハマ創造都市センターが活用している旧第一銀行で、眠い目をこすりながら、キックオフイベントを行なったことを思い出す。あれから引越と工事を繰り返すこと6回の、怒濤の歩みだったが、なんとかやってこれたのも、クリエイターや市民の皆さん、行政の応援や支援があったからだ。これから横トリ2011がはじまり、6月末からは、BankARTは再び新港ピアへ大移動だ。またきっと大変!今日は身内で小さなお祝いをしよう。
3つの卒業制作展
現在、3つの学校が同時に卒業展を開催しているBankART Studio NYK。
それぞれの展覧会の様子をご紹介します。
□和光大学表現学科卒業制作展「0時間」(3階+Mini)
BankARTでの開催が、今年で3回目となった和光大学の卒業制作展。様々なタイプの作品が並び、その中でも、絵画、平面作品が多く出品されました。ASAKURAシアターもうまく使われています。
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□阿佐ヶ谷美術専門学校「creative garden」(2階)
映像、デザイン、絵画、インスタレーション等、様々なジャンルの作品が並びます。総勢約100名の参加です。色鮮やかな作品が並び、来場者を楽しませていました。
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□倉敷芸術科学大学日本画コース有志卒業制作展「無人島」(1階 NYKホール)
コンクリートの壁を活かした緊張感のある空間が日本画の作品をより引き立たせています。岡山の倉敷からの出品。日本画は公募展や団体における活動のイメージが強いが、今先端でアートを発信し続ける、横浜のBankARTで発表したかったとの事です。
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これからどうなる?ヨコハマ研究会 盛り上がっています!
スクールで行われている研究会では、毎回ゲストを御呼びして前半講演を、後半各テーマごとに分科会でそれぞれ議論する形式で進行しています。
本日のゲストは、首都大学の饗庭 伸氏、東京大学の羽藤英二氏、ランドスケープデザインの山崎 亮氏。各分野で研究されている内容をご紹介いただき、では横浜はどうなのか?という問題提起をしつつ、各分科会に分かれました。
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山崎 氏 コミュニティデザインからみたハイラインの位置づけについて
各分科会では、「創造都市VS文化観光都市」や「東横線跡地問題」など10数テーマのチームに分かれて議論しています。半分すぎた現在も、参加者がどんどん増え、全体で100名を超える研究体に。各チームの報告を行うにも、佐藤方式を活用してコンパクトに行います。残りもあと3回。そろそろまとめに向かって議論もヒートアップ。
来週3月10日は、北川フラム氏が登場。観光をテーマに、氏が行っている「越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」等のお話を伺います。
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イーホェイさん、東小へ行く!
今日は、台北からのレジデンスアーティスト、チェン・イーホェイさんの作品の素材として使用する音を録音するために、朝から横浜市立東小学校へ行きました。
1時間目の前の朝の会で、いろいろな歌を歌う2年生と1年生の教室におじゃまし、その後1、2時間目は音楽室へ移動して3年生の音楽の授業。「ちびっ子カウボーイ」の歌と笛。
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2時間目が終わると30分の休み時間。みんなは元気に外で遊んでいます。
その間も、イーホェイさんは階段や廊下や校庭で、みんなの声や物音を採取。
3時間目は2年生の教室におじゃまし、音楽の授業に潜入。
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今日はひなまつりだったので、ところどころで「おひなさま」が歌われていました。それから卒業式に歌われるのでしょうか、いきものがかりの「ありがとう」とAKB48の「桜の木になろう」もいろいろなクラスで歌われていました。その他、森鴎外作詞の横浜市歌や、もちろん東小の校歌も。それから「こぎつね」や「こぐまの二月」など。
イーホェイさんは小学生の頃歌っていた歌のいくつかが、実は日本の歌だったということを大人になって知った、ということがあったそうです。今日歌われていた歌の中で、イーホェイさんの知ってる歌はいくつあったのでしょうか?
卒展 Pubトーク 倉敷×阿佐ヶ谷×和光
「これからはじまる卒業展」のPubトークに、倉敷芸術科学大学日本画コース、和光大学、阿佐ヶ谷美術専門学校が登場しました。それぞれの学校紹介や展覧会の見所、一部の作品のプレゼンテーション。
倉敷芸術科学大学の日本画コース「無人島」からは、代表の深田絵里さん。今回の展覧会は卒業制作作品だけでなく、新作も展示するとのこと。4年間の自分たちを無人島と総評し、これから新たな発展をしていけるように頑張りたいと話していました。
次に、阿佐ヶ谷美術専門学校。福田由紀夫先生と出品者の学生3名が出演。美術の専門学校の卒展として、大学がスタンダードであるとするならば、自分たちはマイナーだけれど、マイナーのエラーからの飛躍があってこその未来の世界へ、自分たちは一石を投じると意気込みを伺いました。
最後に和光大学。代表の小澤真美さんと2人の出品者。この卒展を出発点と位置づけ、0時間というタイトルをつけたとのこと。卒業後も作家活動を行っていく学生も多くいるようです。
今回、BankART Studio NYKでは、同時に3校の卒業展が開催されるという事で大変賑やかになりそうです。展覧会は、3/1(火)より倉敷芸科大、3/2(水)より和光大と阿佐美がスタート。3校とも3/6(日)までの開催となります。
来週も卒展Pubトークが行われます。全国卒業制作展TETSUSON 2011の皆さんの登場です。てつそんの未来について語り合いますので、是非ご参加ください。3/7(月)19:30- 入場無料