野毛地区とBankART 1929のある北仲地区との間にあるアップタウンとダウンタウンを繋ぐ要の駅ビル、「ぴおシティ」のB2ギャラリーで「横濱モボモガを探せ!again&again」が始まった。「モボモガagain」で使った一番大きな160平米の空間に加えて、今回は今年5月に「国道16号線を越えろ!→野毛にいこう」で、泉太郎さんに展示をしてもらった元喫茶店の部分にも展開した。前回は泉さんが、喫茶店クローズ時(2003年)の状態で放置された空間を、映像作品で生々しくあぶり出したが、今回はきちんと清掃し、植栽を入れ、クラシック音楽をかけ、少しレトロな空間を演出した。喫茶店ぽくなっていますの休憩 はできますが、残念ながら珈琲はありません。あしからず。
インターンシップ実習生
BankARTでは今年も学生のインターンシップ実習の受け入れが始まりました。
立教大学、東京造形大学、宮城大学、東海大学等、大学はもちろんのこと、最近では地元老松中学からも働きにきてくれています。わいわいがやがや騒がしく、楽しく、真面目にやってくれています。何かつかんでかえってくれるといいのですが。就業研修のコメントの一部を紹介します。
『今日はBankART Studio NYKで主に受付対応業務を行いました。今日思ったことは…本当に事業の内容が多い!それぞれに特徴があって興味を抱くものが多かったです。ということで、覚えられるかひやひやしました。明日もバリバリがんばりたいと思います』
『現在、桜木町ぴおシティ地下2階で開催の「横濱モボ・モガを探せ!again & again」写真展の受付を覚えました。一般の方々から収集された写真で構成され、展示空間全体でひとつの作品です!とても素敵なのでぜひたくさんの 方々に見てもらいたいです』
サンダーランド大学とのレジデンス交流プログラム その2
イギリスとの交換レジデンスプログラムで滞在中のエリカさん。すでに日ノ出町のかもめ荘に滞在して1ヶ月がたちました。連日続く猛暑の中、自転車で横浜 の街を精力的に動き回りながら、取材した映像作品を制作しています。現在撮影しているのは夜の立体駐車場。「なんでまた駐車場なの?エリカさん」「だってBankARTの周辺には駐車場があふれかえっているじゃない」「そうかなあ」「そうよ」というわけで、ちょっと取材に同行。なるほど、あふれかえっている。ワンブロックに5箇所ぐらいあったりしますね。誰もいない駐車場は何となく寂しげで都会的。どんな作品になるのか楽しみです。
BankARTコレクション
新しくなったNYKには、毎日様々な目的で多くの方が来館されます。
お昼休みに涼みに休憩しに来る人。
カフェでお茶を飲みながら読書する人。
新しくなった建物を見にくる建築家。
展覧会の会場を下見にくるアーティスト、などなど。
それぞれ目的は違いますが、それぞれが思い思いすごす豊かな空間となっています。
その空間に、BankARTでコレクションしている作品を展示しています。
パブカウンターのまわりや、ソファースペースなど。
それぞれ、お気に入りの作品を見つけてみてください。
NYKとハト
BankART Studio NYKの改修工事は基本的には終わったけれど、ひとつ問題がでている。ハト。
このハトとの出会いは、旧富士銀行の代替地候補として2004年に始めてNYKを訪ねたときにさかのぼる。
使われなくなった機械用のエレベータホールが、全てハトの棲処と化し、追い出すのが大変だったのを記憶している。
改修後も、何度追い払っても、いつの間にか再びNYKに戻り、棲み続け、子孫を残してしまう。
3Fに設置した牛島達治さんの土の作品の中には雛がかえっていたこともある。
今回の改修工事で工事業者さんは繰り返し追い出し作戦を行っていたので、今回はハトは完璧にいなくなったと思っていたが、
引き渡しから数日経った今日、床にハトの糞が落ちているのに気づく。この戦いはどうやらエンドレスになりそうだ。
屋上の巣箱
かもめ荘の屋上に深沢アート研究所のカブさんによって備え付けられた鳥の巣箱があります。
屋上緑化には、それを盛り上げる鳥のさえずりが必要です。
しかしこの巣箱、まだ鳥は棲んでいません。そのかわりといってはなんですが、都会の百獣の王カラスが徘徊しています。
このまえもせっかく育ったプチトマトが食べられてしまいました。
鳥達にとって森から離れた別荘のように使ってほしいものなのですが。
カブさんの願い通り、この屋上菜園に小鳥のさえずりが聞こえる日が来るのでしょうか。
何か一休さんが必要かもしれません。
トコロ柄
Pubで使用している冷蔵庫には、不思議な模様で埋め尽くされています。
実はこの柄、BankARTのスタジオアーティストでもある野老朝雄さんのトコロ柄マグネット。
幾何学模様のこの柄は、どのピースもすべての方向で自在に繋げていくことが可能です。
現代の唐草模様をつくるキットとしてマグネットはさまざまなところで遊べます。
トコロ柄は、作品としてはもちろん、椅子や洋服などのプロダクトとの組み合わせも様々に展開しています。
急な坂ゼミナール
昨日、BankARTに急な坂スタジオより急な坂ゼミナール「企画ゼミ」が訪問。
BankARTの代表の池田が講師をつとめました。テーマは「人と企画とまちとの関係」。
いままでのBankART事業についてや、現在企画進行中のBankARTLIfe2に向けての話をしました。
BankARTschoolの講師もつとめていただいている前田圭蔵さん率いる「企画ゼミ」受講生のみなさんは、フィールドワークとしてZAIMなどの周辺のまちを歩きながら、1929で講義を聞き、嵐の中移動して、NYKにもお越し頂きました。様変わりしたNYKのPubで一杯。
みなさん勉強熱心な方が多く、施設を見学後、和やかにお話し、閉店頃には嵐も去っていきました。
NYKと珈琲豆
改修されたNYKのなんといっても自慢は3Fが使えるようになったこと。これまでも丸山純子さんや牛島達治さんの作品を展覧会のときに発表したりしていましたが、展示室として正式に使える場所ではなかったために、アテンドつき限定公開をしていました。今回の改修工事で階段もエレベータも3Fまでつながって、3Fも正式に展示室として使用できるようになりました。とはいえ、お金がありませんので、床も壁も以前の雰囲気はそのままですので、ご安心を。
ここはずうっと昔は港湾にある物流倉庫だったところです。恐らく輸入した珈琲豆をストックしていたようです。なんと今でも床に珈琲豆が埋まっていたりし ます。
今回の工事で清掃されてしまいましたが、まだよーく床を見ると、豆が埋まってるところもあります。それから、トップライトができました。天井から入る光は本当にきれいです。
でもしばらくはトリエンナーレの展示工事のため、皆様の目に自由にふれることはできないので、写真で公開しておきます!
3Fの牛島さんの作品があったところです。
そしてこれがその豆。