サンドラム

彼らとの出会いは、数年前に行った巻上公一さんのゲストとして登場したときが最初だ。リズム、ボーカル、パフォーマンス、全てがメロディとしてではなく、打楽器として体にむかってきた衝撃を覚えている。以降、彼らとは幾度も協働作業を重ねてきている。例えば、2012年の越後妻有のファイナルパーティ。韓国の、やはりリズム楽器を中心にしたノリダンとの競演は、とてもスリリングだった。北川さんに「行け」といわれて大観衆の前でパフォーマンスを繰り広げた。
台北のTAVとの交換レジデンスプログラムでも、彼らは都心部にとどまらず、TAVを飛び出し、台湾の山岳少数民族と交わりながら、音楽行脚を続けた。記録でしか見ていないが、猿をたべたり、首刈り族と一緒に生活したりと、想像を超えるリサーチ、フィールドワークを繰り返していた。韓国でも現地に入り、フィーリングの合うミュージシャンとともに行動し、新しい音楽をつくりあげてきている。
そんなサンドラムの久しぶりのNYKでの公演。この夏の暑い期間、続・朝鮮通信使2016の瀬戸内+釜山ツアー+東海道ツアーを私たちとともにして、横浜に戻ってきた。「旅する街」と称した続・朝鮮通信使。様々な人と街の出会いの中で、彼らは新しい都市を見つける(つくる)ことができただろうか?

ライブ詳細はこちら
http://bankart1929.com/archives/1039

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BankARTスクール 「Photographic dialogue」スタート 2016年9月6日

BankARTスクール9-11月期がスタート。火曜日は、楢橋朝子・宮本隆司・鈴木理策・鷹野隆大と最前線の写真家4名の実践ゼミ。各作家が2回ずつ座学+課題講評を行なっていく。トップバッターは楢橋朝子氏。写真集のまとめ方について、旅行、ストリートスナップ、テーマ写真等の小冊子や写真展カタログなど(楢橋本人の作品集も含む12名分の)を用い、それぞれの構成や特徴についての講義を行った。
4写真家の課題にどう反応していくか、受講生の作品の変化が楽しみだ。

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MORIMALL 食材をおしゃれに盛り付ける料理教室 2016年8月27日

簡単な盛りつけ・盛り合わせテクニックを伝授する料理教室を2Aギャラリーにて開催。

「MORI MALL」とは、キューピーが運営するレシピサイト。忙しくて料理ができない女性に向けて、盛り付け・盛り合わせに特化し、お店に行ったつもりになるようなレシピを掲載している。
https://morimall.jp/

今回は、フードコーディネーターをお呼びしての盛り付けテクニック、そしてプロカメラマンによる簡単な撮影テクニック講座を実施。
少しの盛りテクニックで、美味しそうな料理があっという間に完成。撮影会もみなさん美味しそうに撮れていて、終始会場は盛り上がった。

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続・朝鮮通信使2016夏・秋《釜山》 2016年9月3日

再度、ビエンナーレ第2会場、F1963(キスワイヤーファクトリー)を訪れる。
橋梁などにつかうワイヤーなどをつくっているキスワイヤーという会社の古い建物を改修したアートスペースだ。
手つかずのところと、お金をかけてきちんと改修しているところの強弱があって、美しいリノベーションを実現している。使われなくなった巨大な鋼鉄の機材などが要所要所に残され、展示されたり、家具として再利用されている。
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展示をみているとやはり、いろんな人とでくわす。
イ・イナムさん。光州でも横浜展示でも大変お世話になった。
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古くからの友人、ナムジュンパイクアートセンターのソジンスクさん。
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釜山市立美術館のリーウーファン美術館のあとは、甘川洞文化村。
朝鮮戦争の際に逃げてきた人たちが、コンディションの悪い急峻な山に居を構えた場所だ。
そこが、きれいな色に塗られたり、アートが導入されたりと、ちょっとした観光地になっている。
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13日からは、続・朝鮮通信使2016の東海道編がはじまる。

続・朝鮮通信使2016夏・秋《釜山ビエンナーレ2016レセプション》 2016年9月2日

今日は釜山ビエンナーレ2016のプレスなどのVIPオープン。雨の中、釜山市立美術館にはたくさんの人が集まっている。
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ビエンナーレの主会場は2つ。そのうちのひとつ釜山市立美術館では「an/other avant-garde china-japan-korea」というテーマで、日中韓それぞれにキュレーターがおり、3つのコーナーに分かれている。日本のチーフキュレーターは椹木野衣氏。アシスタントキュレーターに上田雄三氏。 さらにアドヴァイザーとして建畠晢氏を加えた3人で日本のキュレーションチームが組まれている。
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今秋、BankART Studio NYK全館を使って個展を開催する柳幸典氏の作品が出品されていたり、今期BankARTスクールの講師でもある堀浩哉氏も出品されているので、その応援にかけつけた。堀氏は自作の中で、パフォーマンスが繰り広げられた。
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会田誠氏。
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ビエンナーレの第二会場、F1963(キスワイヤーファクトリー)に移動。
こちらでの展示は「混血する地球、多衆知性の公論の場」というテーマ。
全体のディレクターはユンジェカブ氏。
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なつかしいたくさんの人々に再会。元オルタナティブスペースバンディのキムソンヨンさん。
次回のピョンチャンビエンナーレの総合ディレクターだ。
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オープンスペースbaeのソサンホさん、元釜山文化財団のチャジェグンさんも。左は柳さん本人。
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タムラサトルさんは、こちらの会場での展示に参加。左は、チャさんから紹介していただいた東亜大学建築学科教授のソグムホンさん。
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いずれも参加作家の、柳幸典さん、榎忠さん、ユッククンビョンさん。同窓会のように再会。
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サンドラムが飛び入りで、「よろこびの舞」を披露。会場がさらにもりあがった。
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続・朝鮮通信使2016夏・秋《釜山》 2016年9月1日

朝10時、船は後半かなりゆれたが釜山港に無事到着。
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Totatoga(街中の空き室をクリエイターが積極的に活用しているプロジェクト)
のキムヒジンさん(事務局長)にのいくつかのサイトを案内してもらう。
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アトリエに居合わせたジョンマンヨン(作家/友人)さん。
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キムデホン(作家/友人)さん。
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チャガルチ国際市場で昼食
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釜山文化財団の朝鮮通信使博物館へ。
財団のキム(4号/財団にはキムさんが7名いるので、そうみんなでいってる)さんが丁寧に説明してくれた。
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釜山に来たら必ず訪れるタワー下の釜山浦。(旧日本人居留地)
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サンドラムの坪内さんが、太鼓が部屋に置かれていたのを目ざとく見つけ、居合わせたお客さんと早速コラボレーション。
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続・朝鮮通信使2016夏・秋《大阪》 2016年8月31日

サンドラムは大阪の街が似合う
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柳幸典さんのスタッフ大橋実咲さん(右)と八島良子さん(左)と合流。
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大阪南港から釜山まで18時間かけての船の旅。
しかも、オリジナルの朝鮮通信使と同じ、瀬戸内海を抜けていく航路。
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続・朝鮮通信使2016夏・秋《神戸ー大阪》 2016年8月30日

神戸のチャイナタウン、南京街を通って駅に向かい、電車で大阪へ。
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今日訪れるのはクリエイティブセンター大阪(CCO/旧名村造船所)。
千島土地の芝川能一さんがお忙しいなか、挨拶に来てくださった。左は本日案内をしてくれる、おおさか創造千島財団の北村智子さん。
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北加賀屋駅からCCOまでの間の空家、土地、工場跡などを活用して、様々な試みを行っている。ここは「みんなののうえん」として空き地活用しているところ。
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MASK(Media Art Strage Kitakagaya)
元工場の大空間で大型作品を保管しているのだが、年に1回、展覧会として一般公開している。収蔵作家は、ヤノベケンジ、やなぎみわ、名和晃平、宇治野宗輝、久保田弘成、金氏徹平、など。
やなぎみわさんの日輪の翼のトレーラーが、高松公演を終えて大阪に戻っていた。今週末はお膝元CCOでの公演があり、それにあわせて、MASKや周辺でも展覧会を開催するという。
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そしてCCOへ
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名村造船所時代の資料や説明などのコーナー。当然、BankART Studio NYKの建物の所有者である日本郵船会社の船もつくられていたという。
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船の図面を引いていた元図面室の大空間で。
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そして鶴橋のコリアタウンへ。
2011年の朝鮮通信使の旅で一緒に韓国へ行った、大阪水都の会の藤井薫さんと杉本清さんと再会。
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続・朝鮮通信使2016夏・秋《犬島ー神戸》 2016年8月29日

台風の影響で雨。定期船で小豆島の土庄(とのしょう)に行き、海上タクシーで犬島へ。
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チケットセンターにある高橋啓祐氏の作品。
小ぶりだが、スラグの山と海のような映像の重なりが美しい
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犬島から宝伝港(岡山県)へ。バスと電車を乗り継いで神戸へ。
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姫路駅ホームの立ち食い店で。麺は中華麺なのにだしと具が和風の不思議なそば
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神戸、KIITOに到着。以前にも訪れたことがあるが、その時は未改修だった。館長の永田さんから、KIITOの歴史と活動についてお話を伺った後、館内見学。ほとんど解体されてしまった横浜の帝蚕倉庫群に対して、この西の生糸試験所は見事に再生を遂げた。産業遺産のいくつかの装置をそのまま展示したり、カフェのテーブルなどに利用されている。
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