横浜台北交流事業2020年度「都市の連鎖」 サンドラム ストリートライブ「台湾の少数民族を巡って」

2021年3月23日@R16スタジオ(高島町)→ BankART Temporary(馬車道)

「都市の連鎖」第二弾は、2014年度に横浜市台北市のエクスチェンジ作家として台北に派遣した無国籍系音楽チームのサンドラム。今回は坪内あつし、菜央、荒井康太、横手ありさ、善財和也の5名が参加。

台湾滞在時、先住民の村を訪ね歩いた彼らは、村の人たちとともに歌い、踊り、口承でいくつもの曲を教わってきた。現地で学び、彼らなりにアレンジした曲を中心に、ストリートライブを行なった。R16スタジオでアカペラで数曲披露後、次の舞台へみんなで歩いて向かう。東横線廃線跡高架下の長い歩道、桜木町駅、新設のさくらみらい橋から市庁舎を抜けてBankART Temporaryの3Fへ。お祭りで歌われる賑やかな楽曲からしっとりとした心地のよい音楽まで、マスクをしていても観客みんなが笑顔になっているのがわかる。彼らの子供たちも、父ちゃん母ちゃんに負けじとステージ上でリズムに乗って踊りまわる。まさに家族総出演の心地の良いパフォーマンスだった。

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横浜台北交流事業「都市の連鎖」プログラム 「台北レジデンスアーティスト鼎談」 

台北国際藝術村アーテイスト・イン・レジデンスを経験した作家、磯崎道佳氏と細淵太麻紀氏と、さっぽろ天神山アートスタジオAIRのディレクター小田井真美氏がゲスト。

磯崎氏は、2014年度のレジデンスの生活と制作を日記風に紹介。特に日本でも大きく報道された「ひまわり学生運動」での自らの関わりなどの様子を紹介した。ちなみに台北国際藝術村は、立法院(日本の国会議事堂)と同様、占拠地区にある。

細淵氏は台北の街のリサーチと街中での建築物の一部を活用して行なった自身の作品プロジェクト(ピンホールカメラ)の説明を行った。

小田井氏は、自身が、何故天神山で台湾とのレジデンス交換プログラムを行っているか、続けているかについて語った。

参加者からは、台湾政府とアーティストとの関係性とその影響力、あるいは台湾のアートについて経済の動きと日本の状況の比較などの質問があり、議論は定刻を越えて賑わった。

トーク中の様子@KAIKO
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ふたつのお月さん 2021年3月13日

1昨年、R16スタジオで閉じられたコンクリート部屋の中で一週間、「ひきこもり」を行った渡辺篤さんが、今度は国道16号線沿いの自身のアトリエを開き、豊かな表情のお月さんを披露している。(17〜21時30分 3月21日まで)直系3mの円盤に、世界中の人が撮影した1,000枚にも及ぶ月のデータを集め、それをコーディネート、映像化して、ひとつのお月さんの満ち欠けを演出している。R16スタジオは文字通り国道16号線上にあり、いつもならいそいそと歩道をいく人は、道に咲いた不思議な月の花を驚きながら、でもその優しい表情に安堵を感じながら見入り、立ち止まっている。

もうひとつの月は、みなとみらい線の新高島駅の近くの高層ビルの建築現場だ。鹿島建設が推進するその建物の高層部分は、ほぼボリュームができあがり、現在はそのサイドに計画されている2~3F建ての飲食モールが建築中である。その延長線上には、近い将来プラネタリウムとして開館される、大きなコンクリートの球体が姿を現しはじめている。遠くからみるとガスタンクのような趣だが、高速道路と高層ビルに囲まれた不思議なポジションにたつ不思議な存在は、歩く人に渡辺さんの月と同様に、束の間の安堵を与えてくれる。強い光を放つ発光体である太陽に比べて、月は世界中のだれもが接することができるやさしい存在だ。全てを受け入れる受動体としての柔らかい月の表情は都市には少なからず必要なものだ。

渡辺 篤/アイムヒア プロジェクト 展覧会 「同じ月を見た日」より
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鹿島建設工事中のプラネタリウム外観
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和光大学 表現学部 芸術学科 卒業制作展 2021「cocoon」 2021年3月12日

和光大学芸術学科の卒業制作展 が始まった。
BankART Temporary全館(馬車道)と横浜市市民ギャラリー(野毛山)を使っての広域に広がる展覧会だ。出品作品は現代美術、デザイン、アニメ-ション(キャラクター)、映像作品、文章など、これまた広領域に広がっている。そんな欲張りが、ちょっとハードルを上げてしまっているのか、観覧者は少し少ないように思う。先生曰く、「今年は大学院にいく人も、就職する人も、うまくいってるとはいえない」と、これまたコロナ禍の中、少し厳しい現況についての言及。日本の大学の中で、横断的なクラス(教育)を推進してきた歴史ある大学なだけに次への一歩の構築を目指してほしい。

会場の様子
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講評会の様子
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多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース 2019年度卒業制作展「Skippp…p」 3月5日〜7日

昨年、同会場で搬入と設営もほぼ終えた中、翌日展覧会開催というときに、緊急事態宣言ということでやむなく中止となった本卒業展。したがって2019年度というのは間違いではない。
昨年のBankART Stationでの有志卒業展は30名程度出品予定だったが、今年は15名が出品。
インスタレーション、平面、映像作品が並ぶ。既に各人の場所で活躍する卒業生の「1年前の卒業制作」展となった。

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多摩美術大学プロダクトデザイン専攻 卒業制作・修了制作展2021  3月5日〜7日

これまでもBankART Studio NYKで2018年まで毎年開催していたプロダクトデザイン専攻 卒業制作・修了制作展。
久しぶりに馬車道のBankART KAIKOとBankART Temporaryで開催した。
学士と修士合わせて57名の作品が会場に並ぶ。既に商品としても世に出てもよさそうなプレゼンテーションもある。
3日という短い期間だが、1日300人を超える来場があった。

以下はTemporaryでの展示様子
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以下はKAIKOでの展示様子
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「TPAM – 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2021」1月24~2月14日

国内外の舞台関係者が、公演プログラムやミーティングを通じて交流する国際舞台芸術ミーティングのTPAM(ティーパム)が今年も横浜で開催された。今回で25回目を迎える。
例年、海外から関係者を多く招くため、期間中このエリア周辺が多国籍な街として賑わいを生んでいたが、今回はコロナ禍のため、ほとんどの演目が、オンラインを駆使しての開催となった。

BankART Temporaryでは、1月24日からプレイベントがスタート。1Fホールでは、ドイツの作曲家ブリギッタ・ムンテンドルフ とドラマトゥルクのモーリッツ・ローベックによるインスタレーション『COVERED CULTURE』を展示。(ゲーテ・インスティトゥート東京主催)
3FはTPAMがディレクション。シンガポール出身のアーティスト、ホー・ツーニェンがYCAMとのコラボレーションで取り組むVR作品『Voice of Void(ワーク・イン・プログレス)』を上演(会期前半)。会期後半は、ミーティングを開催した。

来年度からはYPAMと名前を変え、再び横浜で12月に開催予定。活躍を期待したい。

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『COVEREDCULTURE』Temporary 1F
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ホー・ツーニェン『Voice of Void(ワーク・イン・プログレス)』Temporary 3F
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撮影:前澤秀登

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撮影:前澤秀登

ミーティングの様子
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撮影:ならぶき りく

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撮影:ならぶき りく

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撮影:ならぶき りく

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撮影:ならぶき りく

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BankART AIR 2021 WINTER オープンスタジオ @BankART Station & R16 studio スタート! 2021年2月8日

「AIR2021@BankART Station」と「R16 Studio Open studio 2021」がスタートした。非常事態宣言中なので、公式のレセプションもないが、コロナ禍、寒空の中、みんなめげないで頑張って制作展示している。観客もそれほど多くはないが、それでも作家たちが滞在制作しているので、熱心に訪ねてくれる人もいる。場所は、BankART Stationはみなとみらい線の新高島駅地下1F。R16スタジオは、そこから徒歩7分ぐらいの東横線の廃線になった高架下、市営地下鉄高島町駅(国道16号線側)上にある。午後5時からはR16スタジオで巨大な名月を楽しむことができる。是非、一度のぞいてみてほしい。
会期2021.2.5~7 2.12~14 11時~19時。

R16 studioの様子
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BankART AIR 2021 WINTER オープンスタジオ @BankART Station & R16 studio スタート! 2021年2月7日

「AIR2021@BankART Station」と「R16 Studio Open studio 2021」がスタートした。非常事態宣言中なので、公式のレセプションもないが、コロナ禍、寒空の中、みんなめげないで頑張って制作展示している。観客もそれほど多くはないが、それでも作家たちが滞在制作しているので、熱心に訪ねてくれる人もいる。場所は、BankART Stationはみなとみらい線の新高島駅地下1F。R16スタジオは、そこから徒歩7分ぐらいの東横線の廃線になった高架下、市営地下鉄高島町駅(国道16号線側)上にある。午後5時からはR16スタジオで巨大な名月を楽しむことができる。是非、一度のぞいてみてほしい。
会期2021.2.5~7 2.12~14 11時~19時。

Stationの様子
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「アートブック/アートグッズpart2」開催中! 2021年1月23日

「アートブック/アートグッズpart2」が、 コロナ禍の中、「BankART KAIKO」で、1月15日(金)から開催されている。これまで BankARTの活動でおつきあいいただいた作家と公募で作品を提供していただいたクリエイターからなる。作品の価格帯を200円(ポストカードのようなもの)から10万円とし、作家が作品を提供しやすく、購入される方にとっても、プレゼントクラスの価格帯に限定した。参加クリエイターの数は、180名を超え、画集や出版物を加えると2,000点は優に超える。

単価が安いというのもあり、一日に数十点「作品」が購入されていく。これまでのBankARTの大半の催しが、大型で主に見てもらうだけの展覧会が多かったので、こういった経験はとても貴重である。「家に作品をもって帰る」という「事件」は、売る側も購入する側も、そしてつくる側も、自然に背筋をのばした責任感のある気持ちにさせてくれる。こうしたいつもと異なる気持ちは、家族に浸透し、社会ににじみ出て、近い将来、きっと大きな花をさかせるだろう。

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